遅れてすみません。とても長めです。
中島ゆうきさん、誤字報告ありがとうございました。
「そろそろ大聖杯だ。ここが最後の一休みになるが、やり残しはないな?」
「もちろん、準備万端だ。」
「そりゃ頼もしい。ここ一番で胆(ハラ)を決めるマスターは嫌いじゃない。まだまだ新米だが、おまえには航海者に一番必要なものが備わっている。運命を掴む天運と、それを前にした時の決断力だ。その向こう見ずさを忘れるなよ?そういうヤツにこそ、星の加護ってヤツが与えられる。」
「何を言っているんだか。進むにしろ戻るにしろ、その前に休憩が必要でしょう。・・・ねえ、アナタさっきの怪物もう一度出せないの?」
「やられてしまったので、しばらくは出せませぬ。(大嘘、魔力的にあと一体は出せる)」
「何よ使えないわね・・・」
諸君、こんにちは、はろー、ぼんじゅーる。 遊叫 乱夜だ。
そろそろ大聖杯目前だ。会話的にたしかこの辺りで休憩するはずだ。
…………ちなみにさっきの俺のセリフは半分嘘で半分本当だ。確かに、やられてしまったフォロワーや使い終わったスペルは暫くは使えない。それこそ数時間単位で。しかし、シャドウバースでは一つのデッキに同じカードは3枚まで入るようになっている。なのであと2体は召喚出来るということだ。……まあ、魔力が無いので1体で精一杯なんだが。何故出さないかと言うと……ほら、アレだよ。アーサー王見たいな、そのくらいの経験をリッツとマシュにさせないとこれからドンドンレベルが上がっていくからね。俺ばっかり頑張ってても後半の特異点では通用しない気がするんだよ。てか、絶対無理。魔力が圧倒的に足りないし、足りても完全に人手不足になるし。(=魔力さえあればある程度の事は1人でなんとかなる)
それでだ。ココはリッツとマシュの修行というかなんと言うか、そんな感じにならなければこの先、生きてはいけないのだ。
「あの、話を聞いていましたか?此処で休憩するので歩くのをやめてもらえますか?」
「デュフフwwwマスター。何考えてるかわからぬでござるが、楽したいって顔して考え込んでいますぞwwwwここのボス、ほぼ拙者とリッツ氏に任せるつもりですな?ww」
………………ハイ、スミマセン。本当のこと言う(思う)のでそう言うのやめてもらえますかね?
「ああ悪い、今ちょっと考え事しててな。あと黒髭うるせぇ、俺にも少し考えがあるんだよ。俺の思考の邪魔をするな。」
本当は魔力の温存が目的だ。もちろん、さっきのも理由に入るがね。そして何故魔力を温存するのかと言うと、所長を生存させるためだ。
俺は前世では楽しければ良しの完全な快楽主義者だった。生まれ変わってからは苦労して魔術を研究していたが、それも元を辿ればスマホで色々出来ると知って、新たな娯楽が生まれると期待したからだ。俺の中では快楽主義者から娯楽主義者に変わったかな〜と言うくらいの認識だが。(ほぼ変わっていない)
何が言いたいのかと言うと、つまりは楽しみたいのだ。楽しみたい。しかし俺はバッドエンドは嫌いなのだ。(自分的に楽しいバッドエンドはOK)
嫌い、つまりは楽しくない。このまま行くと楽しくなくなる。なので俺はこのスマホ(娯楽)を使ってバッドエンドを叩き潰すつもりなのだ。
所長の人生のバッドエンドを叩き潰す為に、あるスペルを使うため、最低でも魔力が1割いるのだ。残り魔力は3割。全力で黒髭を戦わせるとして1〜2割、スペルで1割と余裕がないのだ。このいかに魔力を残しながら勝つかがこの後のセイバー戦の課題なのだ。
それに…………
「そうでしょうか。所長は確かに年上ですが、趣味嗜好はたいへん近しいものを感じます。親愛を覚えます。」
「クハハッ!所長かなりデレてるな!今ならいつも見たいなツンになってもツンデレだな〜って可愛いく見えるんじゃないかww?」
「なに言ってるのアンタ達!?アンタたちなんてわたしの道具だって言ってるでしょう!?」
「…………(うんうん)」
「ほら見なさい。こんな黒っぽくて怪物っぽいのさえ同意してるじゃない!…………え……あひぃいいい!?マシュ、早く排除して!食べられる、食べられる!」
こんなに弄れて楽しいヤツ、見捨てるわけが無いだろう?w
さて、そんなこんなでやってきた大聖杯前。セイバーが陣取ってるところだな。俺がギリギリ使える魔力で何が出来るかスマホ見ながら考えていると。
「悪いな、お喋りはそこまでだ。奴(ヤッコ)さんに気付かれたぜ。」
「ーーーーー。」
「……なんて「食い意地」……あれが、本当にあの「食欲」王なのですか……って乱夜さん、変な言葉挟まないでください。」
「いや、それも結構あってると思うぞ…?」
「え…………」
「間違いない。何か変質しているようだけど、彼女はブリテンの王、聖剣の担い手アーサーだ。伝説とは性別が違うけど、何か事情があってキャメロットでは男装をしていたんだろう。ほら、男子じゃないと王座にはつけないだろ?お家事情で男のフリをさせられてたんだよ、きっと。宮廷魔術師の悪知恵だろうね。伝承にもあるけど、マーリンはほんと趣味が悪い。」
ロマンが説明し終えるとセイバーとマシュとキャスターが話し始めた。今のうちにカードや概念礼装を選択する。
「構えるがいい、名もしれぬ娘。その守りが真実かどうか、この剣で確かめてやろう!」
「来ます……マスター!」
「ああ、一緒に戦おう!」
「はい!マシュ・キリエライト、出撃します!」
おっと、聖剣ぶっぱなして来そうなのでスペルカードの召喚準備をしながら後ろに下がる。これを防がないと始まらないからな。スペルカードと並行して「頑強」の準備もしておく。
「卑王鉄槌。極光は反転する。光を呑め!『約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガン)』!」
「宝具、展開します!」
何処からドー見てもヤバめデスねはい。
本物の聖剣ブッパヤバすぎぃぃぃ!?もっとこう、もう少し弱めの黒いオーラが凄い奔流になって飛んでくるかと思ってたけど密度が違いすぎる!イケるかこれ!?
「はあああぁぁぁぁぁああ!!!」
しゅぅぅ……という音が聞こえたと共に思わず閉じてしまった瞼を開ける。……すげぇ、アレを止めるってマシュももしかしなくても凄くないか?
「受け…止めれた…?」
「やったね!マシュ!」
受け止めた本人はで、出来た?……見たいな顔をしており、リッツはマシュを褒めていた。いや、褒めてもいい…普通は今褒めるだろうが、今は普通ではない。
「リッツ!マシュ!まだ敵を倒した訳じゃないぜ。黒髭をサポートに回すからアイツを叩き潰してこい!黒髭、行ってこい!」
「あ…了解しました!」
「よし。マシュ、行くよ!」
「はっ!やっとケリ付けれるな。」
「あらほらさっさーwwww」
「コイツここでもふざけるの!?」
所長が置いてけぼりになってるけど戦闘開始だ!
陣形はマシュが、前回同様マスターとセイバーの間に入りマスターに近ずけさせないようにして、キャスニキと黒髭が中距離を保ちながら、3人でセイバーを囲むようにして戦っている。マシュが正面から戦って苦戦しているが、キャスニキの魔術や黒髭のヒット&アウェイの鉤爪がセイバーに隙をつくり、上手く反撃している。中々いいパーティーだ。
今回俺が使う魔術は「ブレイジングブレス」というスペルカードだ。まあ、名前の通り炎の息を出すものだ。口から吐くようにするのは、人間には熱くてできないと思う。これをいつ使うかが勝負の決め手となると俺は思っている。ただ、タイミングが難しいのだ。俺達とセイバーとの間にはマシュが居て、合図をして避けてもらわなければいけないので不意打ちは実質不可能だ。横に出て撃っても、避けられればお終いだ。セイバーを仕留める作戦としては黒髭が銃で心臓を撃ち抜くってキメ顔して言ってたから任せてある。なので、少ないダメージ兼目くらましなのだ、このスペルは。
どのくらい時間がたっただろうか?体感ではかなり時間がたったような気がする。だが黒髭に送っている魔力が少ないのでそんなにたってないのだろうか。元々は接近戦タイプのキャスニキや、死ぬまで戦い続けた黒髭はともかく、マシュには疲労感が見て取れる。このままではジリ貧だ、と思っていた矢先だった。
「……っ!」
セイバーの手(剣)が緩んだ。そこをマシュは見逃さなかった。
「はあぁぁ!」
マシュの盾が明確にセイバーの胴体を捉える。セイバーの体が大きくよろめき、大きな隙ができた。俺は横に飛び出ると、セイバーに気づかれないように画面操作で「ブレイジングブレス」を発動した。
人ひとりを簡単に呑み込めるサイズの火炎がセイバーに向けて発射される。マシュは俺がこのタイミングで出ると予測していたのであろう、直ぐにセイバーから離れた。そして黒髭が銃を静かに構え集中する。そしてセイバーは炎に呑まれた。
「ぐっ!?」
火炎が直撃したセイバーはその場に佇む。この程度の炎ではセイバーを倒すには至らない。しかし、足止めと目くらましに十分なった。セイバーはとっさに腕で顔を守ったのだろう、剣を構えてはいなかった。そこへ1発の銃弾が放たれた。
炎の発射が止まり、そこに立っていたセイバーには胸に少し大きめの穴があいていた。
「……フ。知らず、私も力が緩んでいたらしい。最後の最後で手を止めるとはな。聖杯を守り通す気でいたが、己が執着に傾いたあげく敗北してしまった。結局、どう運命が変わろうと、私ひとりでは同じ末路を迎えるという事か。」
「あ?どういう意味だそりゃあ。テメエ、何を知ってやがる?」
セイバーがグランドオーダーという意味深な言葉を残して消滅し、続いてキャスニキも強制帰還した。キャスニキは今度はランサーで召喚してくれ、との事。
「セイバー、キャスター、共に消滅を確認しました。……わたしたちの勝利、なのでしょうか?」
「ああ、よくやってくれたマシュ、リッツ!それに乱夜に黒髭も!所長もさぞ喜んでくれて……あれ、所長は?」
「……冠位指定(グランドオーダー)……あのサーヴァントがどうしてその呼称を……?」
「……なにか気になる事でも?」
「え?……そ、そうね。よくやったわ、リッツ、マシュ、乱夜、黒髭。不明な点は多いですが、ここでミッションは終了とします。まずあの水晶体を回収しましょう。セイバーが異常をきたしていた理由……冬木の街が特異点になっていた原因は、どう見ても、アレのようだし。」
「はい、至急回収……な!?」
「いや、まさか君たちがここまでやるとはね。計画の想定外にして、私の寛容さの許容外だ。サボり魔に49人目のマスター適性者。まったく見込みのない子供たちだからと、善意で見逃してあげた私の失態だよ。」
「レフ教授!?」
「あ、普段は細目のハゲ野郎じゃなイカ。そろそろ私の本当の姿を見せてあげよう!とか言って開眼すんのか?この頭のラリった変態教授!」
「レフ……!?レフ教授だって!?彼がそこにいるのか!?」
「…………そこの人間のクズは置いといて、その声はロマニ君かな?君も生き残ってしまったのか。」
レフ教授がジル程にないとしても目が飛び出しそうな勢いで開眼し、何だかんだ喚きだす。そこでマシュがコイツは危険だ…(頭がおかしいのではなく、人間じゃないところ)と思い、リッツを下がらせると、
「レフ……レフ、レフ、生きていたのねレフ!」
所長が発狂?(俺はこのレフ依存を発狂だろうと思っている)し出すと、
「レフレフうるせぇ!」
「へぶしっ!?」
「「「所長!!??」」」
タックルをしながらビンタをすることでぶっ飛ばした。
「な、何するのよ!?せっかくレフが生きてたって言うのに!」
「いやいや、アレはどう見ても爆発の黒幕とか向こうサイドの人間だろ!?いや、もしかしなくても人間じゃないかもしれないな。変態だし。まさか…変態は変態だからアイツは人間じゃなくて変態なのか!?」
「意味わからないわよ!?特に最後の方!……え?待って、嘘よねレフ?アナタが爆発の黒幕だなんて……」
「……………………ふん、やはり貴様は小賢しい。もっと厳重に爆弾を仕込んで置くべきだったな。」
間が凄く長かったな、絶対何か思ってたよアレ。それから丁寧に世界がどうなってるかとか、カルデアの現状とか話してくれた。馬鹿だなコイツ、とか思っている間にカルデアのカルデアスのところと繋がったようだ。そこからレフと所長が何かいいあったあと、所長がカルデアスに向けて飛んでいった。
「このまま殺すのは簡単だが、それでは芸がない。最後に君の望みを叶えてあげよう。君の宝物とやらに触れるといい。なに、私からの慈悲だと思ってくれたまえ。」
「ちょ……なに言ってるの、レフ?わたしの宝物って……カルデアスの、こと?や、止めて。お願い。だってカルデアスよ?高密度の情報体よ?次元が異なる領域、なのよ?」
「ああ、ブラックホールと何も変わらない。それとも太陽かな。まあ、どちらにせよ。人間が触れれば分子レベルで分解される地獄の具現だ。遠慮なく、生きたまま無限の死を味わいたまえ。」
「いや…………いや、いや、助けて、誰か助けて!わた、わたし、こんなところで死にたくない!」
「ならば助けてしんぜよう!」
俺は高らかに声を上げると、
「ソウルコンバージョン!!」
魔術を発動した。
カルデアスに呑み込まれかけていた所長の体が砕け散りその破片が俺のもとへ飛んでくる。そして俺のスマホへ入っていくと、
カゲ〇ロのエ〇見たいに画面いっぱいに所長の姿が表示されていた。
「「「「え?(な!?)」」」」 「エ〇ちゃん見たいですなwww」
ソウルコンバージョンは自分のフォロワー1体を破壊し、カードを2枚引くというスペルだ。ただ、現実版は少し違って、破壊した味方をスマホの中に入れるというものだ。(魂のみ)つまりどうなったかと言うと、所長の体…ではなく(肉体は既に死んでいて魂だけの様な存在だったらしい)、魂を破壊して吸収し、スマホの中で再構築するというものだ。
「……た、助かったの……?」
なお、助かった本人が1番困惑している様子。
「……き、貴様!何をした!」
「所長の魂を砕いて、スマホの中で再構築したのさ。これで所長の体が死んでいても魂をカルデアへお持ち帰りして体を作って魂を憑依させれば復活☆出来るのさ!」
「し、信じられない!魂の再構築なんて神の技じゃないのか!?」
相変わらずのオーバーな解説ありがとう!
「ちっ……せっかくのわたしの慈悲を…ここで死んでいたら楽だったものの、後悔するぞ?」
「うるせぇ!俺はこの先、生まれてくるゲームを待っているんだ!ゲームをし尽くしてからじゃないと俺は死ぬ気なんて一切無ェよ!」
「「そんな理由!?」」
男子2名からの鋭いツッコミが来たあと、レフが自己紹介をし直し、それからまたペラペラと色々喋ってくれた。その間に俺は聖杯を回収しておく。まあね?俺のスマホの中にも聖杯あるけどね?リアルカルデアで聖杯から魔力供給しなきゃやばいじゃん?色々と。 なのでカルデアに帰ったら素直にダ・ヴィンチちゃんに渡すつもりだ。ダ・ヴィンチちゃんもう居るよね?
そう言えば、聖杯を使ったサーヴァント召喚したら魔力使わなくても良くなるんじゃないか?とか考えていると特異点の限界が来たようだ。大空洞が崩壊している。ロマンが間に合わないとか言ってるけど、要は意識を強く持てば(意味消失さえしなければ)なんとかなるんだよな?
「マスター。意識を強くもつのでござるよ?」
「分かってるさ、このくらいじゃあ俺は死なないッ(キリッ)」
「この分だと大丈夫でござるなwwww」
俺は意識を失った。
聖杯を使ったサーヴァントが静謐さんしかいない件についてw
アサシンとライダーが全くと言っていいほど出ない。なので、アサシンを育てるということで、低コスで可愛い静謐さんを(強くはないけど)育てまくった。
この作品に出して欲しいというスマホゲームがあれば感想で送ってください。容量や時間等に余裕があれば入れさせて貰います。