二十年経っても札集め魔法少女達の可愛さは変わりませんでしたがやっぱ翼年代記の人々とは平行世界の同一人物なんだって実感させられますね。特にリア充二人のシリアスシーンが…成長したらもっと近付くんかな……というか手パンありがとうございます!!!
一方某クソアニメは前半と後半で毎週平行世界を生み出しているのであった。
そんなこんなでお久し振りです。大分お待たせしてしまいすいません。
村の中心からやや南側、恐らくは布団屋であろう建物に到着する。
建物の裏には溜め池が見えており、鳥の鳴き声がしている。
アレルギーを聞かれたのはこれを懸念してのことだったのだろうか。
店に入ると、多種多様な鳥が籠に閉じ込められるわけでも無く自由に過ごしている。
止まり木にいるもの、籠の中に作った巣で雛に餌を食わせるもの、飛び回りながら何らかの言葉に聞こえなくもない鳴き声を発する鳥、そして店の奥で読書をしていた青年の頭の上で眠り込むものなど、その行動は様々だ。
多くの鳥に囲まれる経験のないシノア達は少々気が引けてしまっているのか、何処か怯えたような動きをとってしまう。
……燐とアルトリアは慣れているのか平然としているが。
読書に集中しているのか、青年が此方に気付く様子はない。
が、彼の近くの木に止まっていた猛禽類と思しき一羽が服の裾を引き、「どうした?」と声を掛けた青年にシノア達の立つ入口に向かって一声鳴いてみせることでその存在を知覚させた。
青年は「ありがとう」とその猛禽の頭を指先で一撫でしてから本を置き、此方に近付いてくる。
頭の上の小鳥は自ら飛び立ち、今度は燐の肩に乗っている。
「新入りの奴等だな?布団を買いに来たのだろう?八人分で問題ないか?」
「え、ええ…」
立て続けに言われ、気圧されながらもシノアが返答する。
人数は燐とアルトリアを除いて数えれば確かに八人だが、他に居るとは思っていないようだ。
「ああ、敷き布団は必要か?」
「いいえ」
用意されていたベッドにはシーツの掛かったマットレスが設置されていたので、敷き布団は不要だった。
「では奥に行くぞ。燐とアルトリアは此処にいてくれ、流石に人数が多い」
「おー」
燐は肩に乗った小鳥を撫でようとはしていない。
早くも再び眠りに落ちた小鳥を気遣っているのだろうか。
肩に乗せているだけでも本人が楽しそうなのでそれでいいのだろう。
「シュン、鳥達に触れても構いませんか?」
「構わんが、自分からは行くなよ。触れてもいい奴は其奴同様近付いてくるからな」
「わかりました」
そう言うと、彼は座っていた椅子の横にある暖簾の掛かった通路を進んでいく。
シノア達が付いていくと、廊下の奥、壁に備え付けられた棚などに真新しい布団が積み上げられた一室に到着した。
それぞれの枠にサイズが㎝×㎝で表記された札が貼られており、体格やベッドに合わせた物を用意出来るようにしているのが分かる。
「使用するベッドの大きさは分かるか?」
「えっと、大体ですけど、確か100㎝×200㎝程度だったかと…」
「分かった。それなら、その150㎝×210㎝でどうだ?」
そう言って彼が指差したのは一番多くの布団が積まれている棚で、確かにベッドに対して丁度良いバランスだと思われた。
「そうですね、大丈夫だと思います」
「分かった。縛って箱に詰めるから、少し待ってくれ」
そう言って、彼は大きな机を棚の横に置き、そこに置布団を畳みながら置いていく。
何本かの帯が下敷きになっているので、恐らくその紐で縛るのだろう。
手伝おうかと真琴や優一郎が申し出るが、
「あっちの棚にカバーが積んである。サイズの合う中から好きな柄の物を選んでいてくれ」
と返される。
様々な色・模様の布が積まれており、袋状になった端から二本ずつ紐が顔を覗かせている。
ジッパーでは無くこの紐で口を閉じるのだろう。
カバーを選び終わった者は隼を手伝っており、兄と揃いの柄にすると決めたものの中々同じ柄を見つけられない未来とそれに付き合う兄の士方が残るのみとなったその時、部屋に二人の子供が入ってくる。
「兄さん、ただいま」
「隼、手伝うぞ」
二人の内の一人、長髪の少女は青年に声を掛けた後君月兄妹の方に歩み寄ってくる。
もう一人の少年は軽く会釈をするとさっさと青年の方に行ってしまった。
机の方ではでは「いらっしゃいませ。作業、代わります」と一言言って交代し、青年と協力し慣れていない優一郎達より手早く布団を纏めているようだ。
「いらっしゃいませ、お客さん!何かお困りですか?」
「えっと、同じ柄のカバーを探していて…」
「お兄ちゃんとお揃いがいいの」
「なるほど。でしたら、これはどうでしょう?」
未来と変わらない年に見える彼女が布の山から引き出して見せたのは、星七宝と七宝がそれぞれ描かれたカバーだった。
「これなら柄はお揃いだし、こっちはお花も付いてて可愛いと思いますよ?」
七宝紋様の方は白地に紅梅色で描かれているが、中心の部分に花の意匠が入れられていた。
「お兄ちゃん、これで良い?」
深緑の星七宝を指して未来が尋ねる。
「ああ、勿論。お揃いのが見付かって良かったよ」
「私も!」
そう喜ぶ二人に、先程の少女が声を掛ける。
「喜んで貰えて良かったです!他の方達のカバーと一緒にお包みして大丈夫ですか?」
「ああ、お願いします」
士方の返答を聞くと、彼女はカバーを纏めて一枚の大きな布で包み、布団を縛っているのと同じような帯でそれを固定する。
いつの間にか布団の方もまとめ終わっていたようで、大きな荷車に乗せられた布団一式の上にカバーも乗せられた。
少年が呼んできた燐とアルトリアと合流し支払いをその場で済ませ、部屋の大きな扉を開けて外に出る。
「燐、頼めるな」
「おう!」
燐が荷物運びの役割も持たされているのが分かっているのだろう。
青年の言葉に燐は野菜類の袋をアルトリアに任せて荷車に手を掛ける。
「…布団が入り用で無くても鳥とふれあいたいならここに来ると良い」
燐から離れた小鳥を再び頭に乗せた青年が言う。
「ありがとうございましたー!」
「ありがとうございました」
少年少女のお礼の言葉を聞きながら、一行は
「…確かに燐の言ってた通り気難しそうな奴だったな」
「でも対応は丁寧だったろ?」
等と話しながら村の中心とは反対に向く道を進んで行った。
久々なので一寸文が怪しいです…
次は鍛冶屋ですかね。
~君月士方~
妹と揃いなのは構わなかったが花柄とかだったらどうしようとは思っていた。
~小鳥~
ことり(100歳越え)。某風紀委員の鳥ではなく亡国様の方。
今作では布団屋の店主がご主人。
作業中はご主人の邪魔にならないよう他所にいる。
~黒咲隼~
この村の構想を練る切欠になったお人。報われなさすぎてどうにかしたかった。
外見は遊戯王アークファイブの黒咲隼。服装は戦争前のもの。
世界崩壊の際吸血鬼達により妹と離れ離れになり、親友と二人でこそこそ動いていたところを退に見つかって村の協力により妹を奪還した。
その後は村に移り住み、鳥達の世話をして落ちた羽を布団に入れている。
村に来る以前から鳥の視界を覗く事が出来た。
その為シノア達の事も見ており、ミカエラの外見から少し警戒していた。
レジスタンスをがっつりやる前なので比較的穏やかではある。
レジスタンスやって幸せになった黒咲さんが見たい方は静画版読んで、どうぞ(ダイマ)。
~黒咲瑠璃~
布団屋の看板娘。
外見は遊戯王アークファイブの黒咲瑠璃。
服装は兄同様戦争前のもの。
世界崩壊の時に一度兄達と引き離されたが、一年ほどで再会。以降は村で暮らしている。
布団カバーや布団の布部分等の大半は彼女が縫っている。
カバーはバラバラの柄を用意していたため全く同じ柄がみつからないと分かっていた。
14才なので多分未来の友達枠になる。
~遊斗~
布団屋の店員。
外見は遊戯王アークファイブのユートだが四つ子だとは考えていない。服装は戦争前のもの。
苗字は思い付かんかったが恐らく使わないので。
幼い頃から隼の親友として過ごし、瑠璃を含めた三人でよく遊んでいた。
吸血鬼達の元を離れて以降は村で暮らしている。
最近瑠璃と良い感じらしい。