鳴海真琴さんの呼び方呼ばれ方シノア隊が敬語かどうかは余り覚えてないので間違っててもお許し下され…
第一位始祖が立ち去った頃、シノア隊の面々は、眠ったままの優一郎、クルルを第一始祖に任せ共に逃亡することを決めたミカエラ、グレンの様子を見て離反を決めた鳴海真琴を連れ、空港の外へと脱出していた。
「与一さんっ!追っ手は見えますかっ!?」
「今の所っ、誰もっ!」
「…一度っ!建物に隠れて休憩しないっ!?」
「私もっ、それがいいと思うっ…!行く先も決めてないんだろっ!?後其処の吸血鬼の傷も治りきっていないっ!」
「!……行き先、か…そうだね、決めないと…」
鬼呪装備を利用した与一の索敵に引っ掛かる者が無いと知ると、鳴海とミカエラの賛同もあり、近場にあった、
息を整えながら見回すと、元はデパートか何かだったのか、入り口からすぐの処が吹き抜けになっており、ベンチとローテーブルが並んでいた。
「何分ぐらい、休むんだ?」
「30分ほど、ですかね」
各々がベンチに腰掛け、先ずは見張りを割り振る。
「与一さん、申し訳ないのですが、空港側の窓際で休憩して貰って、見張りを兼ねて貰えますか?」
「机に寝そべってスコープ覗くから、大丈夫だよ」
「ありがとうございます。」
声の届く範囲に、空港が見える窓があったので、与一にはそちらを見ながら会話に参加して貰うことにする。
「では、それぞれの基本方針の確認をしようと思います」
「…僕は、優ちゃんと一緒に逃げれるならそれでいい」
「…お前は、百夜優一郎の知り合いなのか」
面識の無い鳴海が問う。
「僕は優ちゃんの家族だ!」
「成る程、名前は?」
「……百夜ミカエラ…」
ミカエラは即答したが、余りにもあっさり認められて、毒気が抜かれたのか名前も答える。
「…吸血鬼相手なのに意外とあっさりなんですね」
「…俺の仲間が死んだのは紛れもなく帝鬼軍のせいだ。種族がどうのこうのは諦めた。でなければ逃げろという遺言すら果たせん」
「…すいません、聞くべきでは無かったですね…」
「構わない、あの女の子はお前の妹なのだろう?お前は俺と似たようなものだ」
「…はい」
「今言ったとおり、私の目的は逃げて生き延びることだ」
君月の零した言葉を拾った鳴海が答える。
「…シノア隊の目的は、家族を死なせないこと、です。逃げる、と言う点で一致できましたね」
「一致しない点とはなんだ?」
「第一位始祖に匿われるか否か、です」
三葉の問いが引き出した課題に、意見が飛ぶ。
「俺は、匿われるにしろ逃げるにしろ、迎えとやらに会わなきゃいけない」
「妹さんが、連れて来られるんですよね」
「…ああ」
君月は、半ば人質となっている妹の為に迎えに会いたいと主張する。
「私は会うべきだと思う。」
「何故ですか?」
「あれに探されたら恐らく逃げられない。逃げるよりは懐に入ってしまう方が手立てが有りそうだし、手紙が本当ならば、追われる心配が無くなる」
「ふむ…」
「僕も会うべきだと思う。優ちゃんからも天使の力を抜いて貰えるかもだし、迎えに来るクロウって人は人間を家畜として見ないタイプだったから…」
「知り合いなのか?」
「僕の命を救ってくれた吸血鬼に会いに来ていて…第一位始祖の部下の一人だからそれなりに権力もあるし頼れって言われていたんだ」
鳴海とミカエラは会うことに賛成のようだ。
「みっちゃんと与一さんは如何です?」
「君月の…家族の妹の命が掛かっている、会うべきだと私も思う。」
「僕も、会うべきだと思う。兄妹を助けられるチャンスは、逃すべきじゃ無い」
姉が実験に加担した三葉、姉の命を救えなかった与一の言葉が後押しとなった。
「…迎えに会ってみましょう。迎えに来る、と言っていたので、ここを離れても大丈夫でしょう。もう少ししたら、海の方面に歩きましょう。」
「なんで海の方なの?」
「普通逃げるなら本島の反対側に行こうとするので、裏をかこうかと」
「成る程ね」
結論が出たからか、先程よりは空気が軽くなったようだ。
百夜ミカエラも会話に加わっている。
こんなまともな子達が死んでしまわなくてよかったと思う。
出来れば旅人じゃ無くて、新しい住人として村に加わって欲しいなぁ、と思いました。
一番最後だけ、分かる人には何が起こってるか丸わかりですねぇ…
遠くが見えるのと気付けるのは多少違うのよね…
版権キャラはフルネームが出た回の更新時に出展の作品タグを追加していきます。