Aqoursと失われた記憶   作:ねぎぼうし

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落書きのラブコメのほうが人気でて驚いてます。斜めにかまえるです。
いやいやいや!?こっちは5ヶ月投稿してお気に入り50であっちは2日でお気に入り30ってどういうことですか!?
確かにミステリーよりラブコメのほうが需要あるのは分かるけどさすがにひどくない!?
嬉しいけど複雑ですよ!
というわけで必然的に次回作はラブコメに決まりました。
失踪はしません。多分。
まぁ終盤なんでネタを考える時間も合わさって投稿頻度は下がりますがご了承願いたいです。
あ、宣伝しときますと前記のように新作、『ハーレム?いえ、すでに詰んでいます』を投稿しました。ラブコメです。
ぜひご覧ください。そしてもう読んでくださっている方には盛大な感謝を。
柄にもなく長い前書きが終わったところで、本編をどうぞ。


【第二十五話】Aqoursと取り戻した弱さ

女走り。

キャピキャピ♪と音が就きそうなあの走り方。

脇をしめ、適度に肘を曲げて手を肩の高さ辺りまで持っていくアレだ。

さて、そんな女走りをしながら僕は

 

「お待たせ~♪待った~?」

「待ってないキモいさっさと座れ」

 

怒濤の三連続罵倒を受けていた。

ひっど~い!

 

「ったく、ルークくんなんて呼ぶな。俺は、」

「カッコいいレオくんだもんね~♪」

「よし殴られたいならそう言え。意識他界系男子にしてやる」

「うぃ、了解です」

 

さすがにこれ以上キャピキャピしてふざけるのは体に悪い(物理)

カフェの端のテーブルで二人向かい合う。

 

「まぁいろいろ話はあるんだけどさ、」

「あぁ」

「チェスでもしながら話そうよ」

「あぁ?」

 

さっき百均でかった折り畳み式のチェスを広げる。

持ち歩き用なので駒が小さく、軽い。鞠莉さん家のようなコト……なんて音は出なさそうだ。

そんなことを考えながら駒を並べ立ているとしぶしぶレオも承諾し、黙って駒を並べ始める。

そして、試合開始。

 

「先攻はどっちだ?」

「あれ?こういうときは先手じゃない?」

「先手って将棋のみじゃなかったか?」

「そーだっけ?」

「わからねぇ。ま、どっちでもいいけど、な」

 

ポーンをすすめるレオ。

どうやら僕は後手らしい。

同じくポーンをすすめる。

そしてそのまま打ち続け開戦からまもなく。

ちょうど大乱戦になってきたころ。

 

「…………本題に入るね」

 

勝負手を放ちながら言葉で集中を散らそうとする。

だがレオはしばらく考えたあと自分の手を指し、

 

「なんだ?」

「ん、レオは記憶喪失だ」

「あぁ。そうだな」

「なんでだ?」

 

ナイトを動かしながら問う。

 

「なんでって…………俺も殺人かなんか犯したんじゃねぇ、のっ」

 

ビジョップで応手を返してくる。

 

「じゃあなんでうみさんはそれを知らないんだってこ、とっ」

「単純に知らなかっただけじゃねぇか?今の時代殺人なんていちいち覚えてねぇし、よっ」

「ふむ、そうだとしよう。では次だ。なぜ記憶喪失なんだ?」

「…………は?」

 

レオの手が止まる。

 

「いやっ………だから俺も殺人を」

「そうじゃなくて。なんで記憶喪失をえらんだ?」

「どういうことだ?あ、チェック」

「………こうかな?例えば記憶喪失なんかより洗脳装置のほうがよっぽど使い道あるだろ?」

「人権とかの問題じゃね?」

「記憶喪失と洗脳の違いに人権もクソもあるか」

「じゃあアレだ。洗脳装置つくってたら偶然記憶喪失の装置が~」

「じゃあ著・黒澤玉髄の本はなんだよ。あれは研究って書いてあっただろ。はいチェック」

「ううん?それもそうかぁ」

「それで思うんだがレオ」

「なに?」

「お前が共犯って推理はどうだ?」

「はぁ?なにその妙手?」

 

二重に驚きつつ苦笑いでチェックをかけられる。

ううん。動揺しないなぁ……。

  

「で、なんでそう思ったんだ?」

「単純に全ての辻褄が合うからなんだけど動じないね」

「…………お前はホントにどっかの誰かさんに似てるよなぁ」

「は?」

 

どっかの……誰か?

 

「自分は誰とも違う超人で誰にも悟られない。だがその本質はチョロくて誰にも予想される」

「誰それ?」

「お ま え!」

「僕ぅ!?そんなナルシじゃねぇし!」

「だったら人を見下すような発言してねぇよ。推理の時も千歌が答えるだけでおどろいて。一方あいつは……」

「あいつ?」

「そ、あいつ。自分は普通で故に誰も分かってくれない。だが本質はチョロくて皆が分かってくれるように無意識に振る舞ってしまう。おまえらはなにをしてほしんだよ……」

 

誰だよそれ?

てか聞く限り僕と真逆じゃん。

って違う違う。

そうじゃなくて、

 

「要はなんで動揺してないんだってきいてるんだが」

「はぁ……。その1、お前が落ち着いてそれを俺に告げるってことはそれほど重要じゃないってこと。その2、もしそうだとして、だからどうしたって話。その3、なるようになれはいつも言われてるし。その4、勝てそうな盤面でそんなこと言われても盤に集中してるからどうでもいいわ。以上だ」

 

そういってレオは席をたった。

絶妙な一手を残して。

 

「…………!?あ、あれ?ううん?こうこう……。え?え?れ、劣勢確実?」

「確実。どれ指してもいいが負ける覚悟はしろよ」

 

驚きの一手。

必勝だったこっちがどう動かしても必敗の盤面しか出てこない。

鞠莉さんと激戦を繰り広げた僕を話しながら数分で!?

必死に手を考えている一方でレオは帰り支度をする。

だが必敗、必敗、必敗。

どうしても読みきる事ができない。

仕方なく降参を宣言し、飲み物を片付ける。

周りをみればすでにレオはいなくなっていた。

 

必勝を必敗へと変えたその一手は

 

「ルーク。やられたなぁ……」

 

 

 

───────────

 

「というわけです」

「つまり、負けてショックだから慰めて、と」

「分かってるなら鬼にならないでくれますかぁ……?」

「黒澤に敗北の二文字は似合いませんわ」

「いや将棋で了承した僕も悪かったですよ。悪かったけれども……」

「つべこべ喋らず、まずその崩れそうな正座から何とかしたほうがいいですわね」

「和は向いていないというか……。いえ、見る分には素晴らしいのですが自分がやると全く違うというか……。ハッ!これは!」

「外国人の証拠にはならないと思いますわ。王手」

「夢は儚いですね。たった18文字で否定さました」

「あ、そういえば蒼輝さんの部屋で興味深いものを見つけて。王手」

「興味深いもの?」

「はい。王手」

「グッ……!そ、それはなんですか?」

「これなのですけれど」

 

ダイヤさんはそう言って机の上に握りこぶしを置き、ゆっくりと開く。

そこには、

 

「髪飾り?可愛いやつですね。ダイヤさんのですか?」

「いえ、私でもルビィでも、Aqoursの皆さんでもありません」

「え?じゃあ誰の?」

「…………人の家に女性を許可なく招くとはいい度胸ですわね」

「は?……………え、それってつまりこの髪飾りは僕が呼んだ女性だと?」

「十中八九そうなりますわね」

「違う違う!違いますよ!?第一僕の友人なんてAqoursとレオぐらいですって!」

 

かといってレオが買ったとは考えづらい。

なら誰のだ?

そもそも……

 

「僕の部屋から?詳しく言えばどこに?」

「ジャケットのポケットですわ。ハッ!まさか密会を……」

「してないしてない!」

 

否定はするが正直自分でもそれしか思い浮かばない。

だって僕が会う女性なんて

 

「Aqoursしかいない……え?」

 

脳内でふとあの人がよぎる。

 

「そ、そうだよ!あの人なら!会ったことあるし!女の人だし!ありえる!」

「……それは一体誰かお聞かせ願えますか?」

「いえ、いまから返しにいきます!」

「いまから?」

「都合がいいし、ダイヤさんもご一緒に!」

 

そういって勢いよく立ち上がる。

立ち上がろうとしたのだが、

 

「っとと、」

 

長い正座のせいでフラフラする。

だが無問題無問題。

ガラッ!とふすまを開け、部屋を出ようと、

 

「…………負けそうだからといって逃げるのはどうかと」

 

後ろからダイレクトアタァァァァァックッ!!

ば、ばれてた……。

 

「…………えい」

「………………まぁ確かにそれが存在すれば蒼輝さんの勝ちですが……」

 

盤面にポンと置かれたルークにあきれ返るダイヤさん。

だが将棋にルークは存在しないのでどうやっても僕が負ける。

だが世の中にはこういう言葉がある。

 

「逃げるが勝ちッ!!」

「あ、蒼輝さん!?お待ちください!」

 

さぁ、髪飾りを返しに行かなきゃ!

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