6月19日(日)
綿流しの祭りまでの間、御影は部活に参加する事はなかった。
御影は、圭一に事件を調べる時間が欲しいから皆を説得して欲しいと言い、部活の参加を回避していた。
綿流し当日。
圭一は、御影に「一緒に祭りに行こう」と誘った。
しかし、現地で合流した方が手間が掛からないという理由で断られた。
レナ「圭一君。最近、御影君と仲良しなんだね」
圭一「あ、ああ!同い年位の男友達だから趣味が合うからかな」
圭一は、レナと待ち合わせして祭り会場に向かう途中、魅音と合流した。
魅音「よっ!圭ちゃんにレナ!あれ?御影はどうしたの?」
圭一「御影とは会場で合流する予定なんだ」
魅音「そっか。沙都子と梨花ちゃんも会場で合流するから行こうか」
レナ「御影君の家って宝の山の近くなんだって!一度行ってみたいなぁ」
その後、圭一達は沙都子と梨花を祭り会場で見つけて合流したが、御影の姿は見当たらなかった。
魅音「圭ちゃん、本当に御影は来てんの~?」
圭一「電話もしたし…間違いなく来てるはずだが…」
圭一は、御影の姿が見当たらない事に対して不安を持ち始めていた。
御影は、圭一に以前言った事がある。
御影「今年の犠牲者が僕達だったら、僕が真っ先に狙われるだろうね」
圭一は、家族で暮らし目立つ住居に住んでいる。
御影は、一人暮らしで静かなゴミ山の近くに住んでいる。
どちらが狙われ易いかは誰でも分かる図式だ。
魅音「しょうがない!では…これから我が部活動を始める!!」
御影も強制参加させたかったイベント。
魅音は、しぶしぶ諦めて部活メンバーだけで部活動開始を宣言した。
部活メンバーは大いに祭りを楽しんだ。
祭りも終盤に差し掛かり、部活メンバーも解散する段取りになったが、未だに御影を見つける事が出来なかった。
レナ「御影君、見つからなかったね…」
沙都子「残念ですわ。今度こそギャフンと言わせるつもりでしたのに!」
その時、浴衣姿の女性が圭一の後ろから抱き付いて来た。
圭一「うわっ!なんだ!?」
???「やっと会えました!私の王子様、前原圭一君!」
抱き付いて来た女性は、圭一の背中に自分の顔を密着させてスリスリしていた。
レナ「お、お、お、王子様!?」
魅音「けけけけけ圭ちゃん!?誰その子!?」
圭一「し、知らねぇよ!誰だお前!?」
???「雛見沢でメイド姿の前原圭一君を見た時から好きでした!お願い、私と付き合って!」
謎の人物は、大声で圭一にとって赤裸々な事実を暴露し、周りの人物が何事かと圭一を見ている。
圭一「ばっ!ちょっと来い!」
圭一は、その子を引っ張って急いでこの場を離れた。
圭一「誰なんだ、お前は!?」
???「僕だよ」
その声は御影だった。
以前と違い、カツラや声色も変えて化粧までしていた。
圭一「お前、みか…ムグッ!」
御影は、すぐさま圭一の口を塞いだ。
御影「今日は綿流しなんだ、最悪殺されるかもしれない。だから、変装してるんだよ」
圭一は、御影が事件は祭りの日に発生していると話していたのを思い出した。
御影「それに圭一君、帰りはどうするつもりだい?一人で帰るつもりだったのかい?」
それを言われてハッとした。
もし犯人が圭一と御影を狙っていて、御影が見つからなかったら、次の標的が圭一になるという事を気づいた。
御影「事件は『雛見沢と敵対しているか関係が薄い人物』が狙われてるんだよ!圭一君と御影が同行していたら、間違いなく同時に殺されちゃうよ!!この変装なら『雛見沢の住民』という事で狙われないかもしれないんだ!だから、帰りは僕と帰ろうよ!!」
御影は、圭一にそう言った。
圭一は、いくら何でも大げさではと思い始めていた。
しかし、御影の厚意を無駄にする訳にはいかず、圭一は御影と帰宅する事となった。