東方 幻想録   作:秦霊

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第29話 解き放たれた封印

〜博麗神社〜

「あ〜寒ッ全くこれだから冬は嫌いなのよね。ね〜母さんもそう思うでしょ?」

私は母さんに意見求める

 

「そうか〜?冬は綺麗で好きだかなーというか霊夢いつまで炬燵に入ってるつもりだ?それじゃ秋人変わらんだろ」

と母さんは台所で洗い物をしながら答える…まぁ確かにそうなんだけどさー父さん(?)というか義理のお父さんなんだし、いつも通り''秋人さん''でいっかー

 

「あと…綾人早く霊夢を炬燵から出せ、あとお前も出ろ。私の洗い物が終わったら外で修行するぞ!」

と私と一緒に炬燵に入っている黒髪の男…''博麗 綾人(あやと)''に指示を出した、、、ん?待って今修行って言った?この寒い日に!?

 

「「!?」」

 

「え!?ちょっ!禍津さん今日外で修行するんですか!?」

「え?母さん!?」

と私と綾人は抗議する、がその説得も虚しく

 

「なにか言ったか?」

凄い威圧を放ち私たちを圧倒する、、、それもそうよね?''あの''秋人さんのお嫁さんだもんね、、、はぁ〜

 

「嫌なら今日の修行白蛇にやらせるぞ?」

「まっ!待って母さん!だ、誰も嫌とは…ね、ねー綾人?」

「そ、そうだな!」

 

「フン!それでいいんだ」

…良かった〜白蛇さんの修行はもはや人の領域を越えてるからなー。と妖斗も二人で安心する。あ、ちなみに綾人は母さんが秋人さんのとこから連れてきた人だからね!、、、何言ってんだろ私。

 

そんなことをやっていると突然黒クロ帽子を被った私との友人が姿を現す

 

「おい!霊夢!」

「はいはい、なにー?」

私はぶっきらぼうに答えを返す

「これを見てくれよ!」

そう言って彼女は障子を開け一面の白銀の世界を私達に見せる

「さ、寒ッ!早く閉じなさいよ!」

「さ、寒い、、、ま、魔理沙さんとりあえず障子を閉めてください」

「いい機会だ!ほら!二人とも魔理沙見たく外に出るぞ」

「「え?」」

 

なんか1人おかしかった気が、、、と、とりあえず今はそんなことより炬燵ッ!私はそう思い炬燵に潜り込む。すると魔理沙が、、、

 

「わかんないのか?これは異変だろ!?こんなに雪が降ることなんで今までなかったじゃないか!しかも今は例年通りだろ春を迎えてる頃だぜ!」

 

「ふむ、確かに魔理沙の言っていることには一律あるな、、、いずれにせよ霊夢は博麗の巫女だ。どっちにしろ行かなきゃならんしな、、、」

「えー、そしたら母さんと綾人も付いてくるんでしょうねー」

と私は嫌そうに話していると、突然それは来た…

 

 

フォーンという音と共に''スキマ''が開く、するとそこには

 

「禍津様!紫様を助けてください!!」

 

とかなり動揺した藍が現れたのだから

 

 

 

 

 

 

 

〜同時刻 橘亭にて〜

「あ、秋人!お願い助けて!!ゆ、幽々子様が、、、!」

と泣きじゃくりかなり動揺した妖夢が俺の目の前に現れたのだ

「よ、妖夢!どうした!なにがあった!幽々子の身になにがあったんだ!」

俺は妖夢にタオルを掛け動揺した状態で話す

 

「わ、私もよくわからないんだけど…幽々子様と一緒に春を集めていたら…」

「春を集める?」

 

 

「えぇーあの大きな桜を幽々子様が咲かせたいとの事だったので、、、」

 

 

おい、待てよ。大きな桜?白玉楼の?まさか!!

「おい!妖夢お前らまさか紫が封印した西行妖の封印を解いたんじゃないだろうな!!」

俺は妖夢の両肩を持ち前後に揺さぶる。自分の能力制御も忘れて…

 

 

「あ、秋人…痛い、、、は、離して、、、」

俺は我に帰る

「あ、妖夢すまん…」

怒りのあまり自分の制御も忘れてしまっていた。

とりあえずは白玉楼に行かないと!

 

「妖夢!白玉楼へ案内してくれ!白蛇!!」

俺は大声で式の名を呼ぶ

「なんじゃ主?」

とそこには服のはだけたいかにも寝起きの白蛇の姿があった。

「白蛇!早く着替えろ!!西行妖の封印が解けた!」

「な、なんじゃと!?」

白蛇は眠そうな表情から一気に我を取り戻し焦りを見せた

「白蛇!とりあえず俺は白玉楼に向かう、お前は準備が出来次第''転移玉''で来い!」

これで白蛇を出せる…あとは

「旦那様、我々はどうなさいましょう」

「ひとまずお前達は待機だ、今回の相手はお前達じゃ相手にもならん」

「承知しました」スッ

メイド達は軽く礼をしてそう言った

 

「妖夢行くぞ!白玉楼へ案内してくれ!」

「は、はい!」

待ってろよ幽々子、、、今俺が助けてやる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜博麗神社〜

「それはどういうことだ?藍」

母さんは藍に真剣な面持ちで返す

「紫様が遥か昔に封印された''西行妖''の封印が解けました」

「!?」

え?なに?サイギョウアヤカシ?

なにを言ってるの?封印?西行妖?

「馬鹿な!」

「「「」」」ビクッ

「西行妖の封印が解けただと!?誰だ、誰が西行妖の封印を解いた!」

…怖い母さんが本気に怒ったところなんて見たことない、、、。それにしても凄い剣幕、藍がビクついているのが良くわかる。隣の綾人だって恐怖の表情を表に出てるし…

 

「すまない…少し感情的になり過ぎた、、、とりあえず早く白玉楼へ行くぞ!藍スキマを開いてくれ!状況確認は移動しながら聞くとしよう、、、」

 

「はい、承知しました。では、こちらへ」

藍はそう言ってスキマを開いた。そして母さんは

「霊夢、綾人お前達も来い。」

「「!?」」

「私の娘ならこういう事はこれからよくあると思え」

「は、はい」

私はつい返事をしてしまった

「霊夢、綾人!行くぞ!」

私達は藍の開いたスキマへと入っていった




どうも、お久しぶりです!投稿が遅れてしまって申し訳ないです。
リアルで色々とありまして…すいませnドーン!ゴファ チーン
「よし!作者は死んだな!霊夢!やっと私たちの出番が来たぞ!!」
「やったわね母さん!」
「あぁー!」
あのー勝手に殺さないで〜。とりあえず次回もよろしくお願いします。

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