東方 幻想録   作:秦霊

50 / 66
第49話 それぞれの覚悟

〜橘亭・リビング〜

「お電話で言われていた分の物は全て揃えさせてもらいました。どうかご確認ください」

俺は目の前に置かれている銃火器を手に取りLostに椿と凛を呼んでくることを告げた

 

そして数分後

 

「ただいま戻りました」

「「「「戻りました」」」」

俺は軽く頷くメイド達を見る

「各員目の前の俺の武器の中から扱いやすい銃を選べ」

「「「はッ!」」」

隣に視線を合わせると優曇華が うぁ〜 と言う顔をしていた

「よし、では作戦内容だが、、今回は''月面''へと向かう」

「「「「「ッ!?」」」」」

Lostを初めとしたメイド達が全員驚いた瞬間だった

 

「それで今回はあくまでも''交渉''だからな」

「交渉、、ですか?」

Lostがそう言ってくる

「あぁそうだ、、ただ交渉決裂した場合に備えて優曇華用で援護してもらう。他にはLostは優曇華の護衛、椿は凛の護衛だ。凛は狙撃に備えいつでも撃てるようにしておけ」

 

「「「承知致しました」」」

 

「それで、、だが凛用のライフルは俺が今調整中だから凛には俺のを貸す」

するとそれを聞いた凛は驚きつつ答える

「よ、よろしいのですかッ!?」

「あぁ構わんさ、、だがしっかりと優曇華の護衛をやれよ」

「は、はッ!」

「よしライフルはそこに置いてあるから持ってけ」

そう言って俺はテーブルに置かれたマッドブラックの色をしたを中々にゴツイとライフルを指差す

 

「、、これってレミントンのMSRですか?」

「あぁそうだ。こいつについてはどのくらい知っている?」

「も、申し訳ございません。ボルトアクション式のライフルであることしかわかりません」

 

「そうか、、なら少しだけ話そう。この銃らの使用弾薬は7.62×51mmもしくは.338ラプア・マグナム弾今回は7.62を使う分かっていると思うが口径は.300(7.62)、、初速は約841m/sだ。さて、、ここで問題になってくるのは、、優曇華」

唐突に名前を呼ばれた優曇華は少しびっくりしながらも「なに?秋人どうしたの?」と首を傾げ答えた

 

「月の重力はどのくらいだ?」

少し笑いながら俺は優曇華に質問する

「えぇっと確か地球の6分の1よ」

「正解だ、、すなわち月での重力は地球と違う。正確に言うと地球の重力は約9.81で月はその6分の1倍小さい約1.62になる。すなわち、、」

「弾丸の受ける重力が違う、、と言うことですか?」

「そういうことだ。その他にも銃の初速と飛翔距離、飛翔速度なども違う、、それを考えて撃てよ」

「お任せ下さい旦那様」

「よく言った。ならお前に任せるとしよう」

「ありがとうございます」

凛はそう言って頭を下げる。

 

「Lost」

俺は彼女を呼んだ

「なんでしょう旦那様」

そう言って彼女は手を前で組み真剣な眼差しでこちらを見た。そんな中俺は腰からベレッタM93Rを二丁取り出すとLostの前へと出した

「あ、あのー旦那様これは、、」

彼女は困惑した様子でこちらを伺っている。

 

「お前にREXを二丁取ってきてもらったのは、今回お前に俺の93Rを持たせようと思っているからだ」

「だ、旦那様のをですか、、」

俺がそう言うと彼女は驚きと期待に満ちた顔でそう言った。

「あぁそうだ。まぁとりあえず受け取れ」

「は、はいッ!」

彼女はM93Rを手に取るとしばらく眺めたあとメイド服のスカートを少し上げそのスラッとして白い肌に括りつけられたレッグホルスターにしまってあるM11をテーブルに置くとM11とM93Rを取り替えた。俺もREXを2丁腰のホルスターへとしまい込む。

 

「とりあえずはこれで解散とする。各員しっかりと休息を取り今夜に備えろ。」

「「「はッ!」」」

「よし、では解散ッ!」

そう告げるとメイド達は各自自分が使う銃を取りリビングをあとにした。

 

 

「、、とりあえず俺らも休息取っとくか」

「えぇそうね」

俺は隣にいる優曇華を見て微笑みつつそう言った

 

〜橘亭・寝室〜

ドアを開け部屋へと入ったその時だった。

 

ガシッ

 

「ッ!?」

突如として左腕を掴まれ、左腕を見るとそこには少し泣きかけの布都がいた

「お、おいおい布都お前神霊廟に帰ったんじゃなかったのかよ、、」

俺がそう言うと「こ、こんな状況で帰れると思っておるのか、、」も涙目で言われた。

 

「と、とりあえず寝るか、、」

「そうね」

「そうじゃの」

「それじゃ我もー」

(ちょっと待て、、今布都や優曇華と違う声が聞こえた気がするんだが、、)

ふと俺はそう思い左右を確認するとそこには右腕に優曇華、左腕に布都とくっついており声の主がどこにいるのか困惑していると突然腹の上に重さを感じ見てみるとそこには俺の腹の上に乗った白蛇がいた。

 

「マジかよ、、」

「なんじゃ?我がいたらダメたのか?」

「いや、、そういうことじゃないんだが、、まぁもういいか」

そう言って寝ようとしたのだが、、

「あれ?秋人寝ちゃうの?」

「およ?寝てしまうのか?秋人」

「なんじゃ主このまま寝る気か?」

とこのように嫁に言い攻められ何がとは言わないがたっぷり搾り取られた。

 

 

 

 

〜夜・橘亭・リビング〜

夜になりリビングには紫、優曇華、Lost、椿、凛、破壊神、禍津、白蛇と豪華なメンツが揃っている中何故か霊夢や魔理沙、綾人達もいた

「、、とりあえずなんでここにレイマリと綾人がいるんだ?」

「れ、レイマリって、、私達のこと?」

霊夢がそう聞いてくる

「そうだよ、、それしかないだろ」

「秋人、今回は霊夢達を連れてきたのは他でもない幻想郷以外の世界も知って欲しいからだ。だから霊夢達を月に連れて行って欲しい」

禍津はそう俺に言った。

「、、禍津それは残念だが無理だな」

「なぜだ?秋人の力があれば霊夢達や優曇華を護れると思うのだが?」

「、、いや正直護れる護れない以前に紫、、」

「何かしら?」

 

「博麗大結界を管理している博麗の巫女が幻想郷から出ていいのか?俺的にはお前のことだから幻想郷のことも考えて絶対に出さないと思っているんだが?」

俺がそう言うと霊夢達や禍津はハッとした顔をした。そして紫は俺の質問にこう返した。

「そうね、この際だからハッキリ言っておくわ。霊夢を幻想郷から出す気は当分無いわ」

 

「、、それは幻想郷の博麗大結界を管理しないと行けないからか?」

「えぇそうよ」

紫はスキマの上に座り扇子で口元を隠しそう言った

「、、なら博麗大結界を私が一時的に持つもいうのはどうだ?」

紫は驚いたのか扇子を閉じた

「、、それはどういう事かしら?」

「そのままの意味だよ。私が博麗大結界を一時的に管理すると言ったんだ」

 

「貴女には無理だと思うのだけれど?」

紫がそう言うと禍津は目を細めた

「なに?」

少し殺気の入った答えが帰ってきた。

(そろそろ不味いことになりそうだな、、この当たりが引き際だな)

「その辺でやめろ禍津、紫」

 

「「だが(でも)」」

俺は紫と禍津に対し目を細めた

「言ったよな?俺はやめろと」

「「……」」

「とりあえず霊夢、お前は月に行きたいのか?」

霊夢にそう質問を投げかける。すると霊夢は

「行きたいわ。この目で幻想郷以外の世界見てみたいもの」

そうハッキリと答えた。その目には寸分迷いもなく

「下手したら死ぬかもしれないんだぞ?」

「その時はその時よ、それに私は帰ってくる自信があるもの」

「ほう?その自信とやらはなんだ?」

 

霊夢はその目を変えない

「それは、、みんなを信じることよ。協力すれば必ず帰って来れると私は思っているのもの」

結果的に霊夢はその覚悟の目を変えることはなかった

 

「、、仕方ねぇーな」

「秋人ッ!?」

紫が驚き、霊夢にはほんの少しだが笑顔が零れた

「仕方ねぇだろ義理とは言え俺の娘だぞ?その娘が月に行きたいと言った上にそれ相応の覚悟を持ってるときてる。正直口ばっかりの覚悟なら断ろうと思っていたんだが、、そうでも無いらしいしな」

「秋人、、でもッ!」

「幻想郷の結界は済まないが紫が半分持ってくれもう半分は禍津が持て、持つと言った以上は持ってもらうからな?」

「あぁ承知の上だ」

「、、わかったわよ。でもとりあえず霊夢、無事に帰って来なさいよ」

そう紫が言うと霊夢は少し微笑みつつ

「わかってるわよ、自分が幻想郷にどれくらい大切なのかも。だから必ず帰ってくるわよ」

そう言った。どうやら霊夢は紫の言葉の意味を少し間違ってるな、、あの時の紫の言った意味は''私に取っても霊夢は大切な人間なのだからちゃんと無事に帰ってきないよ''という意味だったのだろう

 

「それぞれの覚悟も決まったことだし、これより月に行く。激しい戦闘が予想されるが各員生き残ることを最優先にしろ」

「「「「」」」」コク

皆が頷く

 

「それと破壊神と禍津は俺の不在の間俺の嫁とそこ幻想郷の防衛を任せる。もし奴が来たら必ず殺せ、出来なければ最悪撃退で構わない」

「「わかった(任せておけ)」」

「最後に一つ言っておくこれはあくまでも''交渉''だ。それがもし決裂した場合逃げることを優先しろ、お前らの命は何者の魂にも変えられない。それを十分承知の上俺についてこい。これよりもしかすると後世に残るであろう''第二次月面戦争''を開始する各員備えろ。」

 

皆が武器を取り戦闘の用意を始める。部屋の中には独特の雰囲気が醸し出される

「紫、月とのスキマを繋げてくれ」

「わかったわ」

そう言って紫は俺の家の庭にある池へと向かい水面に映る月へとスキマを繋げる。

 

「出来たわよ。まさかまた月と繋ぐことがあるなんてね」

「あぁありがとう。あとホントにそれは言えてるな」

 

「各員ッ!戦闘用意!皆生きて帰るぞッ!」

そう最後に言いこのし俺らはスキマへと入った。




どもーおはこんにちばんわ作者です。
なんか知らぬ間に未完成作品が投稿されていてビビって消しました〜。まぁそんなことがありましたがどうにかまた書き直しました。
今後こんなことがないように気をつけようと思います。
そしてなんと皆さんのおかげでこの作品が50話まで行きました!!
ありがとうございますッ!m(_ _)m
では、次回もよろしくお願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。