東方 幻想録   作:秦霊

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第32話 歴史の闇と憎しみの旧橘邸

私たちが魔法陣を通り抜けるとそこは大きな邸とこれまた西行妖の様に大きな桜、そして紅葉、イチョウが咲き誇り辺り一面落ち葉と花びらの絨毯が広がっている

「な、なにこれは…」

「えぇー凄いわね…というかなぜ季節の違う紅葉や桜が咲いているの?」

その光景が凄すぎてあまり考えられなかったが普通に考えたらおかしい光景がそこには広がっていた

 

「「「…」」」

あら?霊夢達…みんな口開けて固まっているわ ふふふっ

「お、気づいたか流石は永琳だな」

「まぁーね、でも最初は分からなかったわ、、、というか凄すぎて考える暇がなかったわ」

「まぁ最初これを見たらそう思うよな…私だってびっくりしたんだから。あ、それで季節の違う紅葉や桜が常に咲き誇ってる理由はなこの木全部が''妖怪''だからだ」

「えぇ!?でも秋人は西行妖みたいな妖怪は嫌いじゃじゃなかったの?」

私はその事について聞いてみると

 

「あ〜これは秋人じゃなくて、、、な。秋人がその昔自分の命よりも大事にしていた嫁が秋人に頼んで持ってきてもらったんだよ…そいつ曰く''綺麗だから好き''なんだってさ…まぁ死んじまったんだがな、、、」

…秋人が自分の命よりも大事にしていた…それは今もそうだからわかるのだけど、、、死んだって…どういうこと!?

 

「ひとつ聞いていいかしら?麗華」

「ん?なんだ?」

「秋人の嫁が死んだって本当?」

「……」

あ、麗華の顔が青ざめた…

「あ、あれ?秋人から聞いてないのか?」

「いいえ、なにも?」

「母さん…それ私と魔理沙と紫よ…」

「え?あれ?」

秋人のお嫁さんの話、興味があるわね、、、

「麗華!秋人のお嫁さんについて少し聞きt」

「ほら!秋人の家に行くぞ!」

…遮られた…かなりやばそうね

 

そう色々と思いながら旧橘邸に行くとそこは玄関の両側に紅葉と桜が咲いていた

「…あれ?開かないな〜」ガチャガチャ

麗華は戸を開けようとしていたが鍵がかかっていたのか戸は開かない

「母さん裏にまわりましょ」

「そうだな…このままじゃ埒が明かないし」

と言いながら裏にまわっている

 

私は裏…と言うよりも庭へとまわるとそこには小さな小川が流れており小川は池へと繋がっており、池には鯉や小さな魚が泳いでいたり大きな桜と紅葉、イチョウが咲いていた。だけどもなぜがもう何年も経っていると思うのだけれど、まるでつい最近まで整備されていた様に綺麗だった

 

「麗華、、、ここって誰が住んでるの?」

「…何故だ?何故そう思う?」

「え?何故って、、、だってまるでつい最近まで整備されていたみたいに綺麗だから」

「やっぱりお前もそう思うか、、、」

「え?それってどういう…」

「私も思ってたんだがこれはちょっと整備されすぎだな…もしかしたら誰がいるのかもしれんな」

麗華はそう言いながら縁側から家へと入っていった。もちろん私達もついて行く

建物の内装は永遠亭と今の橘邸を合わせた様だった

 

 

 

やがて麗華がひとつの扉の前で止まる

「ここだ…」

「ここに医学本があるのね?」

「あ〜そのはずだ何せここは書斎だからな」

「な!麗華さんもしかして書斎って事は魔導書とかあるのか?」

「んーどうだろーあるんじゃないかな?」

「おー!」

「まぁとりあえず入るぞー」

そう言って麗華は扉を開けた

 

するとそのにはズラーッと本棚が並んでいた。

すると麗華が

「んーとこれじゃないかなー」

と言って「ほい、永琳多分これだ」そう本を私に投げた

 

私は書斎にある机で本を開く、、、するとそこにはまだ自分の知らない知識がズラーッ並んでいた…

「な、何この本…」

私は絶句した…本のページ数もなのだがそれ以前に

「''各手足の自己再生''…ですって?」

それは普通に不老不死ではないとありえない事だ…私はその本に書いてある報告書のようなものを見た。

するとそこには普通の人間で実験した場合その薬を打ち込むと人体の自然治癒能力が大きく向上することが判明…などと書かれていた

「そんなことがあるの?」

と私は呟いた時、後ろの魔理沙が声を上げた

「うぉ!なんだこの魔導書!」

 

そう言って魔理沙が取り出した本の表紙にはいつもの六芒星ではなく五芒星の中心に人間が書かれた本だった…。魔理沙は躊躇いもせず本を開くと魔理沙の顔が青ざめた

「……永琳…これ、見てくれ、、、」

そう言って魔理沙は私にその本を見せてきた。

なんだろうと不信感をかいつつも本を読む。するとそこにはありえない実験結果が残っていた…しかも秋人が書いたであろう字で

 

「''死者蘇生・人体錬成''ですって、、、?」

 

「な、なぁー永琳人体錬成とか死者蘇生って禁忌魔法だよな…?」

と魔理沙が聞いてくる…。そう普通に考えたら人体錬成などはやってはいけない禁忌の魔法…それを秋人はやっていたのだ

しかも報告書はそれだけではなく、あの分厚い医学本が2冊見つかった…。

私は麗華に聞いてみることにした

「麗華…秋人は人体錬成の実験をやってたみたいなんだけど…知らない?」

すると麗華は、

「…あいつは、人が造った禁忌なんて知らないのさ、、、なんたってその人を材料にして殺すだけの憎しみがあったからな…」

麗華はそう答えた。

「「「「……」」」」

みんな黙った…それもそうだこんなことが今目の前にあるのだから…

 

「魔理沙これを見ろ」

そう言って麗華が魔理沙にひとつの本を渡す。それを見た魔理沙は一気に目の色を変えた

「…!こ、これって!麗華さんこれもしかして忌み子の魔導書か!?」

「あぁー多分そうだと思う」

 

そう麗華が言うと魔理沙はプレゼントを貰った子供の様に本を開き読み始める…そしてまた青ざめた…

「れ、霊夢…それと綾人…」

「ん?なに?」

「なんだ?魔理沙」

二人がそう答えると魔理沙は魔導書を二人に見せ、ある一文に指を指した。

「ここ、読んでみてくれ」

魔理沙は少し引きつったような顔で話す

「えーと、なになに?''シャドウを発動するにはある一定以上の魔力と妖力が必要となる。そのエネルギー量はシャドウ1発につき平均魔女3人分の血液が必要となる''?」

「霊夢、綾人…これがどういうことかわかるか?」

「「いいや(いいえ)」」

「簡単に言うと魔力ってのは血液なんだ。しかも魔女の血液ってのは普通の人間に比べてみるとかなり魔力が高い、すなわち血の純度が高くて貴重ってことだ。それが魔女3人になるってことは…もう分かったよな?」

 

「…ってことは秋人さんはその倍ッ!?規格外ってことよね?」

「あ〜そうだ、というかよく分かったな魔理沙」

「いや、私これでも魔女やってるしその程度のことは知ってて当然だぜ」

「ほう?そうか…なら秋人が何故それだけの魔力や霊力そして妖力を持っているか、わからないか?」

麗華は少し真面目な雰囲気で語りかけてきた

「うーん、すまないが分からないぜ」

「そうか…なら幽々子ならわかるんじゃないか?」

そう麗華は幽々子に話を振った。というか何故幽々子なの?

すると幽々子は少し顔をしかめてボソッ言った

 

「前から感じてはいたのよ…だけどあまりにも非現実的な考えだなって思ってそれ以降気にしないようにしていたのだけれど…」

と幽々子が言うと麗華は

「やっぱり気づいていたか、幽々子」

「えぇー今魔理沙の話や魔導書、そして人体錬成の話を聞いて確信したわ」

ん?え?何の話をしているの?私がそう思っていると綾人が

「あ、あのー全くわからないんですが…」

「そうよ、母さん達だけで納得しないでよ」

「私も知りたいぜ」

「えぇー私にもわからないわ」

と私が言うと麗華は

「おっと月の頭脳と呼ばれた御方が分からないのかい?」

わからないものは分からないに決まってるでしょ!私はそう少し怒りつつも

「知らないものは分からないに決まってるでしょ」

と返した。すると麗華はこう言い出した

 

「ヒントは幽々子に関するものだよ」

幽々子に関するもの?そして魔力になり得るもの?血、かしら?いいえ違うわね。だって幽々子は今は亡霊で霊体なわけで…え?霊体?

 

「ま、まさかとは思うけど麗華…あの人魔力換算するために人間の魂を使ってるんじゃないでしょうね?」

と私が言うと魔理沙が食い付いてきた

「永琳多分それは違うと思うぜ」

「あら?なんで?」

「それは魂は霊体なわけであって力に換算したところで霊体は霊力になるんだ…だからそれはないとおm」

と魔理沙が言っている最中に麗華が割り込んで来た

 

「じゃぁ魔理沙その霊力を魔力に変換する魔法があるとしたら?」ニヤッ

 

「「「!?」」」

「……!?いやでもそんなはずは…そんな魔法あるわけないぜ!」

「いえ、魔理沙もしかしたらありえるんじゃないの?」

と私が返す。すると魔理沙は

「なっ!そんな魔法パチュリーの図書館の魔導書にもないぜ!」

「いや、私が言っているのはそんな事じゃなくて」

と私が言おうとすると幽々子が

「魔理沙、興奮するのはいいのだけれど少し落ち着きなさい。そして落ち着いた状況で秋人の能力を思い出しなさい」

と幽々子はいった

 

「秋人さんの能力?……!?まさか!」

「そう、そのまさかだ」

「奴は禁忌どころの騒ぎじゃないことをいくつも犯しているんだよ魔理沙」

「…だからといってあいつがすべて悪いわけじゃないんだ、、、人間だってやってはいけないことをやった…秋人の逆鱗に触れた。でも、そんな事今の今までいがみ合ってたって意味が無いんだ。わかるだろ?」

麗華は悲しげに私達に問いかけた。まるで誰かのためのように

「母さん…」

 

「麗華、その辺にしておきましょ」

そう幽々子が言った。私は秋人の過去を知りはしない

だから私もあの人の嫁なんだから聞く権利くらいあると思うわ

「それじゃ帰りましょ。秋人も待ってる事だしね」

私がそう言うと麗華はフッと少し笑い

「そうだな、早いとこ秋人に見つかる前に帰ろうか」

そう言って私達は''世界の果て''を出た




どうもこんにちはこんばんは!最近テストやなんかで忙しい作者です。前の投稿からは早いですがまぁそのへんはご理解頂けると助かります(テストとかストレスになって小説に逃げただけやー)
それでは次回もよろしくお願いします!
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