「・・・くっ、始まりやがったか」
街の灯りはほとんど消えたことがわかった。
魔術協会の干渉により、街全体の電力が供給されなくなったので、予備電源使い、機会を操作し続ける。
「・・・シロウのやつも無茶なことを言うよな」
「アラタは別にいいんじゃないかな、俺は予備戦力として連れてこられたんだから」
むすっとした顔で、金色のカードを持った友人。
俺は話を聞きながらも、作業の手を休めない。
「おたくはこの作業がどれくらい辛いかわかってんのか!?
『EDEN』を乗っ取った時だって、戦闘には向かわなかったのに、今、俺たちは
そうここは大空洞の真下・・・つまり、
「龍脈の下に作るなんて馬鹿な真似、ほんっとうに乗らなきゃよかったぜ!!!」
「そう言った、アラタ一番乗り気だったけどな!!!」
わはは・・・と笑った千歳にイラッとくる。
「うるせぇ、千歳・・・おい、もうそろそろ行った方がいいんじゃないか?」
「そうだね・・・もう行くよ」
そう言ってタクミは走り出した。
もうそろそろ、魔術協会の連中が山に入るところだ。山に仕掛けた監視カメラからその様子が見えた。
「・・・シロウ、本当にお前だけでいいのかよ」
電力を街全体から奪い尽くす。
それを使い、デジタル情報を集めて、擬似龍脈へと大量に流し始める。
「そうは言ってられないぜ、アラタ。
俺たちは俺たちにできることをやるんだ」
「ああ、そうだな」
そして、合図が来るまで俺たちは擬似龍脈へと次々に流して、山全体を覆い尽くすように収束させる。
・・・準備は完了。
あとは、この作業を続けて、デジタルシフトになるのを待つだけだ。
「頼むぜ、タクミ、シロウ」
「アイリスフィール・・・ようやくきましたか」
・・・・・この状況はいったい?
たしかに、キリツグと一緒に十年前に、聖杯を封印したはず・・・・・
これじゃあ、まるで・・・・・
「聖杯の術式が起動しています」
それは、嘘であって欲しい一言だった。
だから、おかしいことがあった。
「・・・・・ッ!?
ありえないわ、アレは単独では動くことのできないもの。私がここにいる限り・・・・・」
「ですから、起動しているのはアインツベルンとは別の術式ですよ・・・・・」
「ーーーッ!?」
驚くことばかり・・・それも、悪いことが立て続けに起こるなんて・・・まるで、
「
流石にこれ以上は
私は急いで車の運転の準備をする。
「・・・一言、言っておきましょう。
・・・まだだ、
・・・・・まだ、
・・・・まだ足りない!!!
「イリヤさん、これ以上はッ!?」
ルビーの止める声がする。
でも、もっと、もっと出力を上げないと美遊は救えない。
「友のために身を滅ぼすか。
君は、僕の全力に
彼が取り出した剣から、鏡面世界の中で見た地獄を思い出させた。
・・・・・だけど!!!
「銘はない」
「僕はただ『エア』と呼んでいる。
かつて天と地を分けたーー文字通り世界を切り裂き、創造した最古の剣さ・・感じるかい?
遺伝子に刻まれた原初の記憶をさ・・・・・」
彼は言った。
「世界ごと君を切り裂き」
「
頭が空っぽになった。
「ルビー、
いつのまにか口に出ていた言葉。
「しかし、イリヤさん・・・・・!?
いえ、これ以上は無粋ですね・・・私も全力でいかせてもらいます!!!」
ありがとう、ルビー。
「筋肉も」
体が軋む。
「血管も」
血の流れが速くなるのを感じる。
「リンパ腺も神経も」
体の痛みで、目が絡みそうになる。
・・・・・でも、
「わたしの全部を使って!!!」
「『
「『
・・・まだ、まだだ。
こんなんじゃ美遊を助けられない!!!
もっと、もっと力を!!!
「うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
二つの力は均衡していた。
だけど、
均衡が破れた。
『
・・・・・そして!!!
「・・・
『
・・・なんだろう、夢を見ている。
どんな夢か・・・わからない。
暖かい場所・・・優しい場所・・・幸せな場所・・・悲しい場所・・・苦しい場所・・・辛い場所・・・楽しい場所・・・
わたしなんかが、手にしてはいけないような気持ちになる。
『『美遊がもう苦しまないでいい世界になりますように』って願われたんだろ』
・・・・・そう願ってくれたのに、わたしには何もできなかった。
『『やさしい人たちに出会って欲しい』って』
でも、出会えたよ・・・とてもとてもやさしい人たちに
『『笑いあえる友達を作って欲しい』って』
うん、作れたんだ。とても大切な友達・・・
『そうか・・・作れたんならよかったな』
でも、
『お前の居場所だろ、自分で『
わたしは戻りたい!!!
『なら、大丈夫だ・・・だから、お前もこんなところに来るなよ』
鎖の少年が見えた・・・そこには、彼女のような満点の星空が広がっていて・・・・・その景色が遠く見えた時・・・・・
「イリヤ・・・?」
「・・・・・泣いてるとこ、初めて見た」
「えっ・・・・・?」
イリヤに言われてわたしの頰に涙が流れているのに気づいた。
「ミユ・・・大丈夫でしたか!!!」
「二人とも無事!!!」
「美遊様!!!」
たくさんの人に心配されていて・・・・・
「美遊様は、馬鹿です・・・本当に馬鹿です」
「ごめん、サファイア」
・・・・・そんな時だった。
「イリヤさん、
ルビーが言おうとした時、天空から、
「なっ・・・なにが・・・ッ!?」
私たちは、なすすべもなく倒れ伏した。
「『
・・・・・この声はッ!?
「誰よ!?」
クロの声が聞こえた。
「ハン!ようやく見つかったと思ったら、なんだかオマケがうじゃうじゃいるんですけどー」
「
やっぱり・・・・・
「
「 お迎えに上がりました、美遊様」
奴らが近づいて来る。
「・・・いッ、イヤ・・・・・戻りたくない!!!」
わたしは、戻りたくなんかない!!!
あんな男のとこらなんかに!!!
「そんな口が聞けるようになるとは・・・ですが、バカンスはおしまいです」
・・・・・嫌だ、あんな奴のところになんか行きたくない!!!
あの女がわたしを掴もうとした時・・・・・
「
イリヤの攻撃が、わたしとあの女の間に入ってあの女を引かせた。
「・・・ほう、まだ抗える力があるとは」
「美遊は嫌がっている・・・友達として、そんなところへは連れて行かせない!!!」
イリヤはわたしとあの女との間に入って、女の前に立ちふさがった。でも、あいつには英雄王のカードがある・・・・・
「イリヤ・・・逃げて・・・」
ボロボロの体で立ち塞がるイリヤ。
そんな体じゃ、立っているのもやっとだろう。
「まあいい、
『
「嫌だ、あんな場所になんか!!!」
そして、白く世界が染まろうとした時・・・・・
「おい、いったいなにが起きてやがる!!!」
先程の雷撃を放った少女が叫んだ。
「・・・この歪み、まさか・・・?」
バゼットがなにか言いかけたとき・・・・・
「
わたしと、イリヤの前に立った二人の青年。
「貴様は・・・!?」
「イリヤ、美遊・・・」
「「お兄ちゃん!!!」」
「あとは任せろ・・・俺が来た!!!」
明日中に、あと二話・・・行けるのか?
とりあえず、
次回から士郎が本格的に戦います!!!
誤字・脱字、感想等あればよろしくお願いします。
番外編に関するアンケート
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1.間桐雁夜に召喚されるZERO編
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2.岸波白野に召喚されるEXTRA編
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3.FGO二部を暴走して終わらせる編
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4.始まらないヘブンズフィール編