東方 幻想録   作:秦霊

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第47話 触れてはならぬ禁忌と過去

その夜、橘亭のリビングでは五大老を中心とした嫁達と霊夢や魔理沙、綾人、アリス、龍稀、紅魔組といった秋人と関わりがある人間や妖怪達も集まった。沈黙が紡がれる中先に口を開いたのは秋人だった。

「、、今回の件だが、すまねぇ俺が禍力を使ったせいで奴が多分お前らにマークをつけた。特にあの場にいた紫や永琳、優曇華、輝夜、てゐ達だ。」

俺がそう伝える。すると紫達にはかなりの沈黙と焦りの表情が見て取れた。そんな中永琳が口を開いた。

「、、とりあえず聞きたいのだけれど麗華の言っていた''unknown''って呼んでたアレは何だった?」

「……」

俺が沈黙していると禍津が

「、、秋人もう隠し通せなくなってきてる。もう諦めよう…」

「、、そうだな。隠し通すことはもう諦めるか、、」

思い腰を上げ「ちょっと待っていろ」俺はそう皆に伝えると書斎へと向かいある紋章の入った分厚い本を3冊取ってきて重ねてテーブルの上へと置いた。

 

「、、これはなに?秋人、、」

「あぁこれか?これはな下から順に''俺の日記''次が''今までの本当の世界の歴史''そして1番上が''禍力や神力、霊力、妖力、魔力に関する魔法だったりその性質だったりと記してあるもの''だ」

「「「「な、なんですってッ!?」」」」

皆はほとんど同じ様に驚いた。

そこにはしたから順番に

 

ーー桜の花の紋章:日記ーー

ーー巻物の紋章:世界の真実ーー

ーー五芒星の紋章:5つの力の法則ーー

 

そう書かれたタイトルの本を書斎から持ってきたのだ。もちろんこんな本は貴重かつ存在してはならない本が多々ある。皆がおもむろに本を手に取り読み始める。

「、、こんな本があったなんて、、」

パチュリーはそう呟きながら五芒星の紋章の本を手に取り読み始める。そしてしばらくしてパチュリーは俺に質問をしてくる。

「秋人、、質問いいかしら?」

「あぁ構わんぞ」

「それじゃぁ、、これって魔力、神力、霊力、妖力の基礎的なものはこの禍力、、って言うのなの?」

「あぁまぁそうだな。簡単に要約するとそうなる」

「、、それはどういう意味かしら?」

 

「、、神力は主に神などが使える。魔力は人間でもあれば使えるが使えない者もいる。霊力は魔力と同じで限られた人間しか使えない。妖力は妖怪などが主に使える。、、では質問だ。禍力は誰が使える?」

 

「え?、、それは貴方達のような忌み子、、じゃないの?」

パチュリーは一瞬戸惑いながらも答えを出す。それに対し俺は少しニヤっと笑い答える

「残念でした。」

俺がそう言うとパチュリーはムスッとして「じゃなんなの?」と聞いてきた。

 

「正解は''誰でも使える''でしたぁー」

 

「「「「「!?!?」」」」」

パチュリーや他に話を聞いていた嫁達、それ以外も驚愕の表情を見せる。

「そ、それってどういうことッ!?」

「、、あ、秋人さんッ!それって人間にも使えるのか!?」

などと質問が飛び交っている。少しは落ち着いてほしいものだ。

「あぁ人間も使うことが可能だぞ」

「ほ、ホントか!?」

「あぁホントだ。但し使う為には条件があるけどな」

「、、条件?」

パチュリーは不思議そうな顔をしながら俺にそういった。それに対し俺はみんなの前に4本指を立て話し始める。

 

「1つ、禍力に耐えるだけの体があること。

2つ、何者をも殺す覚悟があること。

3つ、何者をも殺す程の強い憎しみがあること。

4つ、''大切な誰かを失っていること''これが条件だ」

 

「「「「「「……」」」」」」

 

皆が黙る。それもそうだろう例え力のためとはいえ大切な誰かを失いたくはないのだ。それが普通、、普通のことなのだ。そのため世界の理は元々5つあった力のうち一番強力で神さえも殺すことができる力を消そうとした結果がこれ、、いや、、違うな正確には元々持っていた力に神々が反逆により殺されることを恐れ条件付きで封印した…の方が正しい。

俺はあることを思い出し語り始める

「あぁ思い出した。そう言えば禍力を使う時には体中に紋章が出てくるんだよ。丁度禍津のようなね」

「、、極魔王様、、一つお聞きしたいことがごさいます。」

美結が俯き顔を暗くして俺に尋ねる。

「どうした?美結」

 

「その力は、、私でも扱えるでしょうか?」

 

「「「「「!?」」」」」

皆が驚く。

まぁ無理もないか…だってこいつは、、いやそようこの話は。

今の美結の発言に対しレミリアが講義をする

「コ、コア貴女何を言っているの!?」

「そのままの意味でございますよ。お嬢様」

美結がレミリアに、邪魔すると殺すぞ、、という顔をして睨みつける。だが流石は紅魔館当主レミリア・スカーレットこれほどの殺気じゃ引かない。

 

「貴女わかってるの?その力を扱うためには条件があるのよ?それを全部満たせてると思っているのッ?」

レミリアはキッと美結を睨みつけそう話す。レミリアは普通の反応だ。美結が壊れているだけだ、それ程の話を聞いてその力使わないようにするのは正しい選択とも言えるがそれは時に悲劇を生む。レミリアは美結にそう言って流石に引くかも思っているようだが、それは違う。

美結はレミリアに対しニヤっと笑い話を続ける。

 

「条件ならもう満たせてますよ?全部、、ね」

「「「ッ!?」」」

それを聞いたレミリアには驚きの表情が浮かぶ

「そ、それはどういうことッ!」

レミリアがそう叫ぶが美結はこちらを見てニッコリ笑い

「ですよね?極魔王様?」

そう言った。

「あ、秋人。それはどういう、、」

 

「あぁ確かに持てるな禍力を」

 

「「「「ッ!?」」」」

「な、なんですってッ!?」

レミリアは叫ぶそして誰もが驚きを隠せない。

「とりあえず美結その話はあとだ。」

「はい!極魔王様」

「ちょっ!ちょっと待ちなさい!話は終わってないわよ!」

レミリアがすかさず食いつく

「なんですか?まだ食い下がるんですか?お嬢様」

美結が少し目を細めレミリアを見る。それを見かねた咲夜が間に入る、、

 

「お嬢様に対するマナーがなってないようね。私が教育してあげましょうか?コア」

咲夜がそういうも美結はニヤっと笑い

「私の邪魔をするのならここで潰してあげましょうか?さ く や さ ん?」

それに対し咲夜も額に青筋を浮かべ

「あらあら貴女こそお嬢様を侮辱したのだから万死に値するわよ。ここで死ぬ?こ あ く ま?」

そういい銀時計とナイフを持つ。美結もそれに対しハルパーを武器庫(魔法陣)から取り出す。

美結はハルパーを構え直し再度挑発する

「あらあら負け犬が吠えてますわね。なんなら今勝負します?」

「いいわよ?でも貴女が死ぬことになるけどね」

挑発された咲夜も構える。

「ちょっ!ちょっとやめなs」

レミリアが止めに入ろうとするがその必要はなかった

「、、それ以上やるなら2人とも外で殺れ。」

そう言って俺は部屋全体に威圧をかける。それをモロにくらい美結と咲夜は少し怯みレミリアに至っては目が少し潤んでいた。

「「申し訳ございません。(秋人様)(極魔王様)」」

 

「、、話を戻すが元々は月の使徒が来るということの話をしていたところに奴が来たんだ。全くはた迷惑な話だよ。」

溜息をつき、話を続ける

 

「永琳、、今回の月の件は放置しておいてもいいかもしれない、、」

「、、それはどうしてかしら?」

「今回の件はやっぱり紫の言っていた2つの結界が役に立つかもしれん。それに今はあの雑魚共の相手をしている暇はない。またunknownが奇襲をかけてくるかもしれんからな、、」

 

皆が頷きまた沈黙が紡がれる。

「そうね、、そっちの方がよっぽど危険だものね」

「あぁそうだな」

「、、みんなも何かあった時は俺の家に泊まっていいからな?あの場所は俺が周囲に人払いの結界と白蛇の部下達が周囲の森に生息し監視もしてくれている。誰か入ってくれば真っ先に白蛇に伝わるから戦闘準備が取りやすい。だから安全性はその辺よりは高いと思うぞ。」

「、、そうね。とりあえず私達は永遠亭を一時的に離れようかしら、、。目をつけられてるかもしれないからね」

「その方が良さそうだな、、。そしたら永琳達は俺の家に来てくれ。それまでの護衛はReiと華蓮に任せる。2人とも頼んだぞ」

「「承知しました。」」

二人は頭を下げそう言う。

 

「よし、皆各自解散!あ、レミリアは残ってくれ。ちょっと話がある」

「、、わかったわ」

「それと咲夜。レミリアは俺が送り届けるから先に帰っていてくれ」

「わかりました」

 

皆がゾロゾロと帰っていき最終的部屋には俺とレミリアが残った。

 

「さてレミリア、、お前を残したのは美結について話しておくことがあるからだ。アイツには言うな、、とは言われているが紅魔館当主であるお前が知らないのはおかしいからな」

「…」コクコク

「それじゃ〜まずは俺と美結の出会いかは話すかー」

「あれは、、そうだなぁー。珍しく現世に紅い三日月が出てた時だったな…」

 

「俺はいつもの様に放浪を繰り返していたんだ。まぁ完全に家を持ってここに来るまではな。」

「えぇ、、それは紫から聞いたことがあるわ。」

 

「お、そうなのか。あ、それでだがある紅い三日月の夜のことだった。正直俺はこんな夜は嫌いだったんだが、その時は何故か不思議な感じがしてな。白蛇を連れてウロウロしてたんだよ。そんな時だった、、あるまだ子供の美結がな十字架に縛り付けられて人間共、、まぁ神もその場にいたんだがな。そいつらが寄って集って美結をいたぶってる訳だがら自然と嫌な予感がしたんだ。それでとりあえず様子見になった。、、しばらく様子を見ていると白蛇が助けないか、、と言い出した。正直乗り気じゃなかったが人間共もうろちょろしてて殺りたくてイライラが積もってたもんだからその辺の奴らを皆殺しにした訳よ」

 

「、、1ついいかしら?」

レミリアはそう言って俺の話を遮った。

「ん?どうした?質問か?」

「えぇ質問よ、、貴方、、人間がウロウロしてるだけでイライラして殺したくなるの?」

レミリアはそう引きつった表情をしてそう言った。

「あぁそうだが?何か問題でもあるか?」

 

そう発言するとレミリアがはぁ、、と溜息をつき「もういいわ。続き聞かせて」そう言った。

「あいよ。んで、周辺の人間共を皆殺しにしたあと美結を十字架から下ろして事情を聞こうとしたんだが、、」

 

「、、聞けなかったの?」

 

「あぁ酷く混乱していて俺らの話を聞こうとはしなかった。」

「、、そこで白蛇がなんとか落ち着かせてな。そしてようやく話を聞いたんだよ。そしたら今度は''パパ、ママがッ!!パパとママが危ないのッ!早く!早く助けてッッ!!''て言われてな。正直あんまりにもうるさいもんだから放置して帰ろうかと思ったんだが暇潰しに人間狩りもいいな、、と思ってなそれで助けたんだが、、」

 

「、、もう既にコアの親は死んでたの?」

「いや、正確にはまだ死んでなかった」

「どういうこと?」

レミリアは顔をこわばらせそう言う。

 

「、、目の前で殺されたんだよ。美結の親はな。」

「えッ?目の前で殺された?」

 

「あぁそうだ、、俺はとりあえず周りの奴らを皆殺しにしてその後美結を連れて魔界へと向かったよ。んで、その後神綺に美結を預けようとしたんだが、、どうにも俺と一緒に放浪がしたいらしくてな。その時は美結を連れて現世に戻って数十年と放浪を続け美結も今のルーミアくらいの背の時だったかなぁ〜そん時に美結を神綺に預けて俺はまた放浪を始めたんだよ。まぁこんな感じて美結にはかなり壮絶な過去がある、、今まで他の奴に言わないようにしていたのは自分を律して平常心を保つためだろう。だがな、、俺はあん時美結の両親に言われた言葉はまだ鮮明に覚えているな、、」

 

「、、コアの両親に言われた言葉?」

「あぁ本人はまだ幼くて気づいてはいなかった様だがアイツらの声はしなかったもののハッキリと口を動かして俺にこう言ったんだよ。''どうか、、私等の娘をお願い致します。死神様、、''ってな」

「そんなことが、、コアに、、」

「あぁ言っちゃ悪いがレミリア、、お前ら姉妹よりは壮絶な人生をアイツは生きてるぞ。まぁそれより壮絶な人生を送ってるのは紫と幽々子だがな」

「えッ!?それってどういう、、」

「さてっと。この話はこれで終わりだ。紅魔館まで送るから付いてこいよレミリア」

 

「え、、えぇ」

レミリアは呆然としながら俺のあとをついてきた。

その後俺はレミリアを紅魔館まで送り届け自分の家へと戻った。

 

、、、、世界の理ってのは複雑で面倒な上に腹立つ仕掛けが多いが失って初めて気づかさせられることもあるから何故か憎めないが、、

《Limiter Rewrite》とはよく言ったもんだななんせ世界の理を書き換えられるんだからな。




どうもおはこんにちばんわ作者です〜。いやぁー今年の夏は暑いですね〜自分も暑くてかなり死にそうになりましたよ。今回の話は長くはなかったでしょうか?自分は書くのに約2〜3日程の悩みながら書いたんですが。皆さんはどうでしょうか?ちょうど良かったのなら幸いです。では次回もよろしくお願い致します。
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