スマホを持ってグランドオーダー   作:ぽ〜か〜おぅ♪

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期末頑張るかぁ〜、なんて思ってたのに「期末暗記部分の小テスト(成績下位再テストアリ)」+「校内中規模テスト(〇〇コンクール的な)」+「面倒い単元ばっかの期末テスト」の3コンボで死んだ……。

……お待たせして申し訳ない。この分だと今年中にローマ終わるかな? モンハンパートは出すと決めてたモンスタード忘れして行き詰まってて中々進められないし……。


新タナル巨悪

「……呂布の排除に失敗した、か。」

 

 

そこはとある城の広場。ネロ・クラウディウスの居るローマ帝国首都ではない、ローマ帝国の本拠地。そこには、3人の人影が居た。

 

 

「だははは! ダッセェ!」

 

「……如何する。レフ・ライノール。」

 

 

1人は青年。白髪の高身長で、マッチョとまでは行かないがそれなりにガタイのいい、明らかに時代の違う服装、胸元の空いた黒い化学繊維スーツを着ている。

 

1人は巨漢。1.9メートルという身長、浅黒い肌、背筋をピンと伸ばし両腕を上にあげて「Y」を身体で表現し、しかしそれでいて父性を感じさせている。

 

 

「何、所詮どうということはないさ。私には聖杯がある。忘れるなよ、既に言っただろう? 私は、真にサーヴァントを召喚できるるのだ。自在に。それが如何に強力無比な英霊であろうとも!」

 

 

1人はなんとも言い難い。たった数週間前にはカルデア内でも姿を見せていた、緑のスーツを着た、少なくとも見た目は男性の魔術師。

 

 

魔術師はノリの軽い青年の罵倒を無視し、巨漢の質問に答える。魔術師が手を前に掲げると、広場の中心に「陣」が浮び上がる。

 

強い光と同時にそこそこ大量の魔力が渦巻き始める。それが収まった頃、「陣」の中心には赤髪の少年が佇んでいた。

 

「……サーヴァント・ライダーか。ふうん。それが、僕のクラスという訳か。それで? 僕は何をすればいい、マスター?」

 

少年は自分の存在を確認するような言葉を発した後、己を召喚した魔術師へ向き直る。

 

「速やかにネロ・クラウディウスを抹殺するんだ。この時代を破壊し、これ以降の人類定礎を切り崩せ。」

 

「……軍勢を貸し与える。好きに、使え。」

 

「わかったよ。要は、戦争をすればいいってことだね?」

 

「……然り。」

 

「貴様の軍勢も貸してもらうぞ。」

 

「はいよ、好きに持ってけぃ。さっきの戦闘でそこそこの数はやられた様だけど、個体の強さは低いヤツばっかりだから、魔力と『巣』がある限り何度でも蘇る。飛行能力持ちや特殊な遠距離攻撃方法保持者がそこそこ居るクセの強い軍勢だから、扱いには苦労するぜ?」

 

「それはそれは……。戦争。戦争か。戦争、ね。僕はきっと、それがとても得意なんだろうな。 分かった。それじゃあ、軍勢、借りるね?」

 

「おう。……っとその前に…。」

 

少年がトビラに向けて歩き出し、トビラの前まで来たその時、青年が何処ともなく取り出した、柄に目玉の模様が付いた刀を片手で天井付近に向かって斬り上げた。

 

「どうした、仮呼称存在X?」

 

「人をょぅι゛ょ戦記の神みたいに呼ぶんじゃねーよ。悪友であるお前さんのボスにも言ったがな、俺には『ユウ』って言う愛称がだな……。」

 

「……如何なされた、創造主殿?」

 

「うーん、どいつもこいつも揃って俺をオカシナ者にしたがる。助けて赤髪ショタくん。」

 

「……どうされました? 十戒を定めた、色々と逆転した生を問答無用で受けさせてくる主よ。」

 

「うーん、手厳しいィー! え、何コレ、ハカッテルノ? 何故にどいつもこいつもょぅι゛ょ戦記の神を引っ張ってくる訳? てか、そのネタどこで知った!?」

 

「……そんな戦記がどこかに実在していたような?」

 

「ちょっとその話kwsk」

 

「変顔なんて求めてないぞ。それで? 何をしたんだ?」

 

「なーに……。」

 

コツコツと刀で斬り上げた方向へ歩き出すと、壁から1メートルあるかないかの位置で立ち止まった。

 

「此処を、盗撮+盗聴している輩が居たものでね。ずっと会話を聞かれているのも癪だから、斬り捨てた。」

 

青年の目の先には、地面に羽根が切り裂かれた状態で横たわる、とてつもなく小さな虫が居た。近づいて、目を凝らして漸く見えると言うサイズの昆虫だ。

 

「何だと? 私の感知系魔術は何一つ反応を示さなかったが……。 こんな事が出来るのはカルデアにはいないハズ。……カルデアには、虫を操るサーヴァントが居たのか?」

 

青年は刀を頭上に振り上げ

 

「いや…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『…コレは、俺のよーーく知ってる手口さ。なぁ……乱夜?』

 

『ガギッ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……バカな。」

 

呂布と荊軻を救い出して数日、対修正力の戦力を整えたり、日課の特訓したり、魔改造を受けてたり、連合ローマ首都内部でのイタズラの準備を指示していたこの俺、遊叫 乱夜率いる一団は、ロマンから今から連合ローマ首都に攻め入るために進軍すると言う情報が入った為、魔改造を中断して、荊軻の後発になるが連合ローマ首都内部の偵察を行った。

 

虫であるキメラアント勢が修正力だと思っていた俺は、召喚した極小の虫に遠距離で命令を聞かせる洗脳を施し、音を聞き取る器官を付けて、飛行力や耐久力の強化を施し、その他色々な観測系魔術をかけた上に、気配遮断のスキル、異世界から魔力隠蔽のスキル、挙句の果てには、虫を使い捨てとして初代様の隠密技術を憑依させ、連合ローマ首都に放った。

 

盗撮、盗聴に使った虫は、全長がたった0.2ミリのアザミウマタマゴバチ。スマホから召喚し、アン女王の復讐号の一室に設置した超大型ディスプレイとスピーカーに、魔改造を施したアザミウマタマゴバチの視覚と聴覚をリンクさせて、連合ローマ首都の城内部を偵察していたんだが……。

 

「何だ、ヤツは。」

 

あの虫は初代様並の、いや、初代様と同等の隠密技術を持たせている上に、姿が小さ過ぎて物理的に見えず、初代様以上の気配遮断・魔力隠蔽のスキルを持っている。グランドアサシン状態迄は行かなくとも、通常規格の初代様を上回る隠密性を持っていたハズだ。

 

それに気付いた時点で、注意すべき対象要素「① 高い感知能力」を持っているのは確定だ。原作にもいなかったし、サクッと暗殺してしまおうかと思ったが……。注意すべき対象要素「② 高い戦闘能力」も、どうやら持っているらしい。

 

こういう虫を魔改造して、偵察として放つという試みは初めてだったので、色々とデータをとるために、虫のバイタルチェックも行っていたんだが……。

 

ヤツは虫を見ることもせずに、片手で、乱雑に刀で斬り上げただけで、全長が0.2mmしかない虫の、0.1mm未満の羽根だけを切り落とした。ついでに言うと、(素だが)俺の目では捉えきれない程の速さで刀を振り抜き、斬撃を飛ばして。

 

……ヤツの技量の高さが伺えるな。スキルであれ、宝具であれ、剣術も感知能力も凄まじい。少なくとも、俺一人じゃ勝てないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

そして、ここで重大な要素をひとつ……じゃなくてみっつ。

 

 

 

 

 

 

 

 

顔が、俺達と、ソックリ。

 

 

 

言動が、俺達と、ソックリ。

 

 

 

名前が、俺達と、ソックリ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………。

 

 

 

 

 

「…………アレだな、俺以外の全時代の遊叫は滅ぶべきだよな。」

 

『!!??』

 

エ「激しく同意だな。」

 

 

 

どう見ても、遊叫の魔術師ですね、ハイ。

 

 

「ヤベェな、シャレになってねェ……。」

 

静「主の血縁ならば、幾らか行動を予測出来るのでは?」

 

「……多分、ヤツは傍観に徹するだろうな。」

 

髭「おやおや? マスター氏の血縁でありながら傍観に徹する者……。さては一族唯一の優等生なのではwwww」

 

「そうじゃねーよ。」

 

 

奴のことを幾つか考察して見よう。

 

 

①、魔術を使った様子が無かったこと。

 

それは、常に魔術が掛かった状態、若しくは、素であのパラメータを持つということに繋がる。要するに、圧倒的な戦闘能力を持つという事。

 

②、スマホ魔術のような、大きな質量の物を小さくする、若しくは異次元に収納する能力を持っていること。

 

これは、ヤツが何処からともなく刀を取り出したから。刀自体は良く見えなかったが、相当な業物、若しくは妖刀に分類するものと思われる。つまり、神秘を宿した武器や兵器等を、幾つも隠し持っている可能性があるという事。

 

③、修正力であると仮定していたキメラアントが、奴の軍勢だということ。

 

これは、世界が修正力としてキメラアントを召喚したのでは無く、ヤツが召喚したという事になる。虫で偵察していた時に見たが、バッチリキメラアントの王「メルエム」が居た。「円」による見張りが『巣』の周り一帯に張り巡らされていたが、虫には気付けなかったようだ。メルエムが従うとなれば、マスターである筈のヤツは相当上位の存在である何かという事になる。これは、肉柱や一人称ローマの言動からも察することが出来た。

 

④、ヤツが肉柱レフのボス、つまりあの目玉親父と知り合い(悪友)だということ。

 

これは、ヤツが完全な非人類サイドという証明になる。虫を通して観測した結果、ヤツはサーヴァントじゃない事が判明した。つまり、生きた何かであり、レフが邪険に扱ってはいることから、肉柱では無い何かという事になる。それと言動から、目玉親父同様積極的じゃないように思える。

 

⑤、遊叫の魔術師だから。

 

 

ハイ、証明完了。

 

 

「分かったかね?www」

 

「マスター氏、最後何アレwwww」

 

「キニスルナwww とりあえず、ネロやリッツ達の進軍も既に始まってるんだ。かんs……ゲフンゲフン、連絡要員兼戦闘要員も昨日派遣したところだ。俺達は俺達で、違うルートで同じタイミングに着くように行けばいいんだよw ……勿論、ドッキリのことも忘れずになwwww」

 

「コイツ今監視って言いかけたぞwwww それとマスター氏? 人理修復かドッキリって言ったらどっちがいi…」

 

「ドッキリ。」 (キッパリ)

 

「う〜ん、どこまで行っても遊叫はクズですぞwwww」

 

 

 

 

 

こんなノリでさらに数日、とうとう第二特異点決戦の地へ到着した。




……モンハンパート、12月以内に終わらせる。

「しっかりやれよ?」

→頑張りまする。

……とうとう友達にこの小説が見つかったァ!!

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