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過去話の阿朱羅丸の字間違えてたので訂正してます。
面談場所は未来が使っていた客室です。
追記:題名訂正しました
─君月士方の面談─
じゃあ、改めて自己紹介を。
君月未来ちゃんの治療を担当したロマニ・アーキマンだ。この村では医者として働いている。よろしくね。
…どうも。
キミのカルテを作る前に、妹さんの治療について説明したいんだけど、いいかな?
ああ。質問を挟んでも構わないか?
うん、分からないところがあったらどんどん聞いてね。
…今回ボクらがやったのは大きく分けて二つ。天使の力を使用出来なくすることと、病気の治療。
天使の力については、力の使用に必要な「天使のラッパ」を体内から取り出して壊してあるから、もう彼女が天使になることはないよ。
空港での話か?
そうだよ。そっか、その場にいたから見えてたんだね。
…未来ちゃんの病気が、ウイルスに寄るものだっていうのは、知ってるかい?
知っている。
じゃあ、原因の説明は省くね。
天使のラッパを取り出した後、病と実験の影響が強くて彼女は大分衰弱していた。
クロウが生命力を補いながらこの村に移動して、ボクと、さっき一緒にいたボクの助手が二人掛かりでウイルスや薬物を無理矢理体から追い出したんだ。
どうやって、は聞いても構わないか?
勿論。結界とかバリアって言えば良いのかな、魔法で指定した物だけを弾く空間を作れるんだ。
今回は、小規模に作ったそれに体に害が有るものを弾くように設定して、未来ちゃんの体を其処に通したんだ。
…村に大人が多いのも、それを利用しているのか?
そうだね。この村の大気は、森を隠すための結界によって正常な状態に保たれているから、八年前の災害の被害は出なかったんだ。
成る程。……続きを頼む。
ウイルスとかが抜けても、衰弱していた事に変わりはなかったから、暫くはボク達が交代で魔法を掛けて回復させていった。
目が覚めた直後は久々に歩いたからかな、少しふらついていたけど、昨日一日リハビリとして歩き回っていたからね。
今日の朝にはしっかり歩けるようになっていたよ。
……ボク達が彼女にしてあげられたのは此処まで。
クロウに手紙に書いて貰ったけど、精神面はまだ危ういと思う。こればかりは家族であるキミに任せるしか無いんだ。
いや、病気がどうにかなっただけで、十分過ぎる位、で…………ありがとう、ございます。
わわ、頭上げてよ!ボクはお医者さんだから、当然のことをしただけだってば!
…お礼ならクロウに言ってあげて。病院から連れ出すって言いだしたのは彼女だからね。
…はい。
よし、じゃあ後はキミのカルテ作りだ。この村では定期的に健康診断をしているんだけど、これはその一回目だよ。自覚してない病気がないか、しっかり調べるからね。
─柊シノアの面談─
……うん、身体の異常は無いね。至って健康だよ。
魔法の方は何も発現していないみたいだけど、鬼呪装備ってやつは、君も持っているんだよね?
ええ。
ふむ……その武器の力を借りるのに、キミは対価を必要としているかい?
?…いいえ、特には。
そっか、じゃあ契約って感じではないんだね。
…ボク達は、何かを対価に力を借り受ける事を魔法の一種として数えてる。
そういう魔法にはハイリスクな物も多いから、何かあったら相談してね。
…はい。
─三宮三葉の面談─
……身体の異常は無し、武器は他二人と同様、と。
なぁ先生、使い魔とはなんなんだ?さっき未来と話していた少年がそう名乗っていたが。
ん?ゲーティアの事かい?
ああ。先生と似た顔をしていると思ってな。
えっと、この村での使い魔って言うのは魔法使いが従えているものって意味なんだけど、あの子はボクが無意識に作り出した使い魔でね。
ボクが役割しか決めなかったから、自分でボクの姿を真似ることにしたみたい。
まぁでも息子として扱うことが多いから、彼奴に関しては従えているって言うより、手伝って貰っているって感じだけどね。
ふむ、住人の一人として対応すれば良いだろうか?
そうしてやって。あ、でも他の使い魔には人間扱いを嫌がるタイプもいるからそれぞれ確認してね。
わかった。…終わりなら、まだ面談をしていない奴を呼んで来ようか?
ああうん、よろしく頼むよ。
─早乙女与一の面談─
……身体の異常は無し、武器は他三人と同様、と。
武器は皆同じ仕様なのかな……
あの、先生。
なんだい?
僕達にも魔法って使えるようになるんですか?
うーん、この村に長く居たらそうなるかも。
?…村と外だと違うんですか?
この村では魔法は「当たり前の事」だ。
魔法は強く意識することで発動するから、魔法が無いとされる外よりは使いやすくなる筈だよ。
あるって信じるのが大事、って事ですか?
そうだね。
それに、この村を囲む森の大気には他の場所より沢山の魔力が含まれてる。
魔法は自分の中の魔力を消費して使うんだけど、大気の魔力が濃いところ程物理法則を無視し易いから、もし元々持っている魔力が少なくてもある程度の簡単な魔法は使えるようになるんじゃないかな。
魔力……人によって量が違う?…先生、僕の魔力でどれ位の魔法が使えるようになるかってわかりますか?
魔力っていうのは訓練次第で量を増やせるからね。
今の所は本当に簡単な物だけって感じかな。
…そうですか…
あと、魔法を覚えるのは良いけど、キミのその武器、人格があるんだろう?
覚える前にちゃんと相談しておきなさい、向こうの気分次第で力を貸して貰えなくなるかもしれないからね。
わかりました…
…相談し終わって、どんな魔法が使いたいかある程度決まったら、キミの家族にちゃんと了承してもらってからゲーティアに話してごらん。
誰に教われば良いか教えてくれる筈だよ。
!…はい!
あ、次の人呼んできますね!
─鳴海真琴の面談─
……身体の異常は無し、武器は他と同様、だね。
そうか。…次を呼んでこよう。
あ、ゴメン、一寸待ってくれ。
何だ?
…キミはあの八人の中でも年上だよね?
そうだが、それがどうかしたのか。
多分これからのキミは、精神的にも物理的にも彼らに沢山頼られると思う。
もしキミが誰かを頼りたい時に彼らを頼り辛かったら、ボクでもクロウでもいいから声を掛けてくれ。
できる限りのことはするよ。
…感謝する。
だが、私達はどうやら家族らしいからな。先ずは彼奴らに頼るだろう。
そっか、家族か。……うん、それが良いね。
…次を呼んでこよう。
─百夜優一郎の面談─
……うん、病気なんかはないみたいだね。武器も同様、と。
それで、その、天使の力の事なんだけど…
!これ、暴走しないように出来るか!?
えっ、うーん、今みたいに力を使っていない状態なら良いけど、使えば抑えられる確証は無いかな…
…その力、使いたいの?無くすんじゃなくて?
そ、れは……だって………
…天使の力って言うのはね、基本的には人を滅ぼす方に動くものだ。
元々は人を滅ぼそうとしてる者達の力だからね。
……
君の意志には従わない可能性が高いんだよ?
それでも、力を持っておきたい?
……俺………
うん、ゆっくりでいいから、話してごらん。
…俺、帝鬼軍に、まだ家族が居て……
うん。
…アイツっ、名古屋じゃ可笑しくなっちまっててっ……
助けて、やりたくて………
……うん。
でも多分、今のままじゃ力が足りなくてっ……
…優一郎君は、その人を助けに行く為の力が欲しいんだね?
……おう。
じゃあ、こうしよう。
キミがどうしたいか、ちゃんと時間を掛けて、今居る家族、あとその武器と話し合ってきなさい。
もし助けに行くことになったら、天使の力よりはリスクの低い魔法を覚えたり、戦闘訓練を受けられるようにしてあげる……と言っても多分、教えるのはボクじゃないけど。
この村には戦いに向いた魔法を使う人も居るからね。
だから、村を出て行く時まで天使の力は封印しておいて、キミがその時の力量で十分だと思ったら今度こそ力を無くす………これなら、どうかな?
………俺、強く、なれんのか……?
…魔法はね、信じる強さがそのまま力になるんだ。
キミがどうして強くなりたいのか、何のために使う力なのかを忘れなければ、望むだけ強くなれる筈だよ。
……わかった。
…キミの面談はこれで終わりだ。
次の人を呼んできて貰って良いかな?
おう!
─百夜ミカエラの面談─
……うん、吸血鬼の健康状態としては問題無いかな。
………
えっと、キミの体についてなんだけど…
人間に……人間に戻れるって本当なのか…?
…本当だけどね。
キミを人間に変化させるって形で対処するから、変化の副作用で高熱が出たり、体中から出血したりするかもしれない。最悪死に至る。
一種の賭けだよ。
でも、血を飲まなくて済むようになるんだろう。なら……
同時に、身体能力も一気に落ちるけどね。
?…それが?
…ホントはこういうこと喋っちゃいけないんだけど、さっきの優一郎君の面談でね?彼はまた外に出る気があるみたいだった。
着いていくなら、その体のままが良いと思うときもあると思う。
……ああ…そう、だな。
彼にも言ったんだけど、ボク達はキミが強くなるための手助けが出来る。
キミと、キミが家族と呼ぶ人達が納得するなら、人間の体でも吸血鬼と渡り合えるくらいに強くなれるように手を貸すよ。
ッ本当!?
うん。だから、そうだね……体を戻す時の危険も含めて全部家族と話して、どうするか決めておいで。
戻す事自体はいつでも出来るから、じっくり話し合いなさい。
……ああ。
…もう一つ、クルル・ツェペシの治療についてなんだけど。
…強引な治療をするかも、とは聞いた。
うん。治療方法はキミと同じ。人間に変化させるんだ。
!……何故、それが治療になるんだ?
彼女が昏睡しているのは、吸血鬼が吸血鬼の血を飲んで発動させる魔法のせいだ。
これは対象が吸血鬼でなくなれば意味を成さなくなって、勝手に消えていくからね。
…成る程。
ミカエラ君、キミは彼女の傍に長く居たって聞いてる。
彼女は吸血鬼でなくなったら、程度はどうあれショックを受けるだろう。
キミ自身も悩みがあると思うけど、彼女の支えになってあげてくれるかい?
ああ。僕はずっと彼女に支えて貰っていた。
今度は僕の番、というだけだ。
…ありがとう。
あと数日したら治療に踏み切るから、その時は知らせるよ。
…面談はこれで終わりだね。
彼女はまだ眠っているけど、顔を見て行くかい?
いいの?
勿論。彼女の部屋に行こう。
細かい描写諦めて会話だけにしてみましたが、それでも長いですね……
~ロマニ・アーキマン~
面談はメンタルケアも兼ねていた。
君月未来の治療の何が大変だったかというと、多種多様な薬物を投与されていた為、全ての種類を特定して指定する事。
作ったカルテは自室の棚に置いていたが、量が量なので近年屋敷の隣に専用の建物を建てて、大型の医療器具などと共にそちらへ移動させた。
通称「カルテ倉庫」。
~君月士方~
妹の病気を治してくれたため、ロマニ、ゲーティア、連れ出したクロウに対し恩人として接しようと思った。
~柊シノア~
鬼呪装備についてはあまり知らない、と言うのが意外だった。
面談の内容は家に帰ったら全員で報告し合う事になった。
~三宮三葉~
どうしよう、書いててどんどん男前系女子になっていってしまう……
完全に人では無い者もこの村では住人なのだと聞き、ミカエラも馴染みやすいだろうと安心した。
~早乙女与一~
治癒の出来る魔法を覚えられれば、この先旅をするとしても、多少は楽になるだろうと思った。
~鳴海真琴~
八人の中で一番精神安定しているというか、家族として暮らす覚悟決まってそう。
長男の自覚が出て来たのかもしれない。
~百夜優一郎~
目的:グレンを助けて家族を守る
特に武器の携帯を制限されなかったので、阿朱羅丸は現在腰にさがっている。
~百夜ミカエラ~
もう一つの客間で眠っていた彼女が苦しげで、早く穏やかに眠れるようになって欲しいと思った。