Aqoursと失われた記憶   作:ねぎぼうし

19 / 27
個人的なニュース多すぎ系作家の斜めにかまえるです。
順番にいきましょう。

まずは読者様への感謝ですね。
お気に入り40件ありがとうございます!前30件で喜んでからそんなにたってないのに伸びててホントに嬉しい限りでございます!これからも頑張ります!


次!かよちん誕生日おめでとう!
まぁ推しは真姫ちゃんなんですけどやっぱりメンバーが誕生日って嬉しいでしょ!?
今日は『まきぱな』でSS調べて過ごそうとおもいますよ!

はい3つめ!『WATER BLUE NEW WORLD』『WONDERFUL STORIES』どちらも名曲すぎでしょ!
無事、フラゲしましたよ!聞きまくりましたよ歌詞覚えましたよ!

以上3つ!もっと個人的な話はあるんですけど早く本編いかないとしつこいですしね。
本編参りましょう!


【第十七話】Aqoursと動き始めた"蒼輝"

「人為的記憶喪失研究、著・黒澤……玉髄………だと?」

 

人為的記憶喪失。脳に一定の信号を与えることで一つの物事を完全に記憶から消去する。

そう記された本にはそのための方法、理論がこと細かく書かれていた。

ほとんどが数式で理解不能だが、わかることがひとつ。

 

「黒澤玉髄……ダイヤさんとルビィさんのご先祖様……?」

 

愕然とした。

なんてことだ。運命か否か、僕は

 

「暇潰し、なんて言っといて、凄い物を発見しちまった……」

 

玉髄……なんかの宝石の和名?だったような……。

いやいや、そっちじゃねぇだろ。

 

「曜、お前、全部よんだ?」

「うん。一応」

「こればっかはいつも通りヘラヘラしてらんねぇぞオイ」

 

記憶喪失前?殺人犯そうが記憶ないんだからセーフだセーフ!

たがそれを取り戻すとなれば話は変わる。

 

「つまり僕は……」

 

元凶の住んでいた家に、泊まっているということ。

黒澤。ダイヤさんいわく、先祖代々大きな網元らしい。

ではなんでそんな網元が……

 

「いや、違う。網元じゃない。兄弟に網元任せりゃいい。てことは……」

 

黒澤の家系で兄弟を調べる……。

いや、名前が出てるんだ、必要はない。

そもそも……

 

「………………クッソ、これが一番有力な推理だ?ふざけんなよクソッタレ……」

 

思わず悪態をつく。

これをどうするか相談を……。

周りを見渡すと気付けば曜はいなくなっていた。

……好都合だ。

 

「こっからは、僕一人だ。Aqoursの手も借りない、一人で暴いて見せる」

 

 

 

 

 

 

 

 

それから、僕は、皆と出会うのを避けた。

 

 

 

 

 

____________

 

意味もなく、海岸に来ていた。

いや、訂正しよう。現実から目をそらすため、海岸にきている。

あれから浦女にもいかず一週間、ダイヤさん家に戻らないで一人で過ごした。

曜が気をきかしたようで、探しにくるような野暮なやつはいない。

それでいい。これは僕の問題だ。

それにラブライブの予選もあったのだ。

探しにくる暇などないだろう。

一昨日が予選だったが、まだ結果は知る気になれなかった。

あの9人のことだ。僕がいなくても優勝するレベルまでは特訓してやったし、きっとどうにかなる。

浦女も、ラブライブも。

改めて呼吸を調え、口にだし、いまの状況を確認する。

 

「この本から察するに、記憶喪失の元凶はおそらく、黒澤玉髄、黒澤姉妹の先祖さん。てことは少なくとも二人は記憶喪失に関係あるということ」

 

そこを偶然拾われた。あり得るか?否。

 

「可能性はない訳じゃない。でも限りなく低い。この状況で一番可能性がある推理は……」

 

────Aqoursが、黒幕。

 

全ての辻褄があうのだ。あってしまうのだ。

うみさんがちょうど図書館にいた理由も、ダイヤさん家においてもらえた理由も、監視だと考えれば……

 

「あああっ!!!クッソがあぁぁっ!!」

 

たまらず叫ぶ。

記憶喪失になってずっと信じてきたものが実は黒幕?

ハッ!笑えないね!今時のミステリーはもっといい展開用意してるぜ!?

 

「千歌が拾うのも!計算済みだったか!?だったら地下室見つけるのも計算に入れやがれ舐めてんのかッ!!」

 

もしかしたら見つけるのも計算の内だったのかも。

そして僕をこうして路頭に迷わせることすら、監視対象……。

 

「だったら曜さんが本を隠した意味は?計算と悟られたくなかった?」

 

なんとでも考えられる。

考えれば考えるほどAqoursが怪しく思えてきた。

考えたくなかった。考えざるをえなかった。

そんな状況を打破したのは、ある一本の電話だった。

 

「こんなときにっ……!」

 

うみさんからだった。

最悪だ。推理があってたらつまり、監視されに来いと言ってるようなものだ。

ノコノコ出ていくはずはない。

 

「ノコノコは、な……」

 

つまりは、ノコノコしていかなければよいのだ。

ばっちり用意して、必要な情報をききだしてやる……。

 

 

 

 

 

___________

 

前とはうってかわり、今回は人目が少ない公園。

 

「雷斗くん?どうしたの?随分痩せて……」

 

ここ最近、ダイヤさん家帰ってないからちゃんとした飯を食べてないので痩せるのはあたりまえだ。

だが下手に会話にのるのはよろしくない。なにせ警戒対象だ。

 

「何の用ですか?」

「家からこれが見つかって……」

 

ある一枚の長方形の封筒を手渡ししてくる。

中身、確認すべきか?

警戒して、太陽で透かすのが一番だな。あとで確かめよう。

 

「この前いた10人は?」

「縁を切りましたよ。用はこれだけ?」

「そうだけど……なにかあったの?喧嘩?」

 

だったらどれだけいいものか。

結局その質問には答えず、その場を後にした。

しようとした、だが……

 

「蒼輝くん」

「ッ!?」

 

唐突に後ろから名前を呼ばれ、振り替える。

 

「さっきまで"雷斗"だったのにッ……」

 

皮肉にも、このタイミングで、うみさんは僕を"蒼輝"と呼んだ。

9人がつけてくれた、名前を。

 

「僕は雷斗です。蒼輝じゃない!」

「あら?そのわりには振り向いたみたいだけど?」

「うるさいですよ!僕は!僕はッ……!」

 

津螺技 雷斗だ。

叫ぶつもりで、言葉がでなかった。

理由なんてわからなかった。

ただ、自然と、叫んだらダメな気がした。

それはAqoursと過ごした日を否定するようで。

たとえ嘘だとしても、楽しかった思い出だから。

 

「……あーマジ死にてぇ♪」

「は?」

「蒼輝が雷斗だったころの口癖よ。よく死にたいって言ってたわ。なんで?って聞いてもこんな人生つまないし、リセットしたい、ってそう返すばかり」

 

僕が、死にたい……?

 

「いまはどう?死にたいの?」

 

聞かれて困った。

正直、記憶喪失になってからは、とにかく、『なるようになれ』で貫き通してきた。

そこへ『死ぬようになるなら死ぬのか?』ときやがった。

……いや、もしかしたらそうなれば死ぬのかもしれない。

でも、確信を持って言えない。何故だ?

 

「……あぁ、いらねぇことはよく分かるのにこんなときだけ分からないときた」

 

最悪だ。なにこのクソゲー、

やはり、雷斗と同じように、人生なんてつまらないものかもしれない。

でも、そう信じたくない自分がいる。

どうすればっ……!

 

「あら♪そろそろ用事があるから帰るわ♪」

 

うみさんが急に喋りだしたので僕は黙って頷く。

用事?そんなものはないだろう。

あるなら僕を蒼輝とよびとめる必用はないはずだ。

でもこの場から抜けてくれるならそれでよい。

空を見上げる。

曇り、曇天。

今にも雨が降りそうだ。

これでは封筒の透かしが出来そうにない。

それよりもこれからどうするかだ。

浜辺にもどる?いや、雨がふるのにそれはどうなのか?

それでは、

 

「雨宿り場所……探すか……」

 

ゆっくりと歩きだす。

結局、うみさんの質問にはすべて答えられなかった。

悔やんではいないが……。

 

「路頭に迷う、か……」

 

いまの僕はまさにそれだ。

船は灯台の輝きを目指し進む。

輝きを見失った僕はさしずめ、

 

「海を漂う枯れ木だな……」

 

───みじめだった。

泣きそうだった。

分からなかった。

いろんな思いが胸に渦巻き、もう口をきくこともままならなかった。

いやに景色が僕の目に綺麗に写った。

それは僕を皮肉っているようで。

だが不思議と惹かれた。

なにか人を惹き付ける魔力でもあるようなこの場所は……。

 

「内浦、綺麗すぎるだろ……」

 

その言葉は誰にも届かず、ただただ、景色に溶け込んでいった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。