※※Fate/Grand Order第一部における重大なネタバレがこの話以降出ます※※
※※現在第一部プレイ中の方、今後FGOプレイ予定の方はUターンをお勧めします※※
BLEACHに手を出しましたが、メインはこっちなんで…(震え声)
追記:靴箱の名前部分が一つ欠けてしまっていました。申し訳ありません。
修正以前に今話をお読み下さった方は、注意書きをご了承頂いた上で、靴箱の名前をご確認下さい。
燐とアルトリアが、部屋の扉を開けては中の紹介を未来にしていく。
大半の部屋が洋風で、和室はないのか、と聞くと士郎の部屋は和室だと言われる。
窓から見えた中庭の様子から、この屋敷は廊下が1周して繋がっているようだった。
未来が寝ていた部屋を通り過ぎ、先程進まなかった方の廊下に進む。
と、そこで未来が二人に尋ねる。
「燐お兄さんも、アルトお姉さんも、魔法使いなの?」
未来はリビングに行く前に、クロウから聞いていたのだ。
此処は魔法使いがこっそり暮らすための村なのだ、と。
最初は疑っていたが、クロウがその魔法とやらで水差しの水だけを宙に留めて見せたのだ。
手を差し入れば其れは確かにひやりとした水で。引き抜いても手が濡れないのは、球状になったところから水が離れないようにしているからだそうで。
何より、自分の病気を治せたのもその魔法のおかげだと聞けば、信じない訳にはいかなかった。
「言いたがらない人も居るけど、この屋敷に住んでる人なら、聞けばどんな魔法を使えるのか教えてくれると思うよ」
そうクロウに言われた未来は、好奇心から、二人に魔法を尋ねることにしたのだ。
二人は少し驚いた後、どっちが先に見せるかを話しあっている。
最終的にジャンケンでアルトリアが勝利し、先に見せることになった。
「此処だと狭いので、もうすぐ1周しますし、リビングでお見せしますね。」
「わかった」
角を曲がり、1階の残りの部屋を見て回る。
風呂場は脱衣所も湯船も広く、大人でも二、三人で入ることが出来そうだ。
最後の角は、玄関と、中庭への入り口とが廊下を挟んで向かい合っていた。
玄関の両脇に幾つかある大きな靴箱の引き戸には、「クロウ」、「ロマニ」、「アルトリア」、「燐」、「退」、「ゲーティア」、「士郎」、「千尋」、「お客様用」、とそれぞれ書いた紙が貼ってある。
未来は、「千尋」は何とか読めたのだが、「退」は読み方がわからなかった。
二人に聞くと、
「あー、さがるって読むんだよ、それ。難しーよな!」
「彼は今、貴女の兄上の警護…ボディーガードをしてくれているはずですよ。」
と言われる。
兄のボディーガードをしていると聞いて、会ったらお礼を言おうと思う。
(…そう言えば、どうしてクロウは私を此処に連れてきてくれたんだろう?)
クロウに聞きたいことがまた出来た、と思いながら、リビングに向かう。
玄関からリビングに向かう通路には、客の目隠しか、深緑の暖簾が掛かっていた。
リビングに戻ると、時計は十二時過ぎを指している。
またしても、キッチンで士郎が何か作っていた。
「ああ、アルトリア、燐。丁度出来たところなんだ。昼食食べてけよ。未来は食べたばっかりだから、ちょっとだけな」
「はーい」
「この匂いは炒飯ですかね?」
「お、サンキューしろー!夜は俺が作るぜ!」
三者三様の返事を返し、窓から自分の皿を受け取って、並んで席に着く。
未来も慣れてきたのか、返事をする声が明るい。
士郎が自分の分を持って席に着くと、アルトリアがスプーンを配り終わった処だった。
四人で手を合わせ、「いただきます」と言う。
ほろほろとした卵からは、オムライスとはまた違った旨さを味わうことが出来る。
細かく切られた子葱に椎茸。後は桜海老だろうか、芳ばしい味がする。
米はパラパラとしており、程よい硬さになっていた。
スプーン三杯程度のみが盛られていた小皿をゆっくり味わっていた未来は、アルトリアの皿が空になっているのに気付く。
「シロウ、おかわりをお願いします。」
未来は驚きに目を見開くが、士郎は慣れた様子で「ん。」と皿を受け取って席を立ち、キッチンのフライパンから同じだけの量を盛って返す。
「だから言ったろ?アルトには敵わねーって」
「…うん」
燐が小声で囁いてくる。
幸いにも、チャーハンに夢中のアルトリアには聞こえなかったようだ。
アルトリアがフライパンを空にして満足した頃に、他の三人も食べ終わる。
「さて、それでは私の魔法の一つをお見せしましょう。」
そう言って立ち上がったアルトリアは、徐に、部屋の角に立て掛けてあった箒を手に取ると、両手で刀のように構える。
構えた箒を見ていると、何処からか風の音がして、気が付くとアルトリアが持つ箒があったはずの所は、ただ風の渦巻く、何も無い空間になっていた。
「えっ、箒は!?」
「ふふふ、ちゃんと此処にありますよ」
クスクス笑うアルトリアの手の中の風が解けていくと同時に、箒の姿が見えてくる。
「…凄い!」
「ありがとうございます、ミライ。私の魔法はこうして手に持った物に風を纏わせ、透明に見せ掛けるのです。」
箒に触れさせてもらい、実在することを確かめる。さっきは本当に見えなかったのだ。
そんな二人を眺めていた燐が、「今度は俺の番だな!」と言う。
未来に自分の方を向くように言うと、目の前に人差し指を立ててくる。
未来が人差し指を見ていると、その指先に青い炎が灯る。
「ひゃ…」
「あ、すまん…ビックリしたか?熱くないから触ってみろよ」
思わず声を上げるが、燐の言葉に頷いて、恐る恐る手を伸ばす。
ちろちろと揺れる炎は、コンロなどで見る青い炎とはまた違った、綺麗な青だと思った。
右手の指先が炎に触れるが、熱いと言うよりは暖かく、気が付くと両手で炎を包んで暖を取っていた。
手を離し、「ありがとう、きれいで、あったかかった。」と言うと、綺麗だと褒められたのが嬉しかったのか、「おう、こっちこそありがとな」と微笑んで返された。
そんな二人の後ろで、
「微笑ましいですね」
「…俺のも見せた方が良いのか?」
「いえ、余り刃物を見せるなとクロウが言っていたのでやめておいた方が良いかと」
「わかった」
という会話がこっそり交わされていた。
その頃のクロウは、村の新しい建物だろう、工事中の看板の近くで、頭領らしき人物に、「ほんとすんません、個室一つ増やして貰えませんか…」「そんな事もあろうかと、物置にも出来る余分な個室が用意してある」「あぁ、流石親方…!」と茶番に精を出していた。
色んな作品の能力を混ぜるなら、それぞれ使える魔法が違うってことにしてしまえば良い(暴論)
世界設定を寄せたとあらすじに書いたモブサイコ100では、多種多様な能力が存在するが、全て「エネルギー」を使用している、となっていて(解釈があってれば)、これを魔力と呼べば色んな能力全部魔法で片づけられるのでは?と思ったのです。
呼び方超能力じゃダメかって?科学より神秘寄りの雰囲気目指してるんで…
もう一寸詳しい説明は作中にちゃんと入れます。
~君月未来~
実は既に魔法のことを聞いていた。
めっちゃキラキラした目で見てくるので、魔法見せてる側は少し眩しい。
~アルトリア・ペンドラゴン~
今回使用した魔法はFateシリーズで使用する風王結界。
透明化させてる聖剣を実体化するのは刃物関連なのでやめた。
~奥村燐~
今回使用したのは青エク原作で使用する青閻魔の炎。
透明化とはまた違った方法で魔剣倶利伽羅を所持しているが、刃物関連なので(以下略
~衛宮士郎~
アルトリアのおかわりの量まで考えて作っている。
魔法が刃物関連ばかりなので、未来には全く見せずに終わる。
~親方~
特に今の所設定のない、村のモブ1号さん。
大工キャラがパッと思い付かなかった。
大工になってても可笑しくないキャラを出したくなったら名前が付くかもしれない。
~クロウ・アーキマン~
世界が滅ぶまでネサフも嗜んでいたので茶番はイケる口。