黒ジャンヌが潰れる(笑)少し前……
黒ジャンヌの75m程上空にて、異世界ジャンヌズはスマホから取り出された。
「「「「「「え?」」」」」」
彼女たちは記念撮影だと聞いていた。そしてシャッターを切り、フラッシュで一瞬何も見えなくなった瞬間に突然の浮遊感。そして、その一瞬が終わりフラッシュ(光)が無くなると辺り一面の大空。それもそうだ。上空なので真下以外、空がひろがっている。そして突然ソコに放り出されたような彼女たちは当然...
「「「「「「きゃあああああ!!??」」」」」」
重力によって落下する。
乱夜本人は石や岩、例の武器以外に何も収納したことが無く、意思疎通の出来る生物を収納するのはコレが初めてであった。なのでこの収納機能については照準を合わせて撮影したものを収納し、100m以内の任意の場所に取り出せる程度の知識しか持っていなかった。
実はこの収納機能、内部の時間は止まっているのである。それは当然、動画と違い写真は静止しているからである。動く写真?そんなもの収納モードでは撮れない。写真が静止しているので中身(収納されているもの)も勿論静止している。故に収納された彼女たちからすると写真を撮った瞬間に空に瞬間移動したように感じた筈だ。なのでいくら聖女とはいえパニックにはなるわけで……
……聖女落下中……
「ちょっとコレどういう状況なのよ、私!?」
「知りません!私にもよく分かりません!?」
「あの、これってひょっとしなくても危険な状況ですよね!?」
「嫌よ私、この世界での初めての死因が落下死なんて!」
「ちょっと皆さん落ち着きましょう!?取り敢えず鳥のように手で羽ばたいていれば……!」
「そんなのでどうにかなるわけ無いでしょう!?貴方が落ち着きなさいよ!」
ジャンヌ・ダルクが空を飛んだり高い所から飛び降りたなどの話は存在しない。10mくらいなら経験あるかもしれないが、ジャンヌズが取り出された場所は地上からだいたい85mくらいの場所だ。それプラス突然の不意打ちというコンボでジャンヌ達はパニック状態だ。
だが幸か不幸か、彼女たちは記念撮影のポーズから一気に知らないはずのスカイダイビングのような体勢になっている。そして各々が持つ旗がそれぞれ絡まって、パラシュートのような役目を少しだけ果たしていて、落下速度が通常よりもかなり低い。下で乱夜が長々と口上を言えたのはこのためだ。
少しの間、パニック状態なので色んなことを口走ってしまっている最中に、ジャンヌたちの中の一人が放った一言でその場のパニック状態は収まった。
「これもあの人の嫌がらせなのでは?」
「「「「「絶対にそれよ!!(です!!)」」」」」
乱夜の信用の無さが見て取れる一場面である。
「ですが、この行為になんの意味が……」
「只のドッキリじゃないかしら?この世界の私にもドッキリを仕掛けるって言っていたし...」
「もしかすると落下すること自体に意味があるのでは無く、落下が終わったあとに何かあるのでは?」
一度落ち着けばこの状態。絶賛落下中なのにである。
「落下が終わったあとですか?...となれば下になにかあるはずなのですが...」
「……もしかして、あの人敵に囲まれてないかしら?」
「確かにそういう布陣に見えなくもないですが...確かに先程まではいなかった方々ですね。」
「ですが下にはそれらしかありませんね?私たちを受け止めるようなものは何一つありません。よくよく考えれば私たちはサーヴァント形式で召喚されているので、私たち自身が弱くても落下のダメージは受けないはずですが……」
「……まさか、あの敵らしき人にこのまま激突なんてことは無いでしょうね?」
「……まさか...」
「え゙」×4
どうやらジャンヌズは自分たちの役目に気がついたようだ。役目といっても黒ジャンヌ目掛けて落下するだけなのだが。だが気がついた頃にはもう遅い。現実とは非情なもので既に地上との距離は30mを切っていた。パラシュートの役目をしていた旗は、絡まっていたのが解け既にその役割を果たしていない。本人達も落ち着いたことにより体制を縦向きにし直したことで落下スピードはどんどん上昇していく。
「「「「「「い、いやぁァァァァァァ!!??」」」」」」
ジャンヌズはここで漸く落下速度がとても上がっていることに気が付き、地面(黒ジャンヌ)に着弾するまで1秒も無いと思い、怖い時、人にくっつきたくなる本能で6人が密着し……
6人が密着し、大きめの落石のような塊が黒ジャンヌに直撃した。
そして現在に至る…………
ズドンッ!! 「グガハッ...!?」
「『「「「(´゚艸゚)∴ブッ」」」』」
異世界ジャンヌズが落ちてきて黒ジャンヌを下敷きにした。そして俺お含む数名が盛大に吹き出した。
「ハーっハッハッハ!www ハーっハwwッ、げほっげほっ、ハーっハッハwwww やべぇww 腹痛てぇww やっぱりドッキリはこうでなくっちゃな!w 人の不幸は蜜の味ってことかw ハーっハッハッハ……www」
「デュフフフフフwwww マスター氏はやはり最高ですなwww ここまでのショーを見せてくださるとはwww」
「ハーっハッハッハww だろ?w やっぱりドッキリは最高だ! 一種の芸術ですらあるように思える。なあ、お前らもそう思うだろ?」
俺はそこで吹き出したヤツらを見ていく。ロマンも吹き出していたが、コチラからは見えないので放置。一通り目を合わさていったあと、ウラドに目を合わせる。
「なあ、そう思わないか? バーサーク・ランサー。」
「フハハ、確かに。人の不幸は蜜の味とはよく言ったものよ。私もコチラに来て大概壊れていると思ったが、貴殿の方がどうやら壊れているらしい。」
「それはそれは、お褒めに預かり恐悦至極。他にも、コレを理解出来るやつがいると思うのだが...リッツはどう思う? 面白かっただろ?w」
「お、俺ッ!? あ、いや、うーん。 確かにさっきは吹き出したけど乱夜たちとは違うと思うんだ。いや、絶対に違う。確信して言えるよ。俺は外道じゃない!」
「外道よ! リッツはともかくランサーとそこのサボり魔は絶対に外道よ! じゃなきゃあんなことするハズが無いでしょ!?」
所長がそこまで言うと俺を除く全員がうんうんと頷き、数名(敵を含む)は思いっきり引いている。
「そんなことどうだっていいわよ!? それよりコレを早く退かしなさい!」
黒ジャンヌが復活してきた。そう言えば異世界ジャンヌズ落下させたままだったな。俺は全体的にフラフラしている異世界ジャンヌズを収納モードで撮影し収納する。
……ヤバイw 肌が病的なまでに白いはずの黒ジャンヌの顔ががマジものの血みたいな色になっている。顔を真っ赤にしながらぐぬぬって怒っているのは、どの美少女や美女がやっても可愛いと思うんだ。
「バーサーク・サーヴァントたちよ! そいつらを皆殺しにしろッ!」
クワッって感じでサーヴァントたちに黒ジャンヌが命令した。そしてバーサーク・サーヴァントたち全員が構える。
……あれ?確かココって始めはウラドとしか戦わないよね?それが全員?……ヤバイ、黒ジャンヌ激おこぷんぷん丸だよ。ガチ切れだよ。何で一斉にサーヴァントけしかけるのさ?……あ、こっちの方がサーヴァント多かったな。本当なら向こうのサーヴァントはほとんどが棒立ちだったハズだけど実際はそうはいかないか!
「取り敢えず戦いやすいように3つに少し離れるぞ!ジャンヌはリッツとマシュプラスアルトリアと一緒に戦ってくれ!」
「私はおまけかなにかですか!?」
「わかった!」
「仕方ないから、その提案に乗ってあげるわ!」
どちらにしろ、こんなスペースじゃあこの人数での戦闘は無理だ。少し離れないとお互い、力が出し切れない。そして味方を巻き込む危険もある。普通に考えれば向こうが有利。
リッツグループのジャンヌとマシュの戦力は二人で一人分くらいだ。そしてカーミラもその戦闘に入るのでアルトリアVSカーミラ、マシュとジャンヌVSウラドになると思うんだよ。うん、勝てる編成だし問題ないな。
そして所長グループ。向こうにマルタが行ったな。マルタだと殴り合いになるだろうし、殴り合いになっても悟飯が負けるビジョンが浮かばない。うん、全く問題ない。
そして俺らグループ。相手はセイバー、シュヴァリエだ。普通にシュヴァリエVS黒とハサンじゃあ負けるような気がするが、ウチはそうじゃない。まずハサンが普通じゃない。アルトリアと、毒無しの正面から戦っても勝てるバフ付きの静謐ちゃんだ。多分静謐ちゃんだけで勝てるがそこに黒髭が入る。こいつも一応サポート能力がそこそこ高いので役に立つだろう。それに俺もいる。うん、俺もいる。大事なことだから2回思った。コレで負けるなんてことは無いな。このあとの原作よく分からなくなりそうだが勢いで行くか!
「マスター、楽観主義ですな!w」
確かにwww
あ、でも一応殺さないようには手加減するか。
終業式!!