圭一「詩音…?今、なんて?」
詩音「お姉は、圭ちゃんにまだ話してないの?」
魅音「…そういう話は吹き込まない主義なの。行こう、圭ちゃん」
無理やり圭一を連れ出そうとする魅音に対して、圭一は歩を止めた。
圭一「なんの話だよ?俺だけ抜け者なんて気分悪いぞ」
魅音「…じゃあ、おじさん先に行ってるよ。早く来ないと圭ちゃんの分なくなっちゃからね~」
そう言うと魅音は走り去って行った。
富竹「…話しても良いかな?」
詩音「圭ちゃんには、聞く権利はあると思います」
圭一「一体、何の話だって言うんですか?」
圭一は、詩音・富竹・鷹野からダム工事の話から毎年起こる事件の話を聞いた。
鷹野「明日は、一体誰が死んで…誰が消えるかしら…?」
冷たい空気が覆う中、御影は喋り出した。
御影「面白そうだね!僕が今年の犠牲者になったら、きっと、未来永劫語り継がれるんだろうなぁ~。『夜白御影、オヤシロさまの祟りに遭い、雛見沢の人柱になる!』ってね!僕の勇士は、ちゃんと来世に伝えておいてね!」
富竹「はは…。君は、なんというか…噂以上の人だね…」
鷹野「本当に面白い子ね。そんな事を言う人、初めて見たわ」
御影はヘラヘラ笑い、富竹は苦笑いし、鷹野はクスクス笑っていた。
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6月19日(日)
綿流し当日。
圭一「さて、今日は御影と一騎打ちか…」
レナ「え?御影君なら今日は…ムグッ!」
魅音がレナの口を塞いだ。
圭一「何かあんのか?」
魅音「ううん!なんでもないよ!」
そんな事をしていると沙都子と梨花に会った。
沙都子「皆様!遅刻でしてよ!」
梨花「こんにちわ~なのです」
魅音「梨花ちゃんの出番まで祭りを回ろうかー!」
圭一「御影はどうするんだ?」
魅音「大丈夫、大丈夫!その内、会えるって!」
部活メンバーは、祭りを回った。
しかし、御影と合流する事はなかった。
やがて、梨花の奉納演舞が始まった。
圭一は、後ろの方に居てよく見る事が出来なかった。
詩音「圭ちゃん。こっち、こっち」
詩音は、圭一を連れ出した。
詩音は、圭一を舞台の見れる場所ではなく祭具殿と呼ばれている場所に連れて来た。
そこには、富竹と鷹野が南京錠を空けようとする姿があった。
その様子を見ていた圭一と詩音は、二人に見つかってしまった。
どうやら、祭具殿に忍び込もうとしているらしい。
圭一は、以前に御影と村を探索している時に一度来た事があった。
御影「圭一君、この祭具殿って何があるんだろうね?噂じゃ古手神社の秘宝とか封印された呪具とかが入っているって話だよ!!一度でいいから中を見てみたいなぁ~」
圭一も御影の言葉に好奇心を覚えて祭具殿の中が気になっていた。
その後、四人は祭具殿の中に入って見回った後に分かれた。
詩音「圭ちゃん。私と会った事は、お姉に内緒にしておいて下さい。お姉、嫉妬深いんです」
そう言って、詩音と圭一は別れた。
一人になった圭一は、座りながら夜空を見ていると部活メンバーがやって来た。
沙都子「探したんでございますよ」
魅音「やっと見つけた~」
レナ「圭一君、もう迷子になっちゃだめだよ」
圭一「ごめん…」
梨花「ボクの演舞、ちゃんと応援してましたですか?」
圭一「…ちゃんと見てたぜ。最後まで頑張ったな!ミスもなかったし…」
その言葉を聞いてか、梨花の顔が少し暗くなった。
魅音「そうそう、あんなのミスの内に入らないよ」
レナ「そうだよ、梨花ちゃん」
圭一は、失言したと思った。
その時、後ろから御影の声が聞こえた。
御影「魅音ちゃん!よくも騙したね!」
沙都子「あらまぁ!御影さん、今まで何処にいらしてたんですの!?」
御影「魅音ちゃんが言ったんだ!【詩音が『私、本当は御影さんの事が好きでしたの!だから綿流しのお祭りは、二人でデートしましょ。勿論、お持ち帰りもOKですよ』って言ってたよ。待ち合わせは、ゴミ山でお願いしますってさ~】ってね!それなのに、待ち合わせ場所にいつまで経っても詩音ちゃんは来ないし、祭りは終わっちゃうし、散々だよ!」
魅音「あれ~?そうだっけ~?おじさん忘れちゃったなぁ~」
魅音は、圭一と御影の勝負を行わせない為に御影にとんでもない嘘を吐いていた。
レナは、事情を知っていた分、同情的になっていた。
御影「くそ~!魅音ちゃんなんか嫌いだ~!」
御影は、泣きながら走って立ち去ってしまった。
レナ「魅ぃちゃん…。やりすぎだよ…」
沙都子「あ~ら、御影さんの普段の行いから生まれた結果ですわよ」
圭一は、御影のおかげでこの気不味い空気がなくなった事に内心感謝した。
圭一は、お礼とお詫びを兼ねて何か奢ってやるか…と思った。