ひぐらしのなく頃に 嘘   作:HTNN

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【目騙し編③】

6月18日(土)

 

 

あの日から毎日、御影はエンジェルモートに来店していた。

 

御影は、メニューの中でも比較的高い物を注文し、自棄食いと称して次々と完食していた。

 

エンジェルモートの店長は御影を上客と言っていたが、女性店員は詩音の話を聞いて常日頃から御影の動向を注視していた。

 

詩音は「次に触れたりする素振りを見せると出禁にする」と御影を脅し、御影は店内では比較的おとなしい存在となった。

 

綿流しの前日。

 

詩音は、圭一と魅音をからかう為に綿流しの準備に顔を出していた。

 

魅音の傷は完治には至ってないが、ファンデーションで隠した事もあり、触れたりしなければバレないだろうと思った。

 

勿論、御影のとっさの奇行には注意しているが、詩音が御影に念押しの意味で釘をさしたので魅音は外に出歩ける様になった。

 

詩音は、魅音が圭一に麦茶を渡す前に麦茶を渡して魅音の反応を楽しもうと思った。

 

すると、詩音が圭一に手渡そうとした麦茶を御影が横から奪い取り大きな声で言った。

 

 

御影「ふっふっふ…。僕は分かったんだよ!なんで詩音ちゃんが振り向いてくれないかを…!それは、前原圭一君、君が居るからさ!」

 

圭一「は…?はぁあああ!?!?」

 

御影「明日、僕は君に詩音ちゃんを賭けて一騎打ちを申し込む!僕が勝ったら、君は詩音ちゃんを諦めて貰うよ!もし万が一にも君が勝ったら、僕は大人しく詩音ちゃんを諦めよう!」

 

圭一「何だそりゃあ!?」

 

 

突然、何を言い出すのかと圭一も詩音も面を食らった。

 

御影は『詩音は、圭一が好きだから自分を見ていない』と思っているらしい。

 

その言葉に少し笑ってしまった。

 

 

御影「見ててね、詩音ちゃん!僕の勇士を!」

 

詩音「わー、面白そうー!頑張ってね、圭ちゃん~」

 

 

詩音は、嫌味を込めて圭一だけを応援した。

 

そこに魅音がやって来た。

 

詩音は、麦茶を圭一に渡す魅音に現状説明をした。

 

 

詩音「お姉、圭ちゃんと何処かの誰か知らない変人さんが、私を賭けて勝負する事になったんですよ」

 

魅音「え…?ええぇぇ~~~!?」

 

 

詩音は、これはこれで面白そうだと思った。

 

 

魅音「や、止めてよ!そんな勝負!!詩音だって迷惑してるし~!」

 

詩音「あら。私は、面白そうですから賛成ですけど」

 

魅音「えぇー!?あんた、圭ちゃんが負けたら御影と付き合う事になるんだよ!?」

 

詩音「あら~?お姉は、圭ちゃんがこんな誰かも知らない変人さんに負けると思ってるんですかぁ~?」

 

 

詩音は、御影がどの位の実力を持っているかは知らなかった。

 

魅音の反応を見る限り、圭一の勝利は確信していたが、圭一と詩音が付き合うという事に関して、魅音は頭を抱えて悩んでいた。

 

そして、富竹・鷹野・大石と出会い、オヤシロさまの祟りに話が傾きそうになると、魅音は圭一を連れてこの場を去ろうとした。

 

どうやら、魅音は圭一にオヤシロさまの祟りについて話してなかったらしい。

 

詩音と富竹と鷹野は、圭一と御影にオヤシロさまの祟りの話をした。

 

圭一は、少し恐怖に飲み込まれてしまった。

 

対照的に、御影はヘラヘラ笑いながら言った。

 

 

御影「面白そうだね!僕が今年の犠牲者になったら、きっと、未来永劫語り継がれるんだろうなぁ~。『夜白御影、オヤシロさまの祟りに遭い、雛見沢の人柱になる!』ってね!僕の勇士は、ちゃんと来世に伝えておいてね!」

 

 

それに対して、富竹は苦笑いし、鷹野はクスクス笑っていた。

 

 

 

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