Aqoursと失われた記憶   作:ねぎぼうし

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今回本気で失踪しようと考えた作家、斜めにかまえるです。
いやだよぉぉっ!!もう記憶喪失とかいいじゃん!ミステリーとかせずにのんびり番外編みたいにラブコメ日常したいよぉぉ!!よし、この作品終わったらラブコメ書こうそうしよう!

蒼輝「でもミステリー以外お前の作品全部駄作じゃん」

やかましいっ!てかなんで知ってんの!?

蒼「いやフォルダにあんだけラブコメかいときゃ知ってるわ。どれもこれも主人公転校しやがって」

わー!この話やめよう!な!本編いこう本編!

蒼「あ、でもこの『ツンデレ曜ってよくないっすか?』ってのはなかなか……」

本編スターーーーート!!


【第十六話】Aqoursと動き始めた地下室

「しっかし、何にもないな……」

「本棚には本がびっしりだけど……っと!『ラプラスの悪魔の証明に挑んだ男』ね……伝記とかばっかだな……」

 

それも研究者ばっか

周りを見渡しても、

 

 

「ゲーテルの不完全性定理、エントロピー増大則、マクスウェルに、第三永久機関。変人だなぁ……」

「なにいってんだ?」

「どうせ読書しないレオにはわかんないだろ」

「バカにしてるのか!?」

「してない。こんなの知ってるのは一部の物好きだけだよ」

「じゃあお前は物好きでいいな?」

「そうだが面向かって言うな。目の前で『abc理論の証明』の凄さを延々語るぞ?」

「脅しなのか?それ?」

「一部にはご褒美かも……。それより話してる場合はなさそうよ?」

「はいはい。どうする?」

 

話してる場合はない理由。

それは目の前の暗闇から音が流れてきているということ。

曜さんたちとは逆ルートだからなにか仕掛けだろうか?

どっちにしろ足を止める理由にはならない。

 

「正面突破。下手に警戒するのも疲れるし、手掛かりくれるならこいよってこった」

「素手でいくのか?」

「広辞苑でも持っていくの?」

「そりゃご勘弁ねがいたいな」

 

だろうな。

広辞苑は辞書だし、用途が違う。

よく鈍器と間違えられるがあれは辞書だ。よく覚えておくように。

 

「さてさて?鬼がでるか、蛇がでるか……」

 

出てきたのは……

 

「あれ?蒼輝?」

「果南さん。え?あっちから来たんですか?」

「うん、一本道だったし……」

 

こちらも一本道。

てことは、

 

「通路は円形か。また謎解きの予感がするなー。めんどくさい…」

「でも特に怪しいものは……」

 

なかったらしい。

じゃあ最後の手段。

 

「このした。の下って可能性は?」

「……地下二階?」

「が、あるとしたら。まぁさすがにないだろうけど、ねッ!!」

 

おもいっきり床を蹴る。

ダン!!!と、想定通りの音が鳴る。

 

「この音で下があるなら隠し階段かなぁ……」

 

曜さんがボヤく。

まぁそうだろう。結構床が分厚くなかったら鳴らない音だ。

 

「ま、今はどうしようもないんじゃね?」

「じゃあどうするの?」

 

果南さんが問うが別に普通に、

 

「待つだけですよ。ダイヤさんたちが来てから、話をすすめましょう」

 

 

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

「蒼輝さーん!果南さーん!どこですか~?」

 

倉庫内に声が響く。

梨子さんの呼び声なので迎えが来たようだ。

 

「こっちだよー!っと、誰いるの?」

 

本を読んでいるから迎えが誰かを問わないとわからない。

 

「全員いますよ。ところで……」

「なにか?」

「この状態はなんでしょう?」

 

この状態?

周りを見渡すと本に埋まって寝ている果南さんとケータイとにらめっこする曜さん、そしてパラパラと本をめくる記憶喪失組。

 

「……なにか聞きたいことでも?」

「全部聞きたいわよ!」

 

おおう、善子がツッコむとキレがあるな。

梨子さんがツッコむと思ってちょっとふざけてみたのだが。

仕方ない、めんどくさいけど教えるか。

本から視線をあげ、到着組と目をあわせる。

  

「エントロピー増大則」

「は?」

「要は物は積み上げるのは時間がかかるが崩すのは一瞬、ってこと」

「なにいってるの?」

 

そんな善子を無視してレオに視線を送る。

しばらく本に集中していたが、視線に気付き、

 

「……第三永久機関。人類が到達することができない、完全なエネルギー。不可能と立証された人類の夢」

「れ、レオ?」

「ったく……考えたやつは厨二かよ。曜!次!」

「え、えーと、ラプラスの悪魔。物理学で未来の決定性を論じる時に仮想された超越的存在の概念……」

「センスない説明だなー。ウィキ〇ディアそのまま読んでるだろ。レオみたいにかっこよく言えないのか?」

「まず理解が追い付かない……」

 

でしょうね。

 

「あー、簡単にするからよーく聞け?ラプラスの悪魔ってのはな、ある瞬間の全てを知ることが出来ればすなわち、未来を知ることが可能である、って理論だ」

「一旦現在の状況の説明を要求しますわ」

「現在の状況……ね。皆がくるまでそこら辺にあった本を読みあさってたんだけど果南さんは読書苦手みたいであぁです」

 

果南さんを指す。

結構騒いでるからもう起きてもいいと思うんだけど……。

 

「曜も果南さんほどではないですが読書苦手みたいでウィ〇ペディア使って解読状態です」

 

そして意外だったのは、

 

「レオは読書得意だったみたいで。よく考えれば夏目漱石の知識があったんで当たり前ですけど。それで記憶喪失組で速読しながら待ってました」

「なるほど……」

「で、あっちです」

「は?」

 

指差した先には大量の本。

 

「ノルマです。全員頑張って読みきりましょう!」

 

全員ドン引き。千歌にいたっては逃げる準備してる。

ちなみに本の内容は上から、マクスウェルの悪魔、シュレディンガーの猫、多分岐……

 

「蒼輝、嫌がらせはやめとけ」

「……ありゃ、バレてた?」

「バレてなくても言ってた。おまえが推理を語らず行動させるとか今まであったか?」

「あー、そういやそうだね。レオも推理向けの頭になってきて嬉しいよ」

「俺はお前の子供かよ。それよりもこの理論なんだけどさ……」

「それならココと繋げて考えると逆説的だな……」

「マクスウェルの悪魔か?あー、熱力学で考えるのか!」

「………………」

 

一冊の本であーだこーだと議論。

視界の片隅でダイヤさんと曜さんの

 

(なんの話ですの?)

(今に始まったことじゃないからコレ……)

 

というアイコンタクトがうつる。

やかましいわ。確かにココで読んでて数回したけどさ。

 

「で?どうすんの?」

 

話を戻す。

 

「どうするって……なにを?」

「なにをじゃないだろ。ココになにしに来たと思ってんの?」

「暇潰しだよね?」

「そうだけどその暇潰しに何をしに来たかを聞いてるんだよ」

「たしか隠し部屋があることがわかって、ってあれ?」

「………………………あっ」

 

全員が顔を見合わせる。

 

「え、えーと、正直にっ、しょーじきに言えよ?忘れてたやつ挙手……」

 

全員挙手。

し、しかたないよね……。

ポケットからあるモノを取りだし苦笑い

 

「これ、結局使ってねーじゃん……」

 

それを振るとチャラ、と金属音が響く。

使うところあったかな?いや、ないよな……。てことは、

 

「地下二階?」

「てことは……」

 

全員が苦笑いする。

さっき否定したばかりの地下二階だが隠し階段への鍵といえば床の厚さも解決出来る。

そう、てことは、

 

「謎解きチャンス再度とうら~い♪やったね♪」

「嬉しいのは蒼輝くんだけだよ……」

 

千歌がうなだれる。

 

「ま、王道なら本棚の裏に隠し扉が~とかだよな」

「じゃあ全部の本棚倒そうよ!」

「「は?」」

 

レオと僕がハモる。

いや全部倒そうぜって……

 

「千歌さぁ、脳筋プレーとか寝言は寝て言え。言ったでしょ?これは『挑戦』だって」

「だったら俺らが正々堂々、正面から解いてやるのがスジだろ」

 

喧嘩は売られたら買うでしょ理論だ。

今回は暇潰しで始まったけど思った以上に謎が深い。

てことはそれなりに頭がいい人が考えたということだ。

それを脳筋プレークリアはあまりにも残念すぎる。

 

「というか来てもらって悪いんだけどさ、僕もう上に上がりたい。ここ埃臭いんだよ」

「ではいったん上に上がりましょうか」

「ですねー。レオ、そこまでだ」

「ん、これ読み終えたら行く」

「うわーめんどくせぇ……」

 

読書あるある、『読み終わったら』理論だよ。

僕も数回やったから分かる。これ、読み終わるまで結構かかるパターンだ。

だがこういうときの対処法は僕と同じ。

 

「なら家に帰って読んだら?」

「いいのか?仮にもここの本だろ?」

「何が仮なのかよくわからんがいいだろ。黒澤家の本だから許可さえあれば、ね?」

 

ダイヤさんを見る。

すると、もちろん、みたいな感じで微笑んでくれた。可愛い。

 

「んじゃ僕も何か一冊……、これかな?」

「二人ともそれを読んで何になるの……?」

「「さぁ?」」

 

それこそ作り話なんて読んで何になるの?だ。娯楽なら僕らの場合も娯楽じゃね?

なんにせよ知識は蓄えていて損はない。

まぁでもここの本は損ではなく無駄になりそうだが。

 

「じゃあ上がりましょ。曜、いつもの」

「いつもの?」

「意識したら分からないのか?アレアレ!」

「………!一階に向かって全速前進~?」

「「「「「「「「「「ヨーソロー!」」」」」」」」」」

 

やっぱりコレがないとね。

 

 

 

 

_________

 

「日の光が久しいぜっ……!」

「おまえは囚人か」

 

即座にツッコむレオ。

なんだろう、最近よく息が合う。

 

「いま何時だ?」

「えっと……4時50分です」

 

ルビィがスマホをだして答える。

さて、終バスまではまだあるな……。

 

「なにする?推理のまとめ?読書?」

「どっちも嫌かな……」

「コーチだったらせめて練習を選択肢に入れようよ……」

 

それぞれいろんな落胆。

そういやコーチでしたね。忘れてた。

 

「今から五キロほど走ると丁度いい時間になるな……」

「よし!推理のまとめしよう!」

 

千歌が逃げ出す。

どっちも嫌とはなんだったのか。

 

「まぁ冗談はさておき、」

「冗談の雰囲気じゃなかったよ!?」

 

あ、五キロは半分本気だったよ?

 

「実はやりたいことがあるから解散したいんだよね。賛成の人~」

 

全員挙手。

よくよく考えれば今日だけでAqoursが落ち込み暇潰ししようと提案し推理からの善子下敷き回避して地下見つかって。

そりゃ疲れるわ、早く帰りたいだろう。

 

「全会一致、解散!」

 

元気よく叫ぶとそれぞれが散る。

終バスまであるからカフェで歌詞作りでもしてるだろ。

さてさて、僕はしたいことをしなきゃな♪

 

「レオ」

「ん?なんだ?」

「本、読みたいでしょ?」

「は?」

 

 

___________

 

暗い倉庫に自分の足音だけが響く。

時間はあまりない。早くこれをおいて……

 

「なにしてんのさ?」

「!?」

 

突如後ろから声が聞こえて私は焦る。

 

「トイレ貸してもらうんじゃないのか?そうダイヤさんから聞いたが?」

「ちょ、ちょっと気になることがあって……」

「こんなところに?曜が?へぇ……」

 

私の名前を呼び口角をあげてニコリと蒼輝が笑う。

思わず冷や汗が流れる。

あの顔をするときは蒼輝くんが「なんでもお見通しだ」って時。

早く退散しないと時間が……!

 

「あぁ、時間?レオには本沢山渡したし今頃読書没我じゃないかな?ダイヤさんには僕と談話してたって言うから安心していいよ?」

 

思考を読まれてるッ……!

 

「曜さん、教えてくださいな?ココで何を知ったか?」

 

曜、ではなく曜さん。

穏やかで軽々しい口調でも迫力があった。

以前経験したことがある。

図書館でうみさんに対してした、ブラフの空気。

つまりそれは私を警戒してるということ。

それでもなお知らないふりを通す。

 

「なんのこと?」

「………………ここの本棚、本がびっしりそろってんだよ」

 

周りを見渡すとどの本棚もギチギチに本が入れてある。

 

「なのに曜が叫んだ、あの別れようよ!ってやつな?あん時コトッ……って鳴ったろ?ありえないんだよ。この本棚でそんな音は。誰かが本を抜かない限りは、な」

「偶然抜けてた可能性も」

「ないね。気になってばっちりさっき調べた。ある場所だけ一冊分だけ抜き取られていた。しかも両隣の本には埃がなかった。つまり、さっき抜き取られたということ。その場所がなんと、曜さんが最初に駆けてきた所だったんだよね。つまり、」

「……………やっぱバレてる?」

「もちろーん♪なんか本を取ったんだろ?隠し事するような本を」

 

……あたり。

困ったな、これは話さないと警戒を解いてもらえそうにないよ。

しかたない。

 

「ホントは教えたくないんだけどね……」

 

手元の本を蒼輝君になげる。

………乗り越えてよ、蒼輝くん。

 

 

 

 

__________

 

曜さんから投げられた本を受けとる。

本を観察。タイトルはなく、本、というよりはメモだ。めくると中身は全て手書き。

そのまま、速読。

手書きなのでところどころ読みにくいがなんとか読める。

内容は……

 

「……………!?」

 

ページをめくり、そこにある一文に思わず手を止めた。

だが次の瞬間、我を忘れ、次々ページをめくる。

その一文とは……

 

「人為的記憶喪失研究、著・黒澤……玉髄(ぎょくずい)………だと?」




蒼「なぁ、『千歌と曜が俺のことで修羅場なんだが…』って作品」

本編終わって続けるんじゃねぇ!俺のライフはもうゼロよ!

蒼「なんでこんなにラブコメあって投稿がミステリーなんだ?」

あぁ、それ。ひとえに言うと、仮面ライダーWの影響なんだよね。 

蒼「でもクオリティ低くね?」

聞こえな~い!さぁ次回もお楽しみに~!
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