悪夢は終わっていなかった。
帰宅したレナは、自宅で驚愕な光景を目にした。
沙都子の叔父、北条鉄平が自分の父親を殴りつけていたのだ。
喋っている内容によれば、リナと鉄平は美人局でレナの父親から慰謝料と称して財産を巻き上げようとしていたらしい。
鉄平は、帰り際に言った。
鉄平「ったく、リナの奴。何処行きやがった」
レナは、チャンスだと思った。
リナは、鉄平にも行き先を教えてない。
それを利用して早くこいつも殺すべきだと思った。
レナ「北条鉄平さんですね?実は、リナさんから託けがありまして。明日の昼にゴミ山に来て欲しい様です」
鉄平「あぁ?なんで、そんなとこに行かなならんねん。リナの奴、何考えてんだぁ?」
レナ「わかりません、詳しい話はそこですると言っていました」
レナは、夜では御影が悲鳴を聞いて来ると思い、御影が不在の昼間を選んだ。
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6月14日(火)
翌朝。
レナは、失望する父親を置いて家を出た。
学校に行くのではない。
鉄平を殺す為にゴミ山へ向かった。
レナは、リナを殺した時の服を父親が寝ている間に静かに洗ってカバンに入れていた。
しかし、濃い血染みと夜中に静かに洗うという状況下で時間がかかり、洗う事は出来たが乾かす事が出来なかった。
レナは、鉄平をゴミ山に呼び出し、背後から持って来た鉈で殺した。
リナを殺した様に、悲鳴をまき散らした。
近くに誰かが居たら気付くであろう悲鳴。
しかし、近くに住んでいる御影を除いてゴミ山付近に人は居ない。
レナは、手慣れた手付きで鉄平の死体をゴミ袋に入れて、リナが入っている冷蔵庫に入れた。
後は、洗濯した服が乾くのをじっと秘密基地の中で待った。
その日は、曇りの所為か服が乾くのが遅かった。
それでも構わないと思った。
父親と仲が修復されていない。
遅くてもそこまで気にしないだろうと思った。
そろそろ大丈夫かなと思い、外に干してある服を取りに外に出た瞬間だった。
レナは、部活メンバーの四人と遭遇してしまった。
鉄平の返り血が染み込んだ服のまま。
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部活メンバーは、レナのお見舞いに行っていた。
しかし、父親から自宅に不在だった事を聞いて、レナを探していた。
魅音は、レナが一人になりたい時はあのゴミ山に居ると言った。
結果として、レナを見つける事が出来た。
最悪の状況下で。
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レナは、全てを告白した。
自分の家の状況、リナと鉄平を殺した事を。
レナは、もう平穏な日々は帰って来ないと思い、自暴自棄になり始めていた。
しかし、部活メンバーはレナの苦しみに気が付かなかった事を嘆き、共犯になる道を選んだ。
レナを含む部活メンバーの五人は、リナと鉄平の死体を近くの雑木林に埋めた。
部活メンバーは、レナが帰宅するのを見届けた。
まだ、レナには平穏な日々を過ごせるという意思を表して。