ひぐらしのなく頃に 嘘   作:HTNN

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【解答編:あとがき】

[本名]

 

依代三影(よりしろみかげ)

 

依代:物に命が宿る事。

 

三影:鷹野三四の影。

 

発音を砕いて、漢字変換をして、夜白御影(やしろみかげ)と名乗っていた。

 

鷹野三四が、四年目の祟り以降に失くした『最初のスクラップ帳』。

 

鷹野三四が、失くすまで離さずに所持していた物。

 

古手梨花・古手羽入の『敵』。

 

古手梨花・古手羽入のように『時間逆行』『記憶継承』の能力はない。

 

『自身のタイムリミット(寿命)切れ』か『自身の死』でスクラップ帳に戻る。

 

『運動が苦手』『勝負事が嫌い』ではなく『動けば動くほど、タイムリミットが減っていく』。

 

使命を全うするまで必要以上に動きたくなかったので全ての勝負事から避けていた。

 

『依代三影』として生まれた時に、所持していたものは以下記載。

 

『置き忘れた鞄』(学校に登校する時に使っていた)

 

『鞄の中に入っていた鷹野の財布』(その中身だけで生活していた)

 

『鞄の中に入っていた富竹から鷹野へ上げたプレゼントの首飾り』(常時、首から服の中に掛けていた)

 

『スクラップ帳として過ごしていた記憶』(『これまで鷹野と行動して見て来た出来事』と『これから鷹野が起こす出来事』を知っていた)

 

 

[特技]

 

声帯模写。

 

一度聞いた事がある声を出せる。

 

話した相手なら口調等まで真似出来る。

 

人前では余程の事がない限り見せない。

 

転校初日に出していた『母親の声』は『鷹野三四(田無美代子)の声』。

 

『北条悟史の声』はスクラップ帳の時に聞いていた。

 

『目騙し編』にて、最後に『北条悟史の声』を使ったのは詩音に対しての仕返し。

 

『目騙し編』では、梨花が詩音に殺されたため鷹野の望んだ終末作戦が実行不可能になりました。

 

そのため、鷹野の願いを台無しにした詩音に対して、自らの死と『北条悟史の声』を使って詩音に対して『御影の事を一生忘れなくなる』ように仕返しを行った。

 

しかし、御影の意図と反して詩音は『北条悟史の声』を聞く事で『北条悟史の約束』を思い出しました。

 

御影は『北条悟史の約束』の事は知らず、この行動のせいで『全誑し編』では詩音を崩す手立てを失いました。

 

 

[人物像]

 

鷹野の性格、富竹の口調を受け継いでいる。

 

鷹野の『発想力』『機転力』、富竹の『写真撮影の趣味』『鍵空けの特技』も持っている。

 

 

[心理像]

 

鷹野三四のスクラップ帳として『人を騙す使命(生存本能)』と『鷹野の元に帰りたい心境(死亡本能)』という二つの強い意志が胸中に存在している。

 

祭具殿に置き忘れられた事から『自分の存在を忘れないで欲しい』という願望がある。

 

その願望が『出題編で御影が行った行動』を『解答編で部活メンバーが無意識に記憶している事』になる。

 

これは、御影にとって『完全に計画外の事』であって『意図して行った事』ではない。

 

 

[御影の『意図』]

 

鬼騙し編:圭一を追い込み、疑心暗鬼にさせる。

 

綿騙し編:魅音を追い込み、本当の自分を魅せないようにさせる。

 

祟騙し編:沙都子を追い込み、叔父から救出不可能にさせる。

 

目騙し編:詩音を追い込み、心の柱である悟史の存在に食い込もうとする。

 

罪騙し編:レナを追い込み、家庭から目を背けさせる。

 

 

[出題編で提示した疑問]

 

※鬼騙し編において、圭一を過度に追い詰めた理由は?

(『御影以外の言葉』を信じない様にさせるため)

 

※綿騙し編において、詩音の話を聞いただけで過度に接触してきた理由は?

(詩音と接触する理由を作るため。『好き』というのは嘘)

 

※祟騙し編において、逮捕される覚悟で児童相談所に通報し続けた理由は?

(児童相談所で解決する方法を潰すため)

 

※目騙し編において、詩音と共に圭一と魅音を殺そうとした理由は?

(詩音に悟史を忘れさせ、詩音の潜在意識に『御影』を食い込ませようとした)

 

※罪騙し編において、レナに嘘の自白した理由は?

(レナと部活メンバーを別れさせるため)

 

 

[御影の『負け』]

 

圭一に対して:仲間に対して疑心暗鬼になる様に工作したが失敗。

 

魅音に対して:圭一との出会い・関係を今以上に後悔させようとしたが失敗。

 

レナに対して:家庭から目を背けさせようと言葉で攻めたが失敗。

 

沙都子に対して:叔父に従う事を見越して、相談所を介して救出させる方法を潰そうとしたが失敗。

 

詩音に対して:悟史と沙都子の事を忘れさせようとしたが失敗。

 

悟史に対して:詩音の心に御影の存在を食い込まそうとしたが失敗。

 

羽入に対して:本当に好きだった。

 

 

村人と公由村長に対して:魅音の流した噂の所為で自分の評価が悪く、村人を騙せない状態だった。北条家の事を引き合いにして自分の言葉に耳を傾けさせようと工作したが失敗。

 

園崎お魎に対して:園崎家と北条家の仲を悪化させようと工作したが失敗。

 

富竹ジロウに対して:富竹が鷹野の真意に気付いた時に、独断行動させようとしたが失敗。

 

入江京介に対して:山犬に捕まったさい、「入江は『鷹野の裏切者』」と言わなかったのは、鷹野が入江の時間稼ぎに足を捕られないようにするため。『御影の証言(真実)』より『入江の証言(嘘)』を鷹野達が信じる恐れがあったので、あえて入江を助ける形になった。

 

鷹野三四に対して:自分の使命を全うするまで自分から会いに行けなかった。また、自分の使命を全うしてない事から自分の正体を直接明かす事ができなかった。

 

 

[御影のかくれんぼ]

 

自身の役目の終わりを感じたので、部活メンバーに勝負を挑んだ。

 

御影が待っていたのは部活メンバーではなく、自身のタイムリミット。

 

誰にも見つからずに一人で消えて、部活メンバーから『勝ち』を得ようとしていた。

 

しかし『自分を忘れないで欲しいという願望』から時間制限を無意識に付けなかった。

 

 

[御影が羽入を好きになった理由]

 

御影は、自分の正体・目的を隠すために『偽りの御影』というキャラクターを演じました。

 

作中の表舞台で行っていた部活メンバーへの全ての行動は『偽り』でした。

 

また、御影は人外である故に羽入を視認する事ができました。

 

羽入は、御影を『鬼騙し編』『綿騙し編』『祟騙し編』『目騙し編』『罪騙し編』で監視していました。

 

これらの話で、羽入が見た御影は『恐怖の存在』でした。

 

 

『鬼騙し編』では、行き過ぎた嘘で相手を傷つけてる事。

 

『綿騙し編』では、詩音に対して好意という感情は無いにも関わらず、それっぽく魅せている事。

 

『祟騙し編』では、自身の身が危うくなっても相談所に通報をし続けてる事。

 

『目騙し編』では、傷跡とは別に魅音と詩音を明らかに判別してる事。

 

『罪騙し編』では、怒り・悲しみすらも演じている事。

 

そして、羽入の存在を認知している事。

 

...と御影の真意が不明でした。

 

 

しかし、羽入は『罪騙し編』の終わりで御影が梨花より先に死んだ事で『御影の正体』を知る事ができました(鬼騙し編・祟騙し編では追跡不能となり見失ってしまう)

 

羽入は『全誑し編』にて、御影の正体から鷹野が黒幕だという事を知りました。

 

この情報を梨花に言えば、事態は好転すると思いましたが、部活メンバーの『行動』と『心境』が御影の行動で『プラス』に変わりつつある事から、梨花にも『プラス』を期待して伏せていました。

 

一方で、御影は羽入の様子が変わった事に気付きます。

 

6月1日~6月3日までは、明らかに御影を見る目が『恐怖』であった事に対して、6月4日以降はそれがありませんでした。

 

その時、御影は自身の正体を感付かれたと察します。

 

御影は、羽入の妨害を覚悟で自身の使命を果たす事に徹しました。

 

しかし、羽入が『本当の御影』を受け入れている事から、羽入は一切妨害をしませんでした。

 

その行動が、御影が羽入に対して【『偽りの御影』ではなく『本当の御影』を知っても、自分を拒絶・否定しない】に繋がり、羽入に対して他とは違う感情を抱きます。

 

最後の最後で、自分の使命から解放された御影は『本当の御影』で羽入に接しました。

 

そして、羽入に『負けた』事で消えました。

 

羽入は、御影の告白が嘘ではない事を知っていましたが、部活メンバーも『本当の御影』を受け入れたという意味を込めて、スクラップ帳に[夜白御影]とラベルを張って祭具殿に置きました。

 

羽入は、部活メンバーが[夜白御影]を見つけてくれる事を期待してこのような行動を行いました。

 

 

[ ルールT(TRUTH) ]

 

『依代三影』は、最終的に生死問わずスクラップ帳に戻る。

 

 

 


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