此処から村の詳細です。
なんかすっごい難産でした!……え?周回してたからだろって?いやまさかそんな滅相もないですははは……(目逸らし)
追加:シャーペンをボールペンに変更
出来るだけわかりやすく
「では、行きましょうか」
外に全員が出たのを確認すると、アルトリアと燐、正一と共に、来た道とは反対の方向に進む。
どうやら村を一周するらしい。
周辺にある畑では何人かが作業をしており、シノア達を見ては、「新入りか?」と燐達に尋ねている。
殆どが普通の人間に見えたが、耳や手足が獣のそれだったり、角が生えた者も居た。
道なりに歩いて行くと、「機械修理・販売」と書かれた小さな黒板が、表に立てられている建物に着く。
シノア達の家よりも少し大きい。
「此処が僕と、もう一人でやっている店だよ。」
正一に続いて、カランカランとベルの鳴る扉を潜る。
「あ、お帰り正一。…わ、後ろの子達はお客さんかい?」
「ただいま、ブルーノ。うん、家電を買って貰おうと思ってね」
ごちゃごちゃと機械類が並ぶ中、バイクを弄っていた青い髪の青年が立ち上がる。
背丈は二メートルほどだろうか、かなり体格が良い。
「初めまして、ボクはブルーノ。何が入り用かな?」
「えっと、洗濯機と冷蔵庫はありますか?」
「あるよ、こっち」
店の奥に手招きされるので付いていく。
「此処は外から買い付けてきた電化製品とかを仕舞ってあるんだ。
気に入った物があれば言ってね、おまけするよ」
「良いんですか?」
「購入希望のお客さんは久しぶりだからね。」
そうニコニコと笑う。
シノア達はこれ程多くの機械が並んでいるのが珍しいのか、キョロキョロしながら歩いていた。
「これと、これとかどうかな。
中古だけどちゃんと動くし、皆一緒に住んでるんだったら、この位大きくてもいいと思うけど…」
そう言って示されたのは、業務用らしき冷蔵庫と、大きめのドラム型洗濯機だった。
「洗濯機の方は乾燥機能まで付いてる奴だったと思うよ」
シノア達は暫く相談した後、購入を決めたようだ。
「では、この二つをお願いします」
「はーい。お値段は各…二万円くらいかな?」
茶封筒の中には一万円札が30枚ほど入っていたので、その中から四枚を支払う。
「はい、確かに。商品は、案内してくれればボクが移動させるよ」
「ありがとうございます。
これから村を案内して貰う予定なので、また後程寄らせて頂いても良いでしょうか?」
「わかった、待ってるよ。急がなくて良いからね」
ボクが、と言うことは、彼も魔法使いだったりするのだろうか。
いくら体格が良いとは言え、持ち運べる重さでは無いと思う。
正一とブルーノに礼を言い、シノア達は店を出た。
「じゃあ、次は役場だな。この村の住人登録をしねーと」
「登録、ですか」
「戸籍を作る、と言うのが近いですね。
内容が少々特殊ですが」
歩きながら次の行き先を聞く。
この間にも、村の住人達に声を掛けられていた。
「お、新入りか。これ持って行け」
「あ、あの子は朝村長が連れてた子だ」
「今度うちの店にも寄ってってくれ」
誰も彼も歓迎している。
半ば押し付けるように渡された野菜や果物はどれも瑞々しく、とても美味しそうだった。
貰った物を袋に入れて貰い、重いだろうと言って鳴海が持つ。
「この村には体質のせいで子供作んねー奴も多いから、若い奴はすっげぇ喜ばれるんだよなー」
「村の外から人が増えることは少ないですし、皆新しい住人を楽しみにしているのですよ」
そう言って笑う燐とアルトリア。
彼等もシノア達とそう変わらない年に見えるが、言い方からして本来はもっと年上なのだろう。
「あの、体質というのは魔法と何が違うのですか?」
「体質は魔法と違い、『魔法で変化した体の特徴が、親から遺伝したもの』、ですね。
魔法は誰に何が発現するか分かりませんが、体質は親が体を変化させたか、体質持ちであれば、ほぼ同じ特徴の体質が子に出ます」
「血が薄まると力が弱くなったり、何代かに一度しか出なくなったりするな。
……生き辛い体質とかだと、子供に継がせたくないって奴も多いんだよ」
吸血鬼も体質なのか、と聞くと否定される。
「吸血鬼は、相手を吸血鬼に変える魔法が使えるだけだ。
首を噛むだの血を吸うだのの手順を踏んで使ってんだよ」
「魔法には手順を踏む必要のある物も多いのです。
まあ、吸血鬼達はそれが魔法だとは思っていないのでしょうけれど。
血を吸って回復したり強化するのは、魔法ではなく吸血鬼の体の特性ですね」
「……成る程」
魔法にもある程度の決まりがあるようだ。
クロウが使った外見を変える魔法は、「杖のように指を振る」が手順だろうか。
「此処ですね」
アルトリアがひとまわり大きな建物の前で足を止めた。
他の建物と違い、入り口が大きな両開きの扉になっている。
中に入ると、黒髪の小柄な青年が、「いらっしゃい」とカウンター越しに声を掛けてくる。
「こんにちは、キク」
「よう」
「こんにちは、アルトリアさん、燐君。後ろの方達の住人登録をご希望ですか?」
「ええ、お願いします」
「人数多いけど手伝うか?」
「大丈夫ですよ。ああ、番をお願いできますか?」
「勿論です」
「りょーかい」
菊と呼ばれた青年はカウンターを出ると、シノア達に一礼する。
「初めまして。この役場を預からせていただいている、本田菊と申します。
書類などの説明を致しますので、此方へどうぞ」
そう言って、壁にある扉の一つを開いた。
中は長机と椅子の並んだ小振りの会議室になっており、移動式のホワイトボードが置かれていた。
菊の薦めに従い全員が席に着くと、一枚の書類とボールペンが配られる。
「では、戸籍についてです。
この村では血の繋がりが無い方同士でも、家族を名乗ることが許されています。
その際、続柄の指定をするかは御本人達に一任されているので、続柄無し、ただの家族、と言う事も可能です。
また、家族で苗字を揃える必要は無いので、バラバラでも結構です」
「戸籍申請書」と書かれた書類を見ると、家族欄には相手の苗字まで書くスペースが有り、その端には「続柄無しの場合…/」と書かれている。
「次に、この中にご夫婦はいらっしゃいますか?」
「いえ、いません」
「では、説明だけ。この村では、結婚する際は当役場に来ていただいて、戸籍に続柄を加えていただきます。
またこの村では、互いの同意の上であれば、同性婚、近親婚が認められています。
以前に申請した戸籍に家族として続柄が載っていた場合は、変更ではなく追加、と言う形で対応しています」
同性同士はまだしも、家族でも結婚できる、と言うのは外の世界では無かった事で、シノア達を驚かせた。
「この申請書を私が清書し、当役場で保管させていただきます。
申請書の返却と、清書へのサインがありますので、提出後三日程でもう一度足を運んでいただくことになります」
よろしいですか?と言われるので頷いておく。
全員から了承を得ると、菊はもう一枚、「身体情報」と書かれた書類と、透け防止の処理がされた封筒を配る。
「此方は持病、呪い、体質、過去の疾患等、身体的なことを書いていただきます。
名前を書いた封筒に入れた後は、医師と変更時の当人以外が見ることはありません。
何かあった時の為に、出来るだけ正確にお書き下さい」
病気と呪いが並ぶ辺り、本当にこの村は魔法使いの住む村なのだと実感させられる。
「最後に、商売などを始める際は、必ず申請しに来て下さい。
……説明は以上です。お手元のペンで必要事項をご記入下さい」
戸籍の方はすぐに埋まった。
全員を家族とした上で、優一郎とミカエラ、士方と未来のみがお互いを兄弟と指定する。
住所については、鍵に刻まれた番号がそのまま住所になっているらしく、それをそのまま書いた。
身体情報の方は、基本的なことに、ミカエラが吸血鬼であること、未来が病気だったことをそれぞれ加えた。
シノアが書き終わった書類を纏めて菊に手渡す。
「………はい、確かに。八人分お預かりします。
清書が終わりましたら、ご自宅の方にお知らせの手紙を送らせていただきますね」
「ありがとうございます」
最初の部屋に戻ると、燐とアルトリアがソファに座ってなにやら話していた。
「終わりましたよ、番ありがとうございます」
「おう、お疲れ」
「来客は無しでしたよ」
ではまた、とカウンターに戻って言う菊に別れを告げ、全員で役場を出るが、燐とアルトリアが歩き出さない。
外でも二人の話し合いは続けられ、三分程してからシノア達に声が掛かった。
「そろそろ昼だし、飯食いに行こうぜ!」
「我々の奢りですので、安心して下さい」
どうやら昼食について話していたらしい。
シノア達の所持金を考えて、奢りを申し出てくれているようだ。
「えっと、何処かのお店に入るんでしょうか?」
「あー、それもいいけど…」
「案内も兼ねて、市場に行きましょう」
そう言ったアルトリアは、何処か楽しそうに見えた。
役人役決めるの難しかった…
金は日本国内で生活してた名残で、村での通貨として使われております。
~入江正一~
店の居住スペースに住んでる。
外から買い付けた家電などを売ったり、機械修理で稼いでいる。
~ブルーノ~
バイク好きの青年───絡繰人形。
外見は遊戯王5D'sのブルーノ。もう一本の小説と被ってるって?ナンノコトヤラ
とある魔法使いが作った、魔力を大気から得て動く絡繰人形であり、記憶媒体の損傷による記憶の欠如のため、修理の後機能を停止されていた。
魔法使いの死後クロウに起動され、村に住民として移る。
兄弟機が二機だったか四機だったか居た気がするが、制作者のことを含め殆ど覚えていない。
最初に稼働していた頃に見た、制作者の遠い親戚のバイク乗りに憧れている。
冷蔵庫と洗濯機に、シノアが見ていた掃除機をおまけに付けるつもり。
~本田菊~
村役場の主人。
外見はヘタリアの日本。
何時の間にか時折村に現れるようになり、八年前からは村に居ることの方が長くなった。
正体は日本と言う国そのものが人の形を取ったもの。
今作におけるロマニとゲーティアを、国民と菊に置き換えればわかりやすいだろう。
極少数しかこの事実は知らない。
~奥村燐~
村の人々、特に老人(と自らを規定している人々)受けがいい。
クロウ達との続柄は無し。
~アルトリア・ペンドラゴン~
村の人々、特に(アルトリアより見た目が年上の)女性受けがいい。
昼食が楽しみ。
クロウ達との続柄は無し。
~柊シノア~
書類で正式な家族になれて少し嬉しい。
家族でも結婚できると聞いて何故かほっとした。
~三宮三葉~
自分と姉のようにならないよう、未来とシノアと仲良くしていこうと改めて決意した。
~百夜優一郎~
ミカエラとどちらが兄かで揉めた。
じゃんけんの末勝利し晴れて兄になる。
~百夜ミカエラ~
優一郎とどちらが兄かで揉めた。
じゃんけんの末敗北し弟に。
未来を見ると孤児院の家族を思い出す。
今度は何があっても死なせないと決めた。
~早乙女与一~
兄妹が増えて嬉しい。
真琴をさん付けから兄さん呼びにしないか、と提案するか迷っている。
~鳴海真琴~
皆の字が間違っていないか監修した。
年長者としてしっかりせねば、と思っている。
重い物を女の子に持たせない紳士。
~君月未来~
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど他のメンバーをどう呼ぼうか思案中。
~君月士方~
未来の身体情報を代筆したが、完治したと書くべきか迷った。
結局病を患った、というところで止めた。