一話投稿すんのに、一年かかったぜ…!!
忙しさと難産が重なり気付けば一年以上が経っていました。
ゆるして
~前回までのあらすじ~
アミュスフィアを用いたフルダイブ型シューティングゲーム、
彼女とショップで購入した剣をその場で試していると、そこへ声を掛けてくる人物が。何とそれは、キリトのSAOからの仲間、《コペル》だった───。
コペルが誰?ってなってる方は原作8刊、または再コミカライズ中のRe:Aincradへ。本作内での経緯を知りたい方は6話《The reunion》をチェックだ!
『《Untouchable!》が、たった今攻略された』
その情報は、偶然マーケット内にいた彼の耳にも届いていた。
《Untouchable!》とは、このマーケットに設置されている凶悪難度のミニゲームだ。ある事情から、自分は一度も挑戦する事は無かったが、した所で平凡な結果に終わっていただろう。兄や友人達なら、易々と突破したかもしれないが。
何でも、そのゲームを攻略したのは長髪の女の子らしい。あくまでアバターであるため、中身もそういう人物とは限らないが、それを知った時彼はそのプレイヤーに興味が湧いた。特に理由があった訳ではない。何故かは分からないが、会ってみたい───いや、会わなければならない気がするのだ。
その人物は、意外と早くに見つかった。
隣にいる少女に銃を薦められては、不満そうな顔で片っ端から切り捨てていく黒髪のプレイヤー。一瞥だけで判断したなら、成程それは可憐な女の子に見えただろう。しかし、その所作の節々に男のクセが滲み出ている。アレの中身は恐らく男だ。散々女装の玩具にされる、哀れな友人を見てきたこの目は伊達ではない。
そうこうしていると、その女子モドキはフォトン・ソードのコーナーへと引き寄せられていった。それは銃ばかりのこの世界において、忘れ去られた筈の武器。風変わりなヤツもいたものだ、とこの時はそんな程度にしか認識していなかった。
『アレ』を見るまでは。
見た目通りに黒いソードを購入し、試し斬りとして一瞬の内に紡がれた流麗な光閃。一目で解った、それが嘗て《ソードスキル》と呼ばれていたモノだと。《ソニックリープ》《レイジスパイク》《ヴォーパル・ストライク》───その三つのスキルを、アシスト無しで再現したソイツの正体までも。
見紛う筈もない。それは、あの技のキレが証明している。何よりこんな世界まで来て、剣を振りたがるバカなぞ己の知る内に一人しかいなかった。
「そのコンボ、その《ヴォーパル・ストライク》のキレ……。もしかしてお前、《キリト》なのか……?」
「コペル……!?」
「えっ……知り合い?《キリト》……?」
いるのだ、すぐ隣に。自分の事を同じ女の子だと信じて、善意100%でここまで付き合ってきてくれた少女が。その場凌ぎで吐いた嘘が、ここに来て最悪のタイミングでツケが回ってきた。
「えっと……あー、その…………」
事が事だけに、どう誤魔化すべきかキリトは頭を悩ませる。人違いでスルーする? 反応してしまった以上それはもう手遅れだ。勘違いで押し通す? どう考えても無理がある。
刹那の逡巡。するとキリトの肩を、コペルがぐいと引き寄せて耳打ちする。
「バラした方が良い」
「え?」
「状況は大体理解した。こういうのは後回しにすればするほど取り返しがつかなくなる」
「いや、でも……」
「アスナ達に刺されたいか?」
「全力で釈明させて頂きます」
思考というプロセスの一切を放棄した即答。やはり事が事だけに、露見した場合の彼女達の制裁は……やはり考えたくはない。前門は虎だが、後門は阿修羅。ならば自分は迷いなく虎に立ち向かおう。
「あー……これが俺のステータスなんだけど」
「?」
キョトンとした表情で、キリトが表示させたステータス画面の、彼が指差している箇所を覗き込む少女。そこに記されているのは紛れもない事実、『
「えっと……騙してたみたいで申し訳ないんだけど……実は自分、男でして」
「……は?」
失敬、虎ではなく白虎だった模様。キョトンとした顔が一転、視線の殺気が鋭くキリトに突き刺さる。しかしここで引き下がる訳にはいかない。中途半端に立ち止まれば、後ろに控えた阿修羅と挟み撃ちの形になるのだ。それだけは何としても避けたかった。
「いや本当に申し訳ない。ただ悪意があってやった訳じゃないんだ、誤解を解かない方が話をしやすいと思っただけで」
「結局ナンパ目的だったって訳?」
「や、違───」
「ふざけないで。女の子のフリして、人の親切心弄んで、何がそんなに楽しいの? 人を騙して何が面白いの? 馬鹿にするのも大概にしてよ」
まずい。語気は静かだが、これは完全にブチ切れている。頭に血が上った状態で対等な会話を試みるのは困難、どのような説得も聞く耳を持たないだろう。最も、元を辿れば自分の残したツケなので、自業自得と言わざるを得ないが。
とはいえ、状況的にやむを得ない所があったのも事実。それを解って貰うためにも、まずは話を聞いてくれなければならないのだが……冷たく刺す様な威圧感が、キリトの反論を許さない。
「大体、このゲームでナンパしようなんて───」
パァン!!!
その時、少女が更に言葉を捲し立てようとした隣で、甲高い破裂音が響く。突如耳を
音の出処は、コペルが打った猫騙し。予想外の急な介入にキリトと少女は呆け、一瞬硬直してしまう。
「……まずは一つずつ
そう言って、淡々と場を仕切り始めるコペル。完璧に不意を突いた奇襲は、話の主導権を見事に搔っ攫っていった。
「その前に、あなた誰よ?」
「俺はコペル。このキリトってプレイヤーの……友達、だ」
(……ん?)
少女に対するコペルの自己紹介に、キリトは違和感を覚えた。知っているのと違う、どこか彼らしくない……まるで誰かを真似しているかの様な、そんな立ち振る舞いだった。
「そのお友達が何? まさか庇い立てしようって訳じゃないてしょうね」
「それこそまさかだ。この件、否を問うなら9割9分コイツが悪い」
「えっ」
フォローしてくれるんじゃないのか、と期待していたキリトは少しばかりショックを受けた。
「ああ、確かにコイツが悪い───だけど、
「理由?」
「そう、理由。所謂動機さ」
「おい……」
動機、と言われて『俺は犯罪者か』とキリトは咄嗟にツッコミそうになったが、現在為されているのは情状酌量の審議であり、悲しいかな猥褻はともかく詐称の罪状は殆ど確定している。今更ジタバタしてはかえって事態が悪化する恐れがあるため、ここは観念してぐっと言葉を飲み込んだ。
「状況を一から整理しよう。まずキリトが君に話しかけてきた時、君にはコイツがどう見えた?」
「どうって……右も左も分からなさそうな、ビギナーの女の子だったわよ、蓋開けてみればコレだったけど」
「うぐ」
一分の隙も無く挟んでくる辛辣なクレームが、キリトの心を痛烈に抉ってくる。しかしそんな彼を見向きもせず、コペルは静かに笑みを浮かべた。
「
「は?」
「君が最初にキリトを女の子と勘違いした。コイツはそれに乗っかったんだ、その方が都合が良かったから。考えてみてくれ、その時キリトが自分の身分を明かしたら、君はここまで親切に対応したかい?」
「それは…………もちろん」
「本当に?」
「……………………いや、適当にあしらおうとした、かも」
「だろうね」
コペルの追及に、少女はバツの悪そうな顔をする。彼の歯に衣着せぬ物言いに多少思う所はあるのだろうが、それが的を射ているためあまり強く出られない、というのが実状である。
「俺はキリトを知ってるから断言出来るけど……見知らぬ女性プレイヤーに話しかける、なんて見えてる地雷を積極的に踏みに行く程、コイツは馬鹿じゃない。とするなら、背格好から女子とは判別出来なくて、話しかけた後でそれに気付いたってのが妥当かな? 丁度背丈も縮んでるし」
「……あなたの言う事が嘘じゃない保証は?」
「君が一番解ってる筈だろ?」
「……!」
目に一切の曇りなく、間に一切の躊躇なし。ナンパと呼べるに値する礼を欠いた行為を、キリトは絶対にしていないと。一部始終を見ていない筈のコペルは、キッパリ断言してみせた。先の的確な分析に加え、こうも全幅の信頼を寄せられては少女も目を丸くする他ない。
「コペル………!」
九死に一生。友人の弁護によって窮地を免れ、間一髪首の皮一枚繋がったキリト。自分ではどうにも出来なかった状況を収めてみせたコペルは、まさに地獄へと垂れ下がった蜘蛛の糸であり、キリトには希望の化身そのものに見えた。最早釈迦そのものと言っても過言ではない。
持つべきは友。その重みを身を以て実感したキリトは、賜った慈悲に最大限の感謝を捧げ─────
「…………キリト?」
──────る事はしなかった。出来なかった。
その顔は、確かに微笑みだった。仏の様な優しげなアルカイックスマイルの筈だった。しかし、纏ったプレッシャーが尋常ではなかった。
『解ってるよな?』言葉には出ていないのに、そんな声が届いた気がした。優しさとは真逆、凍てつく様な笑顔の威圧。たとえ友であっても容赦は無く、審判が下るその時を待つ。
「えっと、その……悪かったよ。どういった事情であれ、騙す様な真似をした俺に非があるんだ。だから…………ごめん」
そう言って、キリトは深々と頭を下げた。これはコペルに促されたからではなく、彼の本心から出た謝罪である。形だけのそれとは違う、精一杯の気持ちを載せた言葉。彼に出来る、唯一にして最大限の努力。
「────はぁ」
聞こえてきたのは、呆れた様な少女のため息。
「……そうね。私も少し言い過ぎたわ」
「……! じゃあ───」
「ええ、ここらで勘弁してあげるわ。あなたに悪気は無さそうだし、これ以上続けても意味は無いもの」
果たしてその想いは、少女に無事届けられた。その表情に既に怒りの色は無く、修羅場を乗り越えたキリトはホッと胸を撫で下ろす。
すると少女はやれやれと肩を竦め、目を合わせる事無くそのまま彼らに背を向けた。
「? どこに?」
「どこにって……。お友達が来たなら、私はもう必要無いでしょ? 予定もあるし、そろそろ失礼させて貰うわ」
そう言えばそうだった。何となくこれからも付き合ってくれるものと思っていたが、元々はただの道案内。これ以上面倒を見てもらうのは流石に甘えが過ぎている。
「ああ、そう言えば」
「?」
ふと、キリトはやり残していた事を思い出した。何故忘れていたのかと思える程の、重要で基本的な礼儀を。
「君の名前を聞いてなかった」
「…………《シノン》よ」
「シノンか。俺は───」
「《キリト》でしょ? さっき聞いたわ」
「……それもそうか」
それが発端なのだから、本当に今更だな、とキリトは苦笑する。
二人の間に流れるのは、そよ風の様な穏やかさ。しかしそれは平穏ではなく、喩えるなら嵐の前の静けさ。怒りが渦巻いていた先刻とは対照的な、シノンというプレイヤーの纏う空気がそうさせる。
これで漸く
「それじゃ、シノン。ありが───」
「ええ、次は戦場で会いましょ?」
そう言い残して、彼女はその場を立ち去っていく。キリトの言葉を遮ったのは、礼は不要という彼女なりのけじめだろうか。
「……ああ」
ならば、それ以上の言葉は無粋。決して目を逸らす事なく、キリトは去り行く少女を見送った。
「───さて……と……?」
少女の背中が見えなくなり、コペルの方に目を戻したキリトは───言葉を失った。冷や汗を流し、腕は震え、その表情は苦笑い。先刻までの頼もしさは、塵程の欠片も無く消えていた。
「……どうしようか」
「……ん?」
「……俺、Mob狩り専門だから実弾銃は殆ど分からないんだけど……」
「……え゛」
───総督府。
(…………遅い)
そのエントランスにて大会の開幕を待つシノンは、頻りに入口の方を気にしていた。
理由は勿論、あの二人だ。彼らと別れたタイミングからして、そろそろこちらに到着するか、或いは既に到着していなければならない。だのにそういった人影は一切見当たらず、ギリギリで駆け込んで来るプレイヤーの中にも彼らの顔は見受けられなかった。
───バレット・オブ・バレッツのエントリー締切まで、あと五分です。お急ぎの方は────
無感情に流れるアナウンスが、シノンの心を
するとその時───
「急げ急げ!」
「セーフ!? 間に合った!?」
「バカ、エントリーがまだ!」
「やべ、早く早く!」
ギリギリのプレイヤーの中でも、非常に慌ただしく滑り込んで来た二人組。間違う筈もない、キリト達だ。彼らはドタバタと騒々しいやり取りを交わしながら、なんとかエントリーを済ませていく。
エントリーが受付のNPC経由でなく、設置してある端末に入力する方式であった事は二人にとって幸運であった。NPCの反応や挙動といった待機時間に左右されず、ただ素早く情報を入力すれば良いのだから。あの早さからして、報酬・景品用の住所や口座といった個人情報欄は全て飛ばしているのだろう。これならエントリーの締切に何とか間に合いそうだ。
そうして彼らが入力し終えたのは───締切僅か三十秒前。時間切れを告げるアナウンスの中、最悪の状況を回避出来た二人はホッと胸を撫で下ろした。
そしてその一部始終を見ていたシノンもまた、胸を撫で下ろしていた事に気付く。さっきまでは、大会で当たるまで決して話すまいとすら思っていたのに、いつの間にそんなに入れ込んでいたのだろうか………などと苦笑しつつも、その足は惹かれる様にして、楽しげに笑う二人の元へと向かっていた。
「全く……今の今まで何やってたの?」
呆れた口調で声を掛ける彼女に対し、キリトはやはり嬉しそうに笑う。
「や、聞いてくれよ……。コイツ経験者は経験者でも、光学銃しか使った事ない狩り専みたいでさぁ……。実弾銃の事なーんにもわっかんねぇの!」
「……え?」
「残りの装備も二人して、『わからん!』って言いながら選んでたんだぜ? いやぁ、あーれは酷かった」
「………………嘘でしょ?」
そう言って、唖然とした表情でコペルの方を向くシノン。その彼は、そうだと言わんばかりにはははと苦笑いを浮かべていた。
「嘘でしょ…………」
『鳩が豆鉄砲を喰った顔』という言葉は、きっとこの時の彼女の表情を指すのだろう。経験者の友人が現れたので任せてみれば、まさか状況が悪化していたとは。これ程まで呆れたのは、陽動に回した味方がこちらの場所を意識し過ぎたせいで、あっさり位置を見抜かれてしまった時以来だろうか。
尚、その状況は陽動役の味方ごと撃ち抜く事で打開した。そもそも自分のミスだから気にしていないし、寧ろそのお陰で勝てたのだと言って感謝すらしてくれた善良な彼は、今も元気にやっていると良いのだが。
閑話休題。取り敢えず、分からないなりに選んでみたというキリトの装備を確認する。
彼の
その名の由来は口径にあり、元々《P90》というサブマシンガンの補助装備として開発されたため、弾丸の規格がそれと同じ5.7mmに統合されている。そのため一般的な9mmパラベラム弾よりも威力が低く、P90以外に弾丸の共用が出来ないという、装備の選択肢を狭めてしまう銃なのだが───剣を中心とした戦法を組むとなると、話は変わってくる。
そもそも銃ではないが故に、弾倉の共有など気にする必要が無い。さらに弾が小さいという事はそれだけの軽さを生み、そしてそれは取り回しと連射速度の優位性を生み出すのだ。加えて弾丸にはライフルのそれに近い処理が為されており、命中精度と貫通力は引けを取らない。
即ち、中距離牽制用の装備としては模範解答と言って差し支えないだろう。現に彼女自身も、キリトに持たせるサブアームとしてこの銃も視野に入っていた。得体の知れない尖った性能をした装備を選んでいない事に、シノンは一先ず安堵する。
続いて予備弾倉、下手な安物ではないちゃんとした正規品だ。防弾ジャケットも、手を抜かずにしっかりしたものを買っている。ベルト式の対光学銃用防護フィールド発生装置にも問題は無し。
(…………光学?)
ここで、シノンはある違和感を覚えた。
「ねぇ、あなた。コペルって言ったっけ? 確かMob狩り専門の、光学銃使いだって話だったわよね?」
「ん? ああ、まぁ一応」
「そのMob狩り専の光学銃使いさんが、さっき彼と一緒にBoBにエントリーしてたと思うのだけども、気のせいだったかしら?」
まさかな、と思いながら恐る恐る尋ねるシノン。先程挙げた対光学銃用防護フィールドの登場によって、対人戦において光学銃は多大なるディスアドバンテージを背負う事となった。実弾銃使い、特にプレイヤー狩りを生業としている者達にとっては最早標準装備となり、今尚光学銃使い達にダメージ半減という覆し難い差を生んでいる。
そんなヤツがうじゃうじゃいるこの
「ああ。俺は今回の大会、光学武器で出場するよ」
「馬ッッッ───!?」
鹿じゃないの、という言葉を彼女は寸での所で呑み込んだ。他人のスタンスを貶めるのは、プレイヤーとして褒められた行為ではない。それでも、だとしてもだ。彼女はそう思わずにはいられなかった。
片やお門違いな近接特化、片や威力に致命的なハンデ。揃って主武装のチョイスが茨の道過ぎる。ここは真っ当な実力勝負の場所で、GGO変態装備博覧会ではないのだ。
「…………ともかく」
溜め息が出そうなのを何とか堪え、シノンは話を仕切り直す。
「大会に出る以上、立場はみんな平等よ。誰も忖度はしてくれない。仮に当たったとしても、私は手加減無しでやるからね?」
「勿論」
「全力なのは変わらないよ、俺もキリトも」
「……!」
迷いの無い即答。先程まで面白可笑しく笑い合っていたというのに、今の彼らの眼は真剣そのものだった。あんなキワモノ装備で、本当に勝ち上がる気でいる。少なくともそれに足る技術をキリトは持っていた。
───ならば何も言うまい。精々、大会以外の場所で振るい落とされない様、手を貸してやるまでだ。
「ならさっさと行くわよ。予選はトーナメントで、その一回戦は三十分後に一斉に始まるの。大会はこの下、地下二十階まで下りなきゃいけないから、モタモタしてる時間は無いのよ」
「あ、ホントだ。ブロックは……Fの三十七か」
「お? 俺はCブロックだ、キリトとはかち合わないな」
「少しは急ぎなさいよ!?」
そう思ったのも束の間、二人はナチュラルにシノンのペースを狂わせる。端から見れば、ただのノリの良い学生二人。彼女を入れれば三人組。出会ってまだ一時間も経っていないのに、既に違和感が無い程に雰囲気に馴染んでいた。
そんな彼らは果たして大物なのか、或いはただのバカなのか───全ては、戦ってみれば解る。そう信じて、シノンは戦場へ続く扉を潜る。
「ちょっ、シノン! エレベーターのドア開けといて!」
…………後ろに、騒がしいライバル達の声を響かせながら。
To be continued……