6月8日(水)
梨花「皆に相談…ですか?」
魅音「うん。これは、私達二人だけじゃ解決出来ない。皆の力が必要なんだ」
梨花「…それは、御影にもですか?」
梨花は悩んだ。
御影にも話すと自分の立場が急激に危うくなるのではないかと心配した。
魅音「御影は、きっと敵じゃないよ、梨花ちゃん。これは、皆に内緒だけど…」
魅音は、梨花に昨日お魎が話していた事を話した。
梨花「そんな事があったのですか…」
魅音「ただの悪戯かもしれないし、沙都子を助ける為にやった事かもしれない。アタシは、御影を信じる。梨花ちゃんはどうする?」
梨花は悩んだ。
『夜白御影』が味方なのか敵なのか判らない。
梨花は『御影を信じる事』ではなく『魅音を信じる事』にして全ての決断を任せた。
魅音「分かった。今日の放課後、皆を集めよう」
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診療所で休んでいる沙都子を除いて、部活メンバーと御影は、魅音と梨花の話を聞いた。
魅音「…という事なんだ。この話、皆はどう思う?」
レナ「嘘みたいな話だけど、私は梨花ちゃんを信じるよ」
圭一「俺もだ。御影の話ならともかく、梨花ちゃんの話なら信じるぜ」
御影「ちょっと、圭一君!?僕が常日頃、嘘しか言ってない様な言い方止めてよ!」
圭一「嘘しか吐いてないだろうが!そういうお前は梨花ちゃんの話、信じてないのかよ?」
御影「何言ってるのさ!これは、僕の名前を雛見沢に残すチャンスじゃないか!『夜白御影、雛見沢を守る為に人柱になる!』ってね!僕の勇士はちゃんと来世に伝えておいてね!」
梨花「みぃ。それじゃあ、死ぬ前提なのです…」
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放課後。
診療所にて。
梨花「鷹野、入江。聞きたい事があるのです。もし、女王感染者のボクが、死んだりしたらどうなりますか?」
梨花は、部活メンバーに言われ、動機を見つける事にした。
梨花の死は、必ず起こる物であり、発症した部活メンバーが手を掛ける以外は同一の殺された方が約束されている。
それは、偶発的事故・突発的犯行ではなく、計画的に梨花を殺すという強い意志が存在している。
ならば、必ず動機が存在する。
部活メンバーはそう結論付け、可能な限りの情報を集めようとした。
鷹野「ごめんなさい、梨花ちゃん。それは機密事項なの。あまり良い話じゃないから聞かないでくれると助かるんだけど」
話す事を否定する鷹野に対して、入江は少し悩んで言った。
入江「いえ話しましょう、鷹野さん。もし、鉄平の居た現場に梨花ちゃんが居たら、迷わず加勢したでしょう。そうなって最悪の場合、殺されていたら…。ですから、梨花ちゃんには自分の立場を理解して貰いたいのです」
鷹野「…分かりましたわ、所長がそこまで言うのであれば仕方ありませんね」
入江は、梨花に『緊急マニュアル34号』の事を話した。
それは、政府と自衛隊が大災害と称して、村人2000人全員を殺すという事。
理由は、女王感染者の梨花が死ぬと48時間に以内に村人全員が雛見沢症候群を集団発症させて殺し合いが起こりうるからである。
梨花は驚いた。
という事は、梨花が死ぬ度にそれが行われていた事になる。
梨花は、仲間さえ巻き込まなければ死んでも良いと思ったが、それは完全に裏目であった。
梨花の死は、仲間と村人全員の死を意味する。
梨花「…ボクを殺して喜ぶ人間。そんな人が居ると思いますか?」
入江「いません!いる訳がありませんよ!!」
梨花は、この『動機』から『犯人』を知る為に鷹野と入江に聞いたが、二人とも絶対有り得ないと否定していた。
梨花は、最後に沙都子のお見舞いをして帰った。
得た物は『動機』の欠片らしき物。
それでも良い。
今は、出来る事を少しずつやろう。
部活メンバーが自ら少しずつ変わっている様に、梨花も少しずつで良いから前に進もうと思った。