Aqoursと失われた記憶   作:ねぎぼうし

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遅くなってすいません。
小論文でいそがしくて……。っと、いつもの名乗り忘れてました。
えー、次回作はラブコメに変えるかミステリー続けるか悩んでいる作家、斜めにかまえるです。
皆さんはどっちみたいですか?私的にはミステリーは思いつき次第書くつもりです。
そんな遠い先の事はおいておいて、参りましょう第21話


【第二十一話】Aqoursと取り戻した日常(前編)

「おー、さすが都会なんでもあるな」

 

本屋に電子機器に劇場。

歩くだけでも楽しい。

これが魔都の恐ろしさ。

とらのあなに向かう途中、梨子が思い出したように僕に

 

「そういえば蒼輝はコッチだったの?」

「梨子てめぇガチで言ってるならシメるぞ」

 

とらのあなに僕が行ったのはだな……

 

「μ'sを知りたいからな。こういうとこにはお前らのファンも……」

 

周りを見渡す。

そして二人に語る。

 

「気を付けろ……」

「な、なにを?」

 

善子が問うた瞬間、あーーーーーーっっっ!!と声が後ろから聞こえる。

 

「さぁて、お前ら準備はいいか?」

「だから何を!?」

「んなもん……」

 

後ろの声をほっておき手を地につき、尻をあげる。

それは俗にクラウチングスタートと呼ばれるものであり、

 

「Aqoursの梨子さんと善子さんですよね!?あの!サインくだ…」

「GO!!」

 

全力疾走するためのもの。

瞬時に梨子と善子の手を掴み、引っぱったまま走る。

 

「ハァッハァー!いくぞぉ!」

「なになに!?どこへよー!?」

「ふ・く・やッ!!」

「はぁ!?」「えぇっ!?」

「アイドルならするよねッ!変装!」

「普通にサインしてあげれば!?」

「ダメだッ!!サインして時間をムダにするなら服屋で盛り上がろうぜ!」

「なによそれ~!?」

 

 

 

───────────

 

「なんかさ」

「うん」

「梨子ってさ」

「うん」

「なに着ても似合うよな」

「よね」

 

変装用の服装なのであまり高いものは NG。

だから質素なものをユニ〇ロで買おうとしてるのだが……

 

「素材がいいからなんでも可愛いんだよなぁ」

「どうしようもないわね……」

「いっそダサい服で中和させるか?」

「逆に目立つわよ。それかそれすら着こなすか」

「どっちにしろ問題だよなぁ~」

 

さっきから無言で恥ずかしがる梨子を褒め続ける拷問を行うのも楽しい。

いっそこのまま服屋いようか。

というか思うのだが……

 

「善子さぁ」

「ヨハネ!」

「一歩間違えば不審者だぞソレ」

 

サングラスにニットて。

いや顔も隠れるからいいけどさ。

 

「にしてもお前もお前だよ」

「なによ?」

「不審者一歩手前でモデルみたいな着こなしだなオイ」

「しかたないわよ。自然にそうなるんだから」

「だぁぁっ!もうしかたない!多少目立ってもしゃーない。ほら、梨子サングラスかけて!帽子帽子!」

「あわわわっ!待って!自分でつけるから~!」

「そういえば蒼輝って……」

「ん?どうした?」

 

梨子を引っ張って会計を済ますなか善子が僕を見ながら言う。

 

「記憶喪失なのよね?」

「……ん?なにをいまさら?そうだぞ」

「で、今は記憶を取り戻そうとしてる」

「お、おう」

 

改めて確認されても……

 

「仮によ?」

「うん」

「記憶が戻ったらどうするの?」

「………は?」

 

記憶がもどったら、ねぇ?

 

「うーん……」

「悩むなんてあなたらしくないわね?いつもなら『さぁ?なるようになるんじゃない?』とかいいそうだけど」

「聞いたお前が言うなよ」

 

まぁ以前の僕ならそうしてたけどさぁ……。

 

「ん?あ、二人とも先行っとけ」

「なに?」

「なんでもない。ちょいと用ができた。行ってくる」

「い、いってらっしゃい?」

 

手をふって二人を離れる。

とらのあなぐらい二人でいくだろ。

ちなみに僕の用事というのは……

 

「これとこれ……んでこれ。うん」

 

ある店でものを買う。

そう。お土産だ。

それとついでに

 

「おい、そこのミカンとルビィ」

「あ、蒼輝くん!ってだれがミk」

「アイドルショップ楽しんでる?」

「はい。千歌さんにいろいろ教えながらですけど……善子ちゃんと梨子さんはどこへ?」

「ふたりはとらのあ……タイガーホールに行ったよ」

 

あっぶね。ルビィは余計なこと知らないで純粋に育ちたまえ。

というか千歌、さっきから僕をポカポカするのやめたまえ。ちょいと痛いのだよ。

 

「あ、そうだ。お前ら二人はさ、僕が記憶戻ったらどうすんの?」

「え?ずっと一緒だけど?」

「お兄ちゃんは結局お兄ちゃんですし」

 

お、おう。

なんか結構感動する返しで少し焦る。

僕チョロい。

 

「そ、そういや何買ったんだ?」

 

恥ずかしくて慌てて話題をかえる。

二人は持っていたレジ袋を笑顔であさる。

楽しんだろうなぁ……。ダイヤさん可哀想に。

 

「えっと!まずのμ'sのファイルでしょ!?μ'sの缶バッチでしょ!?μ'sのー!」

 

こいつッ……。

 

「千歌」

「んー?なに?」

「μ'sばっか人気じゃねんだぜ?」

「ほえ?」

 

急に僕がだした袋にたじろぐ千歌。

 

「お前らアイドルなんだし正体ぐらいかくしとけ。ばれない限りサインとかすんなよ」

「な、なんで?」

「一人サインすると二人欲しがるだろ。騒ぎになったら東京まわれないだろ」

「そんな人気かなぁ?」

「人気だよ。んじゃ僕はこれで」

「どこ行くんですか?」

「あ、忘れてた。ルビィの分もあるぞ、ほい。ちょいとレオを見に行ってくる。曜に無茶苦茶されたら可哀想だしな。んじゃな~」

 

手をふってその場を去る。

やっべ、ちょっとカッコつけすぎたかなぁ?

 

──────────

 

手をふって去った蒼輝くんを見送る。

そんなにAqoursが人気だってしらなかったなぁ。

ちょっと嬉しいかも。

 

「千歌ちゃん!これ……」

 

ルビィちゃんが私を呼んで袋の中を見て驚く。

なんだろ?私も袋の中身を見る。

そこには……

 

「メガネと帽子?正体隠せってこのこと?」

 

かぶるのかなぁ?

なんて思っているとルビィちゃんが一足先に!ずるい!

私もメガネをかけて帽子をかぶる。

 

カサ……。

 

「ん?」

 

かぶったらなにか変な音が。

帽子を脱いで中を見ると……

 

「なにこれ?また袋?」

「千歌ちゃん。コッチにも……」

ルビィちゃんの帽子にも入っていた銀色の小さな袋。

つまり蒼輝くんは私たちの帽子に同じものを入れたってことになっちゃう。

一体なにを……。

袋の中身は……

 

「これ……!」

「うん……!」

 

 

 

 

 

────────────

 

「次これ~♪」

「…………うぃー」

 

うっわぁ……。

久しぶりに絶句したよ。

目の前には目を輝かせて制服を持つ曜と、相対的に目を虚ろにして曜の人形と化していた警察のレオがいた。

 

「おい、そこの警察と船長」

「はい!なんでありましょう!」

「うぃー警察でーす。事件ですか?事故ですか~?」

「………曜おまえどう調教したらこうなんの?」

 

その問いに無言の笑顔で応戦する曜。

うん、ぼくが悪かった。もう聞かない。

 

「レオ、起きろっ!」

「いたっ!って蒼輝!?いつからいたんだ!?」

 

頭を叩くといつも通りになった。

いや曜マジでどんな調教したんだよ……。

 

「ほい、お前らの分」

「なにこれ?」

「ぼーしとメガネ。レオはファッションとして。曜は正体バレを防ぐため」

「必要……」

「ある。いいから黙ってつけとけ」

 

なんだかんだ言いながらもメガネだけかけてご満悦の曜。帽子はまだかぶってないな、よし。

 

「二人はさ、」

「ん?」

「なに?」

「僕が記憶戻ったらどうするの?」

「あー、どうすんだろうな?というかそれは、俺が記憶取り戻すかどうかで大きく変わるし、わかんねぇ」

「私は……多分、蒼輝くんのしたいようにさせると思う。私たちと離れたいって言うなら近寄らないとおもう」

 

辛辣ぅ……。

 

「でも、私は蒼輝とずっと一緒にいたい。これはホントだよ」

  

……………いい感じに纏められちまったよ。

一緒にいたい?僕だってそうだよ、当たり前だろ。

 

「……あ、そうだ曜」

「ん?なに?」

「……………ありがとな」

「うん?なにが?」

 

もちろん、僕を信じて、あの本を見せてくれたことについて。僕を信じて、千歌を差し向かわせなかったことについてだ。

ま、恥ずかしいから言わねーけど

 

「なんでもねーよ。梨子の所に戻る」

 

二人に背を向け、帰ろうとする。そこに

 

「蒼輝くん!」

「……どうした?」

「……………乗り越えてよ」

「………あぁ。なんどだって乗り越えてやるさ」

「二人揃ってなんの話だ?」

「レオは分からなくていい。んじゃな」

 

やはり、曜さんはいい人だ。

 

「あああああああっ!」

 

………訂正、曜さんは恐ろしい。

後ろから聞こえてきた声的に……南無阿弥陀仏レオ。

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