東方 幻想録   作:秦霊

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第45話 山の神と元神

「そしたらまたさね、またには旧都に来るんだよ」

勇儀はそう言って手を振って見送ってくれた。

「おう、お前こそまたには紫に頼んでもいいから俺の家来いよー」

俺はそう言って勇儀に手を振り返し地底から出て地上に戻ってきた。

 

「久々にアイツところに顔出すかね」

「ん?あやつとは誰の事じゃ?主」

そう言ってすっかりいつもの擬人の状態に戻った白蛇が聞いてくる

「まぁ行けば分かるさ…」

俺はそう言って博麗神社とは真逆の場所へと向かった。

 

 

 

もう数分も飛んでると目的の場所が見えてくる。それは寂れた神社だった。鳥居には「守矢」の二文字が刻まれていた。

俺が鳥居をくぐり抜けると同時にここの神のうちの一人が姿を現した

「おや、こんなところに伝説の死神さんが何の用だい?」

 

俺にそう言ってきたのは白と紫色の和服姿に白ニーソ、そして頭に黄土色の帽子を被った140くらいの女の子だった。

 

「ふ、昔よりまた背が小さくなったんじゃないか?''諏訪子''」

そう言うと諏訪子は「あーうー」とと少し肩を落としながら「最近気にしてるんだよ?」と言ってきた。そんなたわいもないことを話していると今度は

「なんだい誰だい?ん?お前さんは秋人じゃないかい!いやぁー久しいねぇー」

そう言って''神奈子''はハグをしてきた。まぁこいつは友人が男だろうが女だろうがハグはしてくる。ちなみに俺の嫁じゃないからな。

 

そして俺が来たここは''守矢神社''はなんと珍しいことに二人とも山の神としてここに祀られている神だ。まぁ神奈子、、''八坂 神奈子''は元々風雨の神だし、''洩矢 諏訪子''も元はミシャグジさまを束ねていたかつての一国の神だしな。

そんなことを思っていると神奈子があることに気がつく

「おや?秋人の隣の神は誰だい?」

そう神奈子が言うと白蛇はビクッと体を震わせ苦笑いしながら俺を見てくる。

 

「、、一応自己紹介ぐらいやっとけ''白蛇''」

「「え?白蛇?」」

俺がそう言うと神奈子と諏訪子がほぼ同時に目を点にしてそういった。

「えぇーとあれかな?もしかして新しい神様かな?修行中なのかな?」と神奈子

 

「き、きっとそうだよ私らは、、その知らないし、、」と諏訪子

それに便乗するように「そ、そうじゃの我は新しく神になろうとしておるものじゃ」と答える白蛇、、はっきり言ってめんどくさい。

 

「あ、諏訪子。ちなみにこいつは「やめんか主!」なんだよ…人がせっかく」

俺がそう言おうとするも白蛇に遮られるが俺は唐突に言った

「諏訪子、神奈子、これでもこいつはお前らの先輩だからな?」

「「へ?先輩?」」

「あぁそうだな」

俺がその事を暴露すると白蛇は「終わった、、終わったのじゃ、、」と小声で言っている。何故白蛇がそんな精神的ダメージを受けるかはわからんが何かあるんであろう…。

「ど、どういうことだ?」

神奈子が聞いてくるので俺が答えようとすると白蛇が「まだ、、まだ間に合うのじゃ!主!今すぐ言うのをやめるのじゃ!」そう言ってくる白蛇に俺は少しにやけ

「こいつは''元''神だぞ?あとこいつが神だった時はもう、、11億年前だけどな」

 

 

「「え?、えぇえぇ!!?」」

 

神奈子と諏訪子は目を見開き驚き顔を見せる。そして俺の隣では

「ぬぅぅうしぃぃぃいい!!言ったな!我が言うなと言ったことを言いおったな!?外道じゃ!悪魔じゃ!」

俺はそう隣で言っている涙目の白蛇に「はいはい、もう既に悪魔であり外道ですよぉー」と軽く流し神奈子に話を戻す。

 

そうやって数時間話した。

「よし、、そしたらそろそろ昼だから帰るわ〜あ、信仰集め頑張れよ〜」

俺はそろそろ昼なので帰ろうとする別れ際に諏訪子がこう告げた

「あぁ頑張るよ、''でも近々その信仰はかなり集まることになるだろうけどね''」

「HAHAHA。そうか、それは楽しみだ。それじゃぁな」

俺はそう言って守矢神社をあとにする

 

守矢神社をあとにしたあと俺らは一度家へと戻ることにした。

 

 

「ただいまぁ〜」

「なのじゃぁ〜」

 

戸を左手で開け家へと入る。するとすぐに華蓮が出てくる。

「おかえりなさいませ。旦那様方」

そう言って華蓮は少し口をもごもごしながら出てきた。流石俺の嫁可愛ええな。

 

 

俺は飯を食い終わるととりあえず座布団を持って縁側へと出る。するとそこには庭の池を凝視する橙の姿があった、、あれ、池の鯉狙ってんじゃねぇよな?

しばらく縁側に寝っ転がって見ていると布都が来ていた。

「秋人〜久しぶりなのじゃ〜」

俺は寝っ転がりながら「おう、久々だなー。ほれ、ここ来るか?」俺はそう言って懐の当たりを叩く。

「うむ、甘えさせてもらおうかの」

布都はそう言って懐に寝っ転がってくるので布都が寝っ転がったタイミングで布都に手を回し抱きしめながら橙を見る。

「ふぁぁ、、眠いの、、秋人。我は少し眠るぞ」

「おう」

寝た布都の髪を撫でながら橙を見る。

 

すると橙はさっきより前傾姿勢になり完璧池の中の鯉を狙っている。

「おーい、ちぇーん池の中の鯉取るなよぉ〜」

俺がそう言うと橙はこちらに気づき体制を立て直そうとするが

 

バシャーン

「ニヤッ!!」

あ、落ちた、、。俺は立ち上がり橙の救出へと行く。実は橙の狙っていたあの池はかなり大きくそして深い、、そして地下では霧の湖と繋がっているためたまにリバイアサンがいるぐらいの池、、というか小さな湖みたいなもんだ、、。

 

だがその必要もなかったようだ、、

 

池からリバイアサンがひょっこり顔を出し頭に橙を乗せていた。

「リバイアサン、、丁度タイミングがいいな」

「えぇ本当に」

リバイアサンは直接俺の脳内にそう語りかけてくる。

 

リバイアサンは頭に乗せていた橙を地面に下ろすと「では、私はこれで」そう言い首を振って一礼しまた池の中へと戻って行った。

 

さて、俺は橙の世話をするかね

「ほら、橙ボサっとしてないで行くぞ。早く着替えないと風引くからな」

「は、はい。秋人様」

橙は俺のあとをトコトコと付いてくる

 

「お〜い、紫〜」

そう呼ぶことを知ってか知らずか紫は俺が言ったそばから目の前にスキマを開けた

「はーい、ってッ!橙!?どうしちゃったのそんなにずぶ濡れで!」

「えぇっと、、その、、」

「まぁあれだよ紫。橙が庭の池の中の鯉を狙ってたから俺が声掛けたら気が緩んだのか池に落ちた」

 

そう言って紫はちょっと苦笑いしながら「やっぱり、貴女って猫らしいところ多いわよね?」っと

「、、はい」

「とりあえず紫、、橙をマヨヒガまで送ってやってくれ。藍がいるだろうから」

俺はシュンとする橙を尻目に紫にそう伝える

その後紫が橙を連れていき俺は縁側の布都の元へと戻ったのだったか、、

 

コンコンと玄関の戸を叩く音がなった後ガラッっと戸を開ける音がする

「ごめんください〜秋人居ますか〜?」

すかさず「はーい」と言って俺直属のメイドの誰かが訪問者の方へと向かった。多分この声は椿であろう。俺が1泊してる間に帰ってきていたのか。

 

数十秒後、俺のいる縁側の戸が開かれた。来たのはやはり椿、、そしてその後ろには優曇華がいた。

「旦那様、優曇華様が参られたのでお連れしました」

そういい椿は一礼する。後ろからは優曇華がスっと出てきて何やら慎重な面持ちをして俺にこう告げた

「秋人一緒に永遠亭に来てほしいのちょっと大変な事になってて、、」

優曇華はウサミミをピンッと立ててそういった。優曇華がここまで言ってくることは基本珍しい、、ということは大方かなり非常事態ってところだろう

 

「わかった。とりあえず着替えてくるから待っててくれ。椿、リビングまで優曇華を頼むわ〜」

「承知しました。旦那様」

椿が優曇華をリビングに連れていくのを確認した後俺は布都をお姫様抱っこして寝室に向かう。別にやましいことをするわけではなくただあのままにして風邪引いたら可哀想なので運ぶ。

 

布都を寝室に運んだあと俺はいつものジャージとグレーのパーカーを来てリビングへと向かう。

 

「用意出来たし優曇華永遠亭に行こうか」

リビングにいる優曇華に声をかける。出されたお茶を飲んでいた優曇華は唐突に現れた俺にビクッとウサミミを揺らし「そ、そうね。それじゃぁ行きましょうか」と言った。

俺は華蓮に''事情で永遠亭に一泊してくる。あと布都を頼んだ''と言い残し優曇華と永遠亭へと向かった…。




、、どうも作者です。え?なに?死んでたのかって?死んでないです((遠い目))
とりあえず最近忙しくなりあまり投稿が出来ませんでした。申し訳ない。
ということで次回は平和じゃなくなると思うのでよろしくお願いします
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