俺が普通に暮らす為の村作り   作:燈祁

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いろんなもの食べて欲しいので、この世界線では大地も植物も海も汚染されていません。
やったね優ちゃん魚が釣れるよ!※釣らない
なんでxボタン間違って押して最短距離に落ちたときに限って大きな波紋がでるんですかね(半ギレ)

…食料調達って原作どーしてたんだろ



出来るだけ静かに

傾いだビルを出て丸一日、廃墟となった商店から服や時計、期限の切れていない非常食や水等を頂戴しつつ移動し、海辺に到着する。

周辺を探索すると、宿泊施設だったのか、二段ベッドの複数置かれた建物を発見したので、そこを当面の拠点とすることになった。

ガスや水道は通っていなかったが、民家からカセットボンベや保存状態の良いガスボンベを、洗剤は流石に傷んでいると思われたので、途中の店から、紙皿にプラスチックのフォークやスプーンも持ち出していた為、当面の食事は問題ないと言えた。

流石に釣り具を持ち歩くことは避けたし、そもそも釣りが出来るような海に張り出した岩場等は、見付かりやすく遠くから狙われてしまうので、付近の建物から罠の設置に使えそうなものが揃えられるまで魚は食べられそうにない。

与一の鬼呪装備を利用すれば山に入って狩りをすることも出来そうだが、迷ったり、吸血鬼や帝鬼軍に出くわす可能性を考慮して、少なくとも、ある程度周囲の地形を把握するまでは避けることとなった。

 

発信機などが装備品に付けられている可能性を考え、途中で軍服や支給品は一纏めにして捨てた。

…考えたくないが、実験体として見られていたらしい彼等の体内に埋め込まれていた場合には、無駄な足掻きだろう。

 

 

鳴海が朝食用にと保存食を取り出し、見張りに立っている三葉と士方、昏睡している優一郎を除く四人分を手順を踏んで開封していると、百夜優一郎の周りが騒がしくなる。

 

「ん…?」

「!優ちゃん!僕が分かる!?」

「痛い所とかありませんか!?」

 

目を覚ました優一郎に、傍にいたミカエラとシノアが呼び掛ける。

 

「わ、分かるし痛くねぇよっ!」

 

優一郎は半ば叫びながら体を起こし、二人を押しのける。

 

「顔が近ぇよ…」

「う…ごめん」

「す、すいません…」

 

心配されていた事を自覚した優一郎は、照れたのか少し頬が赤い。

原因の二人はというと、指摘された距離の近さに此方も赤くなっていた。

 

「百夜優一郎、目が覚めたのか。」

「鳴海?なんで一緒にいるんだ?つかここ何処なんだよ?」

 

意識の無かった優一郎は現状を尋ねる。

 

「先ずはご飯です。朝食を食べながら説明しますね。」

「…わかった」

 

シノアの言葉で納得したのか、優一郎が手伝いを申し出る。

鳴海は見張りを終えて、もう一眠りしている与一を起こすよう頼んだ。

 

シノアとミカエラに手を貸して貰い、鳴海は優一郎の分も加えた朝食の調理を終える。

途中目が覚めた与一が

 

「え、優くん目が覚めたの!?~~っ、よかっ、たぁ」

 

と感極まったのか半ベソをかきながら優一郎に抱き付き、学校の時と、彼の姉の話を思い出した優一郎に宥められていた。

 

出来上がった雑炊を食べながら、ここが海辺で、帝鬼軍を離脱したこと、第一位始祖が士方の妹を連れ去っていること、第一位始祖の部下に会うことが優一郎に伝えられた。

姿が見えず心配していた士方と三葉は外で見張りをしていると聞いて、眉間にしわの寄っていた表情が緩む。

グレンの様子については未だ悩む様子があるものの、他のことに関しては、傾いだビルで決められた方針に、意外とあっさり同意していた。

「俺よりシノア達の方が頭回るし、ミカも知り合いだって言ってるし反対する理由がねーよ。」、とのこと。

 

天使の力や鬼の状態については

 

「阿修羅丸は多分今まで通りで、ラッパ…天使の力を使うために精神世界にある奴なんだけど、それは第一位始祖が封印したって阿修羅丸が言ってた」

 

と話し、未来の天使の力を抜く、と書き残された手紙の信憑性を高めた。

 

朝食を食べ終えると、鳴海とミカエラが士方と三葉と見張りを交替する。

 

「おはよう、優。中々起きないから心配したぞ」

「はよ、見張りお疲れ。心配ありがとな」

「家族なのだから当然だろう?」

「!…そうだな」

 

戻ってきた三葉と言葉を交わし、自然と綻んだ顔で、食事に使った紙皿等をかたしていると、不機嫌そうな声がかかる。

 

「何だよピンピンしてんじゃねーか、グースカ寝てただけはあるな」

「んなっ、お前だって、腹ぶっ刺されてたんじゃなかったのかよ!」

 

軽口を叩き合い、数秒程睨み合う。

 

「…目が覚めてよかった、おはよう」

「…おう、そっちこそ死んじまってなくて、よかった。おはよう」

 

苦笑する士方に、優一郎は満面の笑みを返す。

 

いつも通りのやり取りが出来る。

家族を失わなかった、それがどうしようもなく、嬉しかった。

 

 

士方と三葉も同じ雑炊を食べている。

魚肉ソーセージもそれなりに美味しいが、温かいご飯というのはそれだけで価値があると思う。

早く仕事を終わらせて、ほかほかのご飯と熱い味噌汁が飲みたいなぁ、と思いました。

 




いつの間にかお気に入りが20を超えていて吃驚しました、ありがとうございます!

25年持つ保存食があるとか初めて知りました…しかも美味そう
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