6月22日(水)
レナは学校に登校したが、御影は学校を休んでいた。
知恵先生が、御影が明日を最後に雛見沢から余所に引っ越すと皆に伝えた。
皆は驚いたが、レナだけは知っていた。
圭一「レナ!御影が引っ越すって本当なのか!?なんで急に…」
レナは、理由を知っていたが話さなかった。
レナ「レナも驚いたよ。でも最近の御影君、様子がおかしかったし…」
魅音「アタシも最近の御影はおかしいと思ったよ。だから明日、盛大に見送りパーティをしない?御影を元気付けるためにさ!」
沙都子「そうですわね。御影さんには引っ越し記念に、もう一度トラップを受けて貰いますわ!」
クラス一同は、最近の御影を心配していた事もあり、お別れパーティを提案した。
知恵先生も許可し、明日の授業はパーティを行う事にした。
レナの胸中は、皆と真逆だった。
本当に御影がレナを警察に売ったなら、明日姿を現すだろうか?
「出席する」と言って、来ない可能性が高いと思った。
レナは、皆がパーティの準備をしている裏で、別の準備をしていた。
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6月23日(木)
知恵先生が連絡し、今日のパーティを伝えたのにも関わらず御影は姿を現さない。
レナは確信した。
『御影は、レナを避けている』と。
レナは、知恵先生に御影を呼んで来て欲しいと頼んだ。
その言葉通り、知恵先生は御影の家に向かった。
校長先生も今日の授業がなくなった事により、別件を済ます為に学校には居ない。
レナは、賑やかに騒いでる教室に戻った。
その手に鉈を持って。
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教室は一変した。
レナが職員室から戻って来たと思いきや鉈を持って来たからだ。
最初は何かの冗談かと思ったが、教壇と黒板を思いっきり破壊して本気である事を見せた。
レナは、圭一にクラスメイト全員を縄跳びで縛り上げる様に指示した。
圭一は、それに逆らう事は出来ずに全員を縛った。
レナの中には、二つの仮説があった。
一つ目は最初の考え通りに御影が死体を掘り起こして、レナを警察に売った事。
二つ目は部活メンバーの誰かが死体を掘り起こして、レナを警察に売った事。
一つ目の理由は『御影が死体を埋めた場所が判らない』事で成立しない。
二つ目の理由は『部活メンバーがレナを警察に売る理由がない』事で成立しない。
だからこそ、どちらであっても良い様に今日全員が集まるこの場で問い詰めようと思った。
レナは、この場に居ない御影を探す様に警察に指示した。
しばらくして、警察からレナに電話があり、御影が見つかったと報告された。
御影は、どうやらエンジェルモートに居たらしい。
電話先から御影の声がする。
御影「酷いよ、レナちゃん!僕は、エンジェルモートで最後の晩餐を楽しんでいたんだよ!クラスのパーティに参加しなかったのは悪いと思うけど、何も警察を使ってまで連行しなくてもいいじゃないか!僕のプライバシーはズタズタだよ!」
いつもの御影だった。
レナ「御影君、話がしたいんだ。一人で教室まで来てくれないかな?」
御影「うん、良いよ!でもね、警察の人達が許さないと思うんだ。だから、僕一人と部活メンバー以外の子供達全員とで人質交換しない?」
レナは了承した。
この話は、部活メンバーと御影だけの話。
他の人質など居ても居なくても同じ様なもの。
それで、御影を教室に呼べるなら構わないと思った。
レナ「良いよ。でも、御影君が先に来ないとどうなるか解ってるよね?」
御影「勿論だよ!僕は可愛い女の子の約束は破らないけど、後ろにいる中年のオッサンがもしかしたら茶々入れるかもしれないからね!」
そう言うと電話が切れた。