6月19日(日)
御影は、連日学校に来ては早退をしての繰り返しだった。
知恵先生が御影の状態を思い、無理やり早退させていた。
レナだけは、なぜ御影がそんな事をしているのかは理解していた。
でも、解決する方法は存在しない。
御影の体調は、綿流しの祭りの前には完治していた。
それでも、クラスでは喋ってはいなかった。
そんな御影を見て、レナは泣きそうになる。
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綿流しの日、部活メンバーは御影を誘ったが全て断られていた。
レナは思った。
この祭りが終わったら、御影とはもう会えなくなると。
祭りの最中、御影を見つける事は出来なかった。
部活メンバーは綿流しの祭りを楽しんだが、レナだけは辛かった。
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6月20日(月)
御影が、学校を休んだ。
しかし、知恵先生は御影が引っ越したのではなく、体調不良だと言っていた。
レナは、せめて御影が居なくなる前にもう一度話がしたかった。
拒絶されても御影の家に行こうと思った。
しかし、帰ろうとした矢先にレナは知恵先生に呼ばれ、昇降口に居た大石と話をする事になった。
大石は、富竹と鷹野の写真を見せて、二人が綿流しの日に殺された事を話した。
レナは驚いたが、内心は御影といち早く会う事だけを考えていた。
すると大石は、別の二枚の写真をレナに見せて来た。
その写真を見た時、肝が冷えた。
そこには、リナと鉄平が写っていた。
大石が言うには、この二人も行方不明であり、鬼隠しに遭ったのではないかと話した。
そして、リナはレナの父親と仲が良く、鉄平を最後に目撃したのはレナだった事から事情を聞かされた。
レナは、二人とは縁が切れたという事を話し、それ以上の事は知らないと話した。
偶然にも、レナの父親と同一の証言であり、それ以上の言及はされなかった。
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レナが解放されると、辺りは暗くなっていた。
レナは、急いで御影の家に向かったが、留守だった。
レナは、窓から室内を除くと部屋には荷造りをしている箱がいくつもあった。
その箱をみて、本当に引っ越してしまうという現実を思い知らされた。
部屋の状況からして、まだ時間的余裕があるとレナは思い、明日にする事にした。
レナは、元気になった父親を心配させまいと急いで帰宅しようと思った。
しかし、大石の言葉が気になり、位置的にもそんな遠くない事から死体を埋めた場所を確認しに行った。
そこには、掘り起こされた穴しかなかった。
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6月21日(火)
レナは、学校を休んだ。
死体がなくなっていた事を恐怖したからだ。
それに加えて四六時中、警察が訪れてリナと鉄平の事を聞いて来る。
レナは、また自分の平穏が壊れ始めているのを感じた。
放課後の時間。
レナは、静止する父親の言葉を聞かずに御影の家に向かった。
昨日は大石に捕まったが、今日は違う。
この時間なら御影は居るだろうと思った。
しかし、御影は居なかった。
窓から覗いて箱の状況を見る限り、荷造りが進んでいる事から昨日は帰って来ていたのは確実だった。
レナは思い始めた。
まさか、死体を掘り起こしたのは御影ではないのか?
御影は、レナにそれがバレて姿を現さずに引っ越そうとしているのではないかと。
レナは、心に膨れ上がった疑問を抑える事が出来なかった。