6月14日(火)
圭一は、学校に登校して昨日会った『詩音』の事を皆に話した。
レナ「魅ぃちゃんに妹が居た事なんて知らなかったよ」
圭一「レナも知らなかったんだ。魅音、どういう事かな~?」
魅音「詩音は、興宮に住んでるの!婆っちゃと住んでるのは、おじさんだけだし。詩音は、婆っちゃと仲が良くないんだ!」
御影「双子なんてキャラクターがこんな身近に居たなんてね!興味あるな~。詩音ちゃんだっけ?」
魅音「えぇ~!?詩音と会っても面白くないよ~!詩音だって御影に興味なさそうだし!」
御影「僕は興味アリアリだよ!圭一君の話だと、魅音ちゃんと同じスタイルで『女の子』なんでしょ!僕の好みドストライクだよ!会ってみたいなぁ~」
レナ「レナも会ってみたいな!何処のお店で働いてたの?」
圭一がそれに答えようとすると、魅音が圭一の口を塞いだ。
魅音「圭ちゃんダメー!!もう、この話題はおしまい!!」
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放課後。
圭一は、玄関で力尽きる様に倒れた。
原因は空腹だった。
今日の授業でカレー作りを行い、部活メンバーと暴走して知恵先生の怒りを買い、昼飯が食べれなくなったからだ。
玄関のチャイムが鳴った。
圭一「空いてますよ~」
力のない声で返事をすると、ドアが開き『詩音』と名乗る女性が居た。
詩音「圭ちゃん…何やってるんですか?」
圭一「うぅ…」
圭一は、力なく返事をした。
詩音「はい、これ」
詩音は、弁当箱を手渡した。
圭一「もしかして…これ…」
詩音「お姉が電話してきて『圭ちゃん、ひもじい思いしてるから何か差し入れしてやれよ』って」
圭一「嬉しいけど…なんで…?」
詩音「ええと…その…圭ちゃん、お店のお客さんだし…」
圭一「お客?」
詩音「あ!それじゃ、私バイトに行くから…」
詩音が玄関のドアを開けようとした時、ドアが外から開いた。
御影「あれ?君、誰?」
そこには、御影が居た。
圭一「よ、よう…御影。園崎詩音だよ。今日話しただろ?」
御影「君が園崎詩音ちゃんか!初めまして、僕は夜白御影。『みっちゃん』って呼んでね!このあだ名じゃ魅音ちゃんと被っちゃうかな?」
笑顔になって自己紹介する御影。
詩音「あなたが夜白御影さん?お姉から変人って呼ばれてるって聞いてますよ」
圭一は、その言葉に少し吹き出した。
御影「それは酷いよ!魅音ちゃんによる悪質な情報操作だ!僕は清楚潔癖の爽やか系男子だよ!」
詩音「そ、そうなんですか?あの…私、バイトに行かないといけないので…」
そそくさと玄関から出ようとする詩音に対して、御影は詩音の手を取って言った。
御影「僕と付き合ってよ!圭一君から話を聞いた時から一目惚れ…いや、一聞惚れしたんだ!」
詩音「え…?ご、ごめんなさい。ちょっと無理かな…」
御影は、詩音に抱きつき首元に噛み付いた。
詩音「痛っ…!」
御影「わーい!わーい!詩音ちゃんにマーキングしちゃった!これで詩音ちゃんは、僕の物だね!」
詩音の首には、御影の歯跡が残り少し血が滲んでいた。
詩音は、それを指で確認すると声を上げた。
詩音「え…えっ?い、いや~~~!!」
詩音は、御影に強烈なビンタをかまし、走って逃げ出した。
御影「照れちゃって可愛い~!詩音ちゃんは、僕の見込んだ通りの子だね!」
御影は、殴られた頬を撫でながらヘラヘラ笑って言った。
御影「圭一君。これ差し入れね」
御影は、圭一にコンビニで買ったお菓子を渡して嬉しそうに帰宅した。