6月15日(水)
沙都子が、学校を登校した。
しかし、表情は虚ろだった。
クラス一同は、驚きながらも沙都子の安否を確認していた。
御影が登校して、沙都子の姿の確認してから上機嫌に話し始めた。
御影「沙都子ちゃん!久しぶりだね!」
沙都子「皆さん、大げさですわ…。たった二日休んだ程度で…」
御影「僕も二日間大変だったよ!なんせ、二日連続で児童相談所に連絡してたんだからね!でも、沙都子ちゃんがこうして登校しているって事は無事救われたって事なんでしょ?」
沙都子「…御影さんの仕業でしたのね。お生憎様ですが、叔父様とは仲が良いんですの…。だから、児童相談所の人なんて追い返しましたわ…」
クラス一同は驚いた。
沙都子は、御影が呼んだ児童相談所の人達を追い返していた。
御影「あれ、そうなの?じゃあ、今日も通報しとくから、今度はちゃんと話すんだよ。僕の家の電話料だってバカにはならないんだからさ」
魅音は、御影を力強く掴み人気のない廊下まで無理やり連れ出した。
魅音「御影!!昨日の話、聞いてたよね!?余計な事はするなって言ったはずだけど!!」
魅音は、激怒して御影を攻め立てた。
御影は、怯える事なく答えた。
御影「ごめんね、僕って長い話は嫌いなんだ。魅音ちゃんが何か話したと思ったけど、右の耳穴から左の耳穴に流れちゃって、全然覚えてないんだ」
魅音「次、余計な事したら…あんたを殺すよ!!」
御影「うひゃー!…って事は、五年目の祟りは僕と沙都子ちゃんの叔父さんになっちゃうって事かー!」
魅音は、御影を突き飛ばして教室に戻って行った。
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放課後。
沙都子は、すぐさま帰る支度をしている。
御影「じゃあね~、沙都子ちゃん。今日も児童相談所に通報しとくから、今度はちゃんと話すんだよ~」
沙都子は、御影の言葉を無視した。
魅音は、ヘラヘラ笑う御影を殺意を込めた目で睨んでいた。
圭一「魅音、帰りにお前の家寄っても良いか?話がある」
圭一は、真面目な顔で魅音に言った。
魅音は了承し、圭一を家に招き入れた。
魅音「で、なんの話かな?」
圭一「こんなお願いは理不尽だと思ってる…。不快だったら忘れてくれて構わない…。沙都子の叔父をオヤシロさまの祟りで消してくれないか…」
しばらくの間、沈黙があった。
魅音「ハハッ…。何処で、そんな話聞いたのかな…?御影が圭ちゃんに何か吹き込んだのかな…?」
魅音は、笑いながらも強く拳を握り締めている。
圭一「御影は関係ない…。俺に出来る事なら、何でもやるから沙都子の叔父を…」
魅音「待って、圭ちゃん。言いたい事は分かるよ。アタシも五年目の祟りで沙都子の叔父が消えて欲しいと心底思っている。でも、園崎家はオヤシロさまの祟りとは無関係なんだよ…」
魅音は、毎年起こる事件が園崎家とはなんの関係ない事を圭一に話した。
その話を聞いて、圭一はトボトボと帰宅する事しか出来なかった。
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6月16日(木)
沙都子が、学校に登校した。
昨日以上に虚ろな表情だった。
それに一言も喋らなかった。
御影「グッドモーニング!」
登校した御影は、大声を出して現れた。
御影は、沙都子に近寄って言った。
御影「沙都子ちゃん、また児童相談所の人を追い返したんだって?このままじゃ、オオカミ少年扱いだよ」
沙都子「…いい加減にしてくれませんか、御影さん。これ以上、私達の家庭に首を突っ込むなら…本当に警察に通報しますわよ…」
御影「そんな~。この歳で前科なんか付きたくないよ~」
無言な沙都子は、御影に対してだけは悪態とはいえ話している。
それが、沙都子の声を聞く唯一の瞬間だった。
圭一は、そんな沙都子を元気づける為に沙都子の頭を撫でた。
その瞬間、圭一は沙都子に突き飛ばされた。