Fate/ fallen brade   作:阿後回

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遅くなって、すみません。
リアルの方が片付いてきたので、投稿することができました。

次回からは、元のペースで投稿していくのでよろしくお願いします!!!


第二夜 集まる人々と過去を知る人々

二つの螺旋の空間、そこに私は立っていた。

 

私と相対するのは二人の少女(わたし)

 

 

『ねえ、貴女は何を選んだの?』

 

 

蝶の少女(わたし)が言った。

 

 

私がここにいること。

 

 

()()()()()()()()()()()?』

 

 

獣の少女(わたし)が言った。

 

 

思い出したのは、赤髪の少年。

 

 

・・・・・せめて、(きみ)の側に。

 

 

『『・・・・・そう・・・』』

 

 

二人の少女(わたし)は私を見た。

 

そして私は言った。

 

 

力が欲しい・・・せめて、あの人(きみ)の隣にいられる力が・・・・・・

 

 

二人は顔を見合わせて、静かに頷いた。

 

『いいよ、貸してあげる』

 

『これで貴女は私、わたしは貴女・・・』

 

 

そして、彼女(わたし)たちのうでが私に触れた・・・・・

 

 

 

そして、私は見覚えのある実験室で目を覚ました。

 

 

「もしかして、夢?」

 

 

パソコンの中にあるカードを見ながら、私は首を振った。

 

 

「ありがとう・・・わたし」

 

そんなとき、ゆっくりとドアが開かれた。

 

「どうかしたのか、エリカ?」

 

「なんでもないよ、お兄ちゃん・・・すぐに始めよう」

 

お兄ちゃんはもう頭にヘッドギアがつけられている。それを見て、寝起きの頭で、机に座った。

 

そして、私はパソコンを操作し、別のページを開いてその中にある複写(コピー)カードの上書きを始めた。

 

 

 

 

車は走る。

 

夜・・・というには少し明るくなった山麓へと向かうために。

 

「・・・朝になりましたね」

 

あのあと少し騒動があり、結局四時あたりから車で山を降り始めた。

 

「士郎があんなことしなければこんなことにはならなかったよ」

 

「まあ、いいじゃないか。私はあれは面白いと思ったよ」

 

ムッとした顔をしたタクミさんに、少し笑っている杏子さん・・・そして、悠子さんは首を傾げている。

 

「士郎くん・・・なぜあんなことをしたんですか?」

 

「あはは・・・つい・・・といっても理解してくれそうにありませんね」

 

うわ、この人既に目がすわっている・・・いつもなら怒らずに考える人なのに・・・それほどまでに、タクミさんの隣に座りたかったのか。

 

「なぜ、彼女たちの隣に()()()()なんておいたんですか?」

 

・・・なんだ、そのことだったのか。

俺は子供のギルガメッシュを車に乗せたあと、鎖で縛った彼女らに置き手紙を残した。そういえばこの人たちに見せずにおいてきてしまったな。

 

「簡単ですよ・・・こちらに美遊がいる限り、彼らはまた狙ってくるはずですから、『()()()()()()()()()()()()()()』って内容を書いてきました・・・ところで、カードのほうはできていますか?」

 

()()()()()()()()()()()()()()()

 

「それならいいです・・・カードですか、ちょっと待ってください」

 

目はまだすわっているが、バッグの中から封筒をひとつ取り出した。

 

「はい、これであっていますよね」

 

封筒の中身を確認する。

 

剣士(セイバー)』、『弓兵(アーチャー)』、『槍兵(ランサー)』、『騎兵(ライダー)』、『魔術師(キャスター)』、『暗殺者(アサシン)』、『狂戦士(バーサーカー)』の七枚の金のカードが確かに存在していた。

 

「はい、確かに」

 

以前のお願いにより、この七枚のカードを作った。

この封筒は特殊な装置が使われている・・・タクミさんのバッグを劣化しているが、再現したものだ。大量のデータを持ち込めないが、カード数枚程度なら、封筒の中に入れていれば現実にこれるぐらいには。

 

「本当にそれでいいんですか?」

 

実験のときに一枚しか『幻想召喚(インストール)』ができなかったことを懸念しているみたいだが、()()()()()()()

 

「ええ・・・と、もうすぐですね」

 

そろそろ山麓が近づいてきたので急いでカードを封筒に入れる。もちろん隣で気絶している、子供のギルガメッシュをできる限り起こさないように注意してだが。

 

「・・・うわっ!?」

 

少し車体が揺れたとき、眩い朝日とともに世界は元に戻った。車の後ろを振り返ると、未だに歪んだ世界が見える。

 

悠子さんは携帯電話を取り出してこちらを向いた・・・と、同時に目をギョッと見開いた。

 

「・・・士郎くん、肌の色が・・・・・!?」

 

「士郎、鏡、鏡っ!!!」

 

「・・・えっ、いったいなんなんですか!?」

 

タクミさんはポケットから携帯を取り出して、画面をこちらへと向ける・・・そこには・・・・・

 

「・・・嘘だろ・・・・・!?」

 

先程まで、変化していた肌・髪の色、そして・・・自身の体に浮き上がった紋章が消えて無くなり、戦う以前の姿へと元に戻っていた。

 

「・・・すまないが、驚くのは後にしてくれないか?

バイトくんの変化もきになるが、もうそろそろ、街の人々も起きる頃合いだ。このまま街の電気を使い続けては迷惑だろう」

 

杏子さんは静かにそういったが俺は別のことを考えていた。この現象に対して()()()()()()()()()()()()あったからだ。

 

「・・・そうですね、それについてはあとで話を聞かせてもらいましょう。それじゃあ始めますね」

 

俺とタクミさんは首を縦に振った。

悠子さんは地下にいるアラタさんへと電話をかけ、ワンコールが鳴ったと同時に・・・・・

 

ズドンっ・・・と、大きな揺れが山に響いた。

 

もう一度振り返ると、山の頂上は元に戻り、削られた後なんて残っていなかった。

 

俺という愚者を残して・・・・・

 

 

 

「・・・・・ふーん、わたしが寝ている間にそんなことがあったんだ」

 

わたしの意識が戻ったのは家に着いてからだった。

起きたときに、突然イリヤと美遊が同時に話しかけてきて容量を得なかったが、そのあとリンとママが説明してくれた。

 

「・・・で、それって本当なの?」

 

謎の襲撃者、お兄ちゃんとカミシロの介入、見覚えのある探偵、お兄ちゃんの体の異常な変化、お兄ちゃんの魔術・・・いろいろと説明されたが、どうしても理解することはできなかった。

 

あの場所にいなかったリズやセラも首を捻っている。

いろいろと起こりすぎて実際に見ないとわからないのは、見てないわたしと同じのようだ。

 

「正直に言って当事者である私たちが、全て把握しているかって聞かれればわからないけど・・・今私たちが言ったことは本当よ」

 

そのとき、昨日のお兄ちゃんの姿が頭をよぎった。

 

「リン、それは見てないわたしたちには理解できないわよ。もう少し理解出来るような・・・そうね、証拠でもあれば理解すると思うんだけど・・・」

 

信じてほしいリンに対して、わたしはどうしても信じたくなかったそのとき、ルビーがイリヤのズボンのポケットからひょっこりと現れた。

 

 

『それならクロエさん、わたしたちの録画機能を使うのはどうでしょうか?』

 

 

 

そうして否定する間もなく、ルビーは映像を空へと映し出した。そこには、イリヤたちが寝ている間の戦う記録さえ残っていた。

 

「・・・()()()()()()()

 

映像にあるお兄ちゃんの顔に刻まれたなんらかの模様、髪が黒く変化していることから、昨日見たあれは事実だってことを理解させられた。

 

「・・・・・えっと、少し待ってくださいね?」

 

「本当にシロウは知ってたんだ」

 

リズは手元にあるポテトチップスを食べていて、セラは事実を受け止めきれず頭を抑えている。

 

「・・・・・って、貴女はどうしてそんなに落ち着いていられるんですかッ!?」

 

そんな様子のリズにセラは苛立ちをぶつけた。

 

「だって、シロウに聞かなきゃわかんないでしょ・・・怒ったって意味ないじゃん」

 

「・・・それはそうですが・・・・・」

 

リズの言う通り怒ったって意味がない・・・それでも、お兄ちゃんが魔術を知っていたことや、お兄ちゃんの体の変化・・・それに、変化した後から明らかに宝具と思われる物でわたしたちが苦戦したギルガメッシュをあっさりと倒すなんて・・・・・

 

「ありがとう、ルビー・・・あんたの役目は終わったわよ」

 

『そんな酷いこと言わないでくださいよ。リンさん!!!』

 

厄介者を追い払うようにリンが言い、それに文句を言おうとしたとき・・・・・

 

 

突然、玄関から呼び鈴が鳴った。

 

 

「すみません、少し出てきますね」

 

セラが最初に玄関へと向かった。

セラが扉を開けた音が聞こえたとき、大きな音がリビングまで聞こえてきた。

 

 

それに気づいて、リン以外のわたしたちも玄関に向かった。

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

一人は初老の外国人男性。

 

「ふむ、少々サプライズが過ぎたかの?」

 

もう一人の日本人男性には見覚えがあった。

 

「貴方が来れば、貴方を知っている人は誰だって驚きますよ・・・」

 

その人を見たとき、ママもイリヤもわたしも動くことができなかった。

 

「「「・・・切嗣ッ(パパッ)!!?」」」

 

そして、その人はゆっくりとこちらを向いていて・・・・・

 

 

 

「・・・・・ただいま、みんな」

 

 

・・・その人・・・『衛宮切嗣』が帰ってきたのだ。

 

 




現在、士郎たちのいるところを明記しておくと・・・

士郎と探偵組と悠子さんが山の麓。

ハッカー兄妹がカミシロ本社。

ハッカー兄妹を抜いたサイバースルゥースメンバーや、EDENの開発部の人々が、大空洞真下の龍脈の中心。

美遊やルヴィアさんはエーデルフェルト邸。

イリヤやクロエ、アイリさんなどの衛宮家の人々と凛さん、そして・・謎()の初老の外国人が衛宮宅。

・・・・・と、いったところですかね。

士郎の変化についてはデジモンシリーズを見ている読者の方々ならば、なんとなく感づいているかもしれませんが、それについても今後明記していくつもりです。

一ヶ月ほど遅れて投稿しましたが、今後も投稿していくので読んでいただけるとありがたいです。

最後に、誤字・脱字、感想等あればよろしくお願いします。

番外編に関するアンケート

  • 1.間桐雁夜に召喚されるZERO編
  • 2.岸波白野に召喚されるEXTRA編
  • 3.FGO二部を暴走して終わらせる編
  • 4.始まらないヘブンズフィール編
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