ひぐらしのなく頃に 嘘   作:HTNN

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【目騙し編④】

6月19日(日)

 

 

綿流し当日。

 

詩音は少し浮かれていた。

 

御影が言っていた、今日の勝負事。

 

もし圭一が勝てば圭一と詩音が付き合う事になり、魅音はどんな反応をするんだろうと楽しみにしていた。

 

しかし、御影は祭りに姿を現さず、奉納演舞の時間になった。

 

詩音は、圭一を誘って富竹と鷹野がいる祭具殿まで案内し、祭具殿に入った。

 

別に興味があった訳じゃない。

 

ただ面白半分に入っただけだった。

 

 

詩音「圭ちゃん。私と会った事は、お姉に内緒にしておいて下さい。お姉、嫉妬深いんです」

 

 

 

詩音は、そう言って園崎本家に帰宅した。

 

魅音の頭首、園崎お魎が今日一日だけ詩音が本家に泊る事を許し、詩音はそれに甘えた。

 

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その日の夜中。

 

詩音は、ふと目が覚めた。

 

水を飲みに行こうと廊下に出ると、魅音とお魎が話していた。

 

その会話は聞き取り辛かったので、詩音はさっさとその場を後にしようとした。

 

 

『オヤシロさまの祟り』

 

 

詩音は、その言葉を聞くと歩を止めた。

 

詩音は思った。

 

今日という日、オヤシロさまの祟りが起こったのだと…。

 

その時、詩音の傍にあった廊下の黒電話が鳴り出した。

 

急いでこの場を離れようとした詩音は、暗闇から魅音に掴まれた。

 

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魅音は、詩音の襟首を片手で掴みながら、電話にでた。

 

 

「魅音です…。…わかりました。そちらの対応はお願いします。…それから、一切の口封じを宜しくお願いします。…えぇ。…えぇ」

 

 

詩音からは、電話の相手が何を言っているか聞こえなかった。

 

ただ、魅音の口ぶりから只ならぬ事態である事は理解出来た。

 

 

魅音「…聞いてた?」

 

 

魅音は、詩音に背を向けたまま話し掛けた。

 

 

詩音「ハハッ…、何の事か分からない…」

 

 

魅音は、詩音を強引に引っ張り、詩音に自分の顔を近づけて言った。

 

 

魅音「聞こえた通りです。富竹さんと鷹野さんがオヤシロさまの祟りに遭われました。本当にお気の毒な事です」

 

 

魅音は、鋭い目付きで淡々と説明した。

 

 

詩音「お姉…。何を…」

 

魅音「富竹さんは、自らの手で喉を掻き毟ってお亡くなりになりました。鷹野さんは、遠くの山奥でドラム缶に詰められて焼き殺された様です」

 

詩音「な、何それ…何で、そんな死に方…!?」

 

魅音「分かりませんか、詩音?理由なんて一つしかないじゃないですか…」

 

詩音「な…何の理由かな…?」

 

魅音「オヤシロさまの祟り…!」

 

 

魅音は、そう言うと同時に気を失って倒れた。

 

詩音が、魅音にスタンガンを当てたのである。

 

 

詩音「悟史君…。やっと、私…分かったよ。やっぱり、全て園崎本家の仕業だって事…。悟史君の無念は、きっと私が晴らすから…!私は、悟史君みたいに殺されないから…!」

 

 

覚悟した詩音は、お魎にも背後からスタンガンを当て、気絶した二人を園崎家の地下牢へと連れて行った。

 

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詩音は、魅音とお魎から真実を聞く為に二人を問い詰めた。

 

しかし、お魎はスタンガンのショックで死んでしまい、魅音は「何も知らない」の一点張りだった。

 

やむをえず、詩音は『魅音』として動き出し、『北条悟史の手掛かり』を探し始めた。

 

 

 

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