ひぐらしのなく頃に 嘘   作:HTNN

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【全誑し編⑪】

あの後、鷹野も小此木・山犬数名と一緒に雑木林に逃げていた。

 

 

鷹野「小此木!どういう事よ!?」

 

 

鷹野は苛立っていた。

 

突然の奇襲、こんなのは予想外だった。

 

 

小此木「すみませんねぇ。まさか、村の連中が一丸になって奇襲するとは思いませんでした。しかも、警察の手を借りなかった様で警察署内にいる工作員からも連絡がありませんでした。完全に虚を衝かれたんですわ」

 

 

すると、山犬の一人が何処かと連絡を取り、その内容を小此木に耳打ちした。

 

 

小此木「どうやら、富竹が番犬部隊を呼んだ様ですぜ。これは、完全にウチらの負けですわ」

 

鷹野「どうして、番犬部隊が…!?昨日今日で呼べる様な物じゃないでしょ!?」

 

小此木「そいつはわかりません。もしかしたら、連日姿を見せなかったのも番犬部隊を呼ぶ為に工作していたかもしれません」

 

 

混乱している鷹野に対して、小此木は弾丸を一発詰めた銃を渡して言った。

 

 

小此木「もうこの状況はひっくり返せません。それで、頭ぶちぬいてくれませんかね?クライアントもそれを望んでいますんで。三佐が死ねば、有る事、無い事、全てを擦り付けられるんですわ」

 

鷹野「なんで、そんな事…!?だ、誰よ!そのクライアントって!!」

 

小此木「アンタが贔屓にしている野村さんですよ」

 

 

鷹野は、その言葉に絶望した。

 

信頼していた野村が、鷹野を裏切って切り捨てたと。

 

屈する鷹野から小此木が銃を奪おうとして言った。

 

 

小此木「仕方ありませんな。三佐は『投降の説得に応じず銃撃戦で戦死』の方が好みの様で」

 

 

鷹野は、その言葉を聞いて弾丸が一発しか入ってない銃を持って逃げ出した。

 

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絶望している鷹野の前に、部活メンバーが立ちはだかった。

 

 

梨花「もう終わりです、鷹野。これは、私達の意志…。だから、あなたはもう勝てない」

 

鷹野「そうね…。これが、あなた達の望んだ事なら…もう私は勝てない…。だけどね、私はタダでは死なないわ!!」

 

 

鷹野は、御影に銃口を向けて発砲した。

 

銃声が辺りに響いた。

 

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.

.

 

「「「み、御影!!」」」

 

 

部活メンバーは驚いた。

 

意志の力。

 

それがこの場を左右するのであれば、御影と鷹野の意志は悪い意味で一致していた。

 

御影は鷹野に殺される事を望んでおり、鷹野は誰か一人を道連れにしようと思っていた。

 

御影は、弾丸を胸に受けると倒れた。

 

鷹野は高笑いをし、部活メンバーは御影に駆け寄った。

 

すると、御影は何事もなかったかのように起き上がって言った。

 

 

御影「どうやら、これが僕の命を救ってくれたみたいだね。あーあー、僕は殺されたかったのにさ」

 

御影は、服の下から首飾りを見せた。

 

鷹野は、その首飾りを見て震えて言った。

 

 

鷹野「ど、どうして、それを…!?」

 

御影「この首飾りかい?これは大事な人から貰った物なんだ。こんな土壇場で役に立つなんてラッキーだね!」

 

鷹野「嘘よ…!それは…それは…!!」

 

 

その時、番犬部隊が到着した。

 

番犬部隊は、鷹野を即座に捕えた。

 

 

鷹野「待って!!彼と話をさせて…!!お願い…!!」

 

 

番犬部隊は、その言葉に耳を貸さずに鷹野を連行しようとした。

 

すると、そこに富竹がやって来た。

 

 

富竹「待て。彼女には雛見沢症候群の感染の疑いがある。彼女を入江診療所に連れて行く。そして、この事件は彼女の病が起こしたものか、彼女の病を利用した何者かが起こしたものか、調査部が調べるものとする」

 

 

富竹の指示に番犬部隊は従い、鷹野を富竹と入江に預けた。

 

 

富竹「遅れてすまなかったね。もう大丈夫。君は僕が守るから」

 

 

鷹野は、富竹に縋り付いて泣いた。

 

富竹は、泣き続けている鷹野を抱きながら御影に話し掛けた。

 

 

富竹「それと御影君。君には後日、鷹野さんと話す場を設けるが宜しいかな?」

 

御影「うん、良いですよ!勿論、鷹野さんには富竹さんっていう大事な人がいるし、口説いたりしないから安心して下さいね!」

 

 

そう言うと、富竹達はこの場を後にした。

 

 

 

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