活動報告にてアンケートを取ってるので、もし良ければお願いします。
ただし、設定上大和型は出せないのと、プリンビス子以外の海外艦は厳しいのでご了承ください。
鉄の動く箱はどうやら車と呼ぶ乗り物らしい。時代が違うのか、世界が違うのか分からないが技術というものはやはり凄いものだ。
大本営に居た憲兵が車を運転して、例の鎮守府に連れて行ってくれるようだ。
事前に提督が鎮守府へ行くことは連絡済みらしい。
暫く揺れていると音が静かになり、遂に止まった。
どうやら着いたようだ。
「ここがお前らの鎮守府だ」
「わざわざすまないな」
「はえ~、あの頃から全く変わってないんっすねぇ~」
我らが撃たれ、気絶してから2週間は過ぎている
「それなりに日数が経ったみたいだけれど...やっぱり修復って難しいんだよね~...魔術でもやってるとしんどいし...」
「それは初めて知ったな。道理で使う回数が少ないと思っていた」
「一つ、いいですかな」
と、憲兵が帽子を被り直し改めてこちらに振り返る。
「はい~?」
「ここの艦娘達は昔から虐待や強制労働等を行われており、非常に精神的に不安定です。いつ提督という存在を消そうとして行動するか分かりません。十二分にご注意を」
「了解した」
「もし、何かありましたら我ら憲兵隊をお呼びください」
では、と言って車に乗り、どこかへ行く憲兵。
過去に会った奴らはただ面倒だったが、今の奴は好感が持てた。
「ではこれより、俺らは行動を開始する」
「「「はい」」~」
「副隊長は近辺の偵察。地理や構造、建築物その他について調べろ。例え何かあっても最低限の自衛だけを行い、無闇な殺生を行うな」
「了解」
「では二人はこの地より東と西に別れ、篝火の設置を行え。間隔については問わないが、出来る限り人目に付かないようにな」
「了解です!」「はい~」
確認事項は終わった。
後はここを仮地点とするか。
「俺らが居る場所はただの道だが、人通りが少ないように見える」
実際荒れ放題だ。大本営や車の中である程度の知識は得た。コンクリートと呼ばれる舗装はされているが、途中途中が割れて草が生え、場所によっては陥没していたりしている。
「ここに篝火を設置し、休息した後に各自行動を開始しろ。俺は例の鎮守府にて活動を行う」
「「「了解」!」~」
篝火を作るだけなら実は簡単なのだ。
不死の者だった骨で組み立て、螺旋剣を突き刺すだけ。
ロスリックは不死の骨には世界を構築し、螺旋剣にて固定するみたいな事を言っていた記憶があるが正直聞いていなかった。
「さて、俺も動くか」
ロングソードは無いものの、他に武器はあるのでショートソードとセスタスを出したが、武器は敵を威嚇する可能性がある。ましてや味方になるであろう者には配慮をするべきか。
ショートソードをしまい、セスタスだけにする。
鎮守府自体は見えているので、後は歩くだけなのだが...。
何かが俺を見ているのだ。背後や頭上、足下に注意しながら行くか。
歩いて数分後、何かがいた。それはまるで大本営で見た妖精に近いものだった。
「やぁ!初めまして!ボクは...アルトリィ!妖精のアルトリィだよ!」
手をブンブンと振って自己主張をしてくる妖精。
もう本当に近くに鎮守府があるのに、少し邪魔だと思ったが妖精は鎮守府においてほぼ全てを担っている生き物らしい。
礼には礼で返すべきか。
と思ったが、相手は喋り足りなかったようだった。
「君は提督として艦娘を運用は初めてかな?ボクが手取り足取り教えてあげるよ!」
クルクルと回りながら喋る妖精。
「まず、君にはこれを受け取って欲しいんだ!」
と言って、妖精の近くに5つの白い塊が浮かび上がる。似ているのはソウルの塊か。
「これは提督の証と言ってね、これが無きゃ艦娘は提督を認識できないんだ!」
ニッコリと微笑む妖精。正直似合っていない。
「これを君に投げるから、しっかりと受け取ってね!」
と言うとある程度のスピードでこちらに飛んでくる白い塊。
必要ならば仕方がない、と思い受け取る...と
「がぁ...ッ!!」
それは道具と言うには余りにも攻撃力が高すぎた。まるで相手を殺す魔術のようなものだった。
警戒しなかったせいで、俺の体力は本当に少ないように思える。あと一発食らうと死ぬ。
まずいと思うが、身体が言うことを聞かない。まるで別の人間の身体のように。
この世界において俺ら不死隊が生き返る保証はない。ダークリングの確認すら怠っていたのだ。
仮に生きていたとしても、この先はずっと死んでは生き返るの繰り返しだろう。
妖精は顔を歪めて高笑いをする。
「はははは!本当に引っかかるとはね!君はバカだなぁ...!」
ダメージで目が霞み、見えないが白い塊が俺の周囲に展開したのを感じた。
逃がさないようにするためか、あるいは確実に殺すためか。
「待...て...!」
「じゃあ、これでバイバイだね!さよなら!」
はははははは、と高笑いしながら白い塊をゆっくりと狭めてくる妖精。
くそ、俺があいつらに気をつけろと言いながら俺が気をつけないとはな...。
すまない、もし死んだら後は宜しく頼む。
そう心で唱えた後、何かが弾けるような音がして白い塊が霧散するのを感じた。
助かったのか...?
霞む目で妖精アルトリィを見ると、あいつは右を見て驚いたような顔をして、破裂音がしたかと思えばどこかへ飛んでいった。
「...あんただったのね、今日鎮守府に着任する提督と言うのは」」
苦痛で出なくなった声を無理矢理だし、聞いた事のある声の主に問いかける。
「かす...み...か...?」
「えぇ、そうよ...。って、凄い怪我!...痛いかもしれないけど、我慢しなさい!」
と、何か液体をかけてくる霞。
「...任せ...た...」
「ちょっ!...って気絶しただけか...」
そこで俺の意識が途絶えた。
何故、鎮守府から提督が居なければ出れないはずの妖精が外にいるのだろうか。
彼が提督になれたのか。彼が血だらけで倒れているのか。
私は彼の周囲に浮かんでいる白い塊を全て機銃で撃ち落とした後、こちらを睨む妖精を見て、この妖精が彼を攻撃したのだ。と理解すると勝手に主砲が妖精を撃っていた。
この程度では死なないだろうが、彼を助けられただけで満足だ。
鎮守府外にある、大破させられても入渠させて貰えない艦娘達の為作った簡易別荘に消毒液やその他を持って行く為に持っていたのは本当に幸いだった。(彼を迎えるのは別の艦娘だったけれど)
私達を助けてくれた人、ほんの少しだけだけれど私達を人間扱いしてくれた人、憲兵に嘘をついている時も黙って見ていてくれた人。
そんな人を死なせてはいけない、と思うと他の艦娘の為に用意していたものを躊躇無く彼に使っていた。
もしかしたら大破している艦娘から恨まれるかもしれない、彼も前のクズと同じかもしれない。
行動を起こしてから少し後悔したけれど、きっと彼なら大丈夫だと思ってしまった。
しかし、私は見てしまった。
たまたま服の隙間から見えた傷口が高速で回復していくのを。
ただの消毒液でここまで回復するのはあり得ない。
「...気絶したけれど、死ぬ様子はなさそうね」
見なかったことにして、あの別荘に運ぼう。
艦娘としての力、艤装は出せなかったから本来の力が出せず、彼は重たかったけれどどうにかして運び、粗末なベッドに寝かせた。
「...彼を出すのは危険ね」
今の鎮守府は酷いのだ。彼を殺すのに躊躇しない人の方が多いと思う。
私が守らなきゃ。今はまだ、彼を出すべきではない。
私はそう思った...。いえ、表現が違うわね。
私は、決意した。
え、何?振り返りと次回予告?何それ?...隊長が喜ぶならやる。任せなさい。
今回の第五話はいかがでしたか?私としては、もしタイトルをつけるなら「再会そして監禁」...は?私以外が何を...んっん!
ご意見やご感想、お待ちしております。
次回、このまま予定が狂わなければ「VS霞」になる...そうです。
それでは私はこれで。