圭一「どうしてだよ!仲間に相談するのは間違いだって言うのか!?」
圭一は、自分達の置かれている立場を仲間に相談する事で状況の打開を考えていた。
御影は、圭一の提案をスッパリと切り捨てた。
御影「魅音ちゃんやレナちゃんに相談するって言うのかい?あの子達は、今年の祟りに圭一君が選ばれるかもしれないという事実を隠し続けてた人達だよ!そんな人達を信じるなんてどうかしてるよ!」
圭一「そ、それは…」
圭一は、未だに雛見沢連続怪死事件の事を魅音やレナから聞いていない。
御影は、圭一の安否を気遣っているなら祭りの前に話す事が当たり前だと言った。
御影「それとも、沙都子ちゃんや梨花ちゃんに話すのかい?下手したら彼女達も巻き込まれるかもしれないよ?だって僕達より弱くて殺しやすそうだしさ」
圭一「でも…雛見沢の住民は、犠牲にならないって毎年決まって…」
御影「ルールなんかいくらでも変えられるよ!『村を潰そうとした』『村の仇敵だった』『よそ者だった』。次は『庇った人』になるかもしれないよ!?ルールなんて簡単に変わる物なんだよ!」
圭一は、反論出来なかった。
毎年の祟りの起こる理由がどんどん変わっている事から有り得ると思ってしまった。
御影「この状況で信頼出来るのは、同じ立場の僕達と大石さんだけなんだ!もし、両親にも話してごらんよ!富竹さんみたいに死んだらどうするつもりだい!?」
圭一は、大石さんから聞いた話でも震えが止まらなかったのに、それが両親に置き換わってみると立っていられない程の恐怖に襲われた。
御影「大丈夫だよ、圭一君!君には僕、僕には君が付いている!そんな顔じゃ犯人の思うツボさ!皆だって気にし始めちゃうよ!僕だって恐怖で泣きたいし逃げ出したいけど必死で笑ってるんだ!圭一君も元気を出して!」
御影は、圭一に手を差し伸べて笑顔を見せた。
圭一は、気が付くと自分の家の前に居た。
圭一「お前…一人で大丈夫か?」
御影「大丈夫さ。圭一君に無理させられないし、何かあったら後は頼むよ!」
御影は、一人で来た道を戻り自宅へと向かった。
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御影は、帰る途中で梨花と出会った。
御影「やぁやぁ!梨花ちゃんじゃないか!こんな時間にどうしたんだい?君の家はこっちじゃないだろう?」
梨花「あなた…どういうつもりであんな事を言ったの!!」
御影「何が?教室での事かい?男の子ってのは女の子に告白されると、つい自慢したくなっちゃうんだ!口止めされなかったから皆の前でつい喋っちゃった、ごめんね」
梨花はイライラしていた。
何もかも分かっている様で分かっていない振りをして、相手の感情を逆なでする御影の態度と口調とこの顔が。
梨花「とぼけないで!さっき、圭一に言った事よ!なんであんな嘘を吹き込んだのって言ってるのよ!!」
梨花は激怒する。
この世界は圭一が雛見沢を離れるイベントが起きない事から、圭一が雛見沢症候群を発症しない世界だった。
しかし、御影が圭一と接触した事で圭一がいつも以上の不安と疑心暗鬼を持ってしまった。
御影「心外だなぁ。もしかしたらって話をしただけで嘘って訳じゃないだろう?」
梨花「まともに話を続けても無駄のようね。あなたの知っている事、全部吐きなさい!」
梨花は、包丁を取り出して御影に向けた。
御影は、焦る様な口調で喋り出した。
御影「待ってよ、梨花ちゃん!それはやり過ぎだよ!それに何を吐くっていうんだい!?僕のスリーサイズでも言えば許してくれるのかい!?」
御影は、不意に催涙スプレーを食らい、馬乗りにされる様に押し倒された。
梨花「次はないわよ!さっさと吐きなさい!!」
梨花は、包丁の切っ先を御影の喉元に向けた。