マクゴナガル先生が飛行についての説明をしている。
私はそれを熱心に聞いていたのだが、後ろから聞こえる笑い声がどうも気になったがその正体はわかっているため、私は振り向かなかった。
「シャーロット、シャーロット!」
小声で呼ばれて、無視はできないと思い後ろを見る。
そこには悪戯仕掛け人の四人がいた。
見る価値もない。そう思いマクゴナガル先生の説明を熱心にきいた。
「…それでは、箒にのってください」
そういわれ、みんなが緊張した顔で箒に足をかける。
私はわくわくしていたのだが、後ろの奴らもそれは同様であった。
この授業を無駄にはできない、というように4人も黙ってくれた。
「私が合図したら軽くジャンプしてください。いいですか?
123!」
ふわり。かるくではあるが、ジャンプをすると2mくらいだろうか、浮くことができた。
私が感動していると、リリーは満面の笑顔で私に話しかけてきた。
「箒って最高ね!なんて気持ちいいのかしら!嫌なことも忘れちゃう!」
「そうね、リリー!とっても楽しいわ!」
それからの授業は最高だった。自由に飛べたし、こんなに空を飛ぶのが気持ちいいなんて!
マクゴナガル先生が終わりを告げた頃にはもうみんな疲れ果てていた。
運が良かったのがこのあとはすぐに夕食だということである。
「シャーロット!楽しかったな、夕飯一緒に食べようぜ!」
能天気に近づいてくるシリウス・ブラックの手を振りはらいリリーの方へいく。
シリウス・ブラックがちっ、と舌打ちをした音が聞こえた。
私につきまとうのもいい加減にしてもらいたい。
シリウス・ブラックは純血主義者ではないのかもしれないが、それでも彼の家系は純血主義者ばかりだ。
彼に近づくとマグル生まれの私はブラック家に睨まれる。
この学校には、純血もマグル生まれもいる。
しかし、今年は純血がおおくマグル生まれは迫害の対象となったのだ。
その中でも私は列車の中で馬鹿にされ、思わず純血のスリザリン生を殴ってしまったことから目をつけられたのだ。
「シャーロット、いきましょう!
本当はね、セブルスも来て欲しかったんだけどポッターたちにいじめられてて、それに怒っちゃって、グリフィンドールを嫌いになっちゃったみたい……。
本当にポッターたちはやることがおかしいわよ!
シリウス・ブラックはもともとポッターに似ているけれど、リーマスは優秀だし、ピーターだって止めればいいのに!」
スネイプはリリーの幼馴染で私とも仲がいいのだが、リリーに優しくされたりすることからポッターに目をつけられた可哀想なスリザリン生だ。
そんなスネイプとは、最近疎遠になっていた。
スリザリン生は純血主義者がおおく、マグル生まれの私は目をつけられている。
「あいつらに慈悲って感情はないのかしら!?
ブラックもシャーロットに付きまとってるし迷惑なのよね!」
あーっ!と大きい声をあげるリリーに、私は笑いかけた。
「ええ、ないのよきっとね!スネイプもわかってくれるわ、グリフィンドール生がみんなああじゃないってことをね!」
私がそういうと、リリーは涙を溜めた目を細めて笑う。
しかしその笑も長くは続かないで、後ろから来た悪戯仕掛け人の4人を睨んでいた。
はやくいきましょ、と私の手を引き夕飯を食べる用意をすると、4人が隣に座った。
「なんのようかしら?」
私が4人に笑いかけると、リーマスは「すまない、こいつらがどうしてもここにっていうものだから。」といいピーターはこくこくと頷いた。
「そんなに嫌がるなよ、シャーロット、リリー!
俺たち、同じグリフィンドール生だろう?」
シリウス・ブラックがそういうと、ポッターが「そうさ、これから長くやっていくんだ、そう嫌わないでくれ!」 と続けた。
「貴方達が同じグリフィンドール生なら別の寮へ行くわ。 いじめをしたり、自慢をしたり、自分が一番だと思い込んで他人に迷惑をかけるあなた達は最低よ!
ああ、ごめんなさい。貴方達じゃないわ。
最低よ、ジェームズ・ポッター!」
そう言い切ったリリーに私はわお、と感嘆の声をあげる。
ポッターは驚いたようだったがすぐにいつもの調子を取り戻したようだった。
「リリー、そう睨まないでくれ!
君の友人をいじめたことは謝るが、それはあいつも悪いんだ!
なぁ、許してくれ!リリー!」
「まずは言い訳から入るのね!やっぱり反省も何もしていないわ!」
こうなったリリーは止められない。しかし、みんながこちらを見ているし先生方も気にしている様子だ。
「落ち着いて、リリー。ポッター、まずは自分を見直してからリリーを口説いてくださる?
それから、私たちは悪戯仕掛け人が大嫌いなの。あまり関わらないでくれない?」
そういって、言い訳を聞く暇なく席を移動し美味しい夕飯をいただいた。