東方 幻想録   作:秦霊

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第50話 月の都と我が弟子

〜月面〜

スキマを抜けたその先には久しぶりの月面独特の白い大地が顔を出した。

「久しぶりだな。この景色は」

「、、そうね、久しぶりね。私が脱兵した時と同じね」

俺と優曇華がそう会話をしていると後ろから「ここが月面、、綺麗なところね」と霊夢や魔理沙が言っている中遠くでは警報がなっている。

(これは少し不味いな、、)

 

「優曇華、とりあえず交渉に行ってみるか?」

「えぇ行きましょう。私はそのために来たんだもん」

優曇華は真っ直ぐと月の都の防衛壁を見ながら言った

「よし、そうとなれば、、Lost優曇華の護衛を頼む。他のものはこの場で待機、綾人は霊夢と魔理沙の護衛、椿と凛は狙撃位置に付け。言っとくがこれはある意味戦争だその辺わきまえて死にそうになったら引け」

 

「「「「了解ッ!」」」」

 

 

 

本隊を離れ優曇華とLostと敵防衛地点へと向かう。すると前からは防衛隊であろう者達がレーザー銃のようなものを手にして俺らの周りを囲むようにして銃を向ける。

「貴様ら何者だ!三人だけきて他のものはどうした!」

本隊の隊長である男が俺らにそう大声で言った。するとそこにすかさず優曇華が入っていく

「ま、待ってくださいッ!私達は交渉に来ただけです決して敵意があるわけじゃありませんッ!」

「嘘をつくなッ!貴様らは現に月の都の防衛線に無許可で入っている。それを敵と言わずしてなんと言うか!」

奴の言っていることは的を得ている。確かに俺らは月の都の防衛線に連絡もなしに入っているのだから仕方がないが、、

 

「で、ですから私達は交渉をしに、、」

「そんなことはどうでもよい!我々はお前らを敵とみなしたこれより死んでもらう!」

そう言った直後後ろの兵士がこちらを見てなにかに気付いた。そう優曇華だろう、月の捕虜対象になっている為殺すことは許されてはいない。それに気付いた兵士が本隊の隊長に近付きボソボソと報告すると隊長は目を見開き

「、、そう言われればそうだな。お前捕虜対象の''鈴仙''か?」

そう言われ優曇華はビクッと体を震わせた

「そ、そうよ!でも今回は交渉をしに!」

するとその男はニヤッと嫌な笑いをし次の瞬間馬鹿な発言をした。

 

「お前よく見たら可愛いじゃないか、、依姫様のところに連れていく前に久しぶりに楽しめそうだな」

流石の秋人もこれには黙っておらず

 

(今このカスなんていいやがったぁ?)

突如としてとてつもない殺気の篭った威圧が周囲に降り注ぎ先程まで笑っていたあの隊長はニヤニヤした顔から一変青ざめていた。そして奴らは悟っただろう''踏んではならぬ虎の尾を踏んだ''ということに

 

そして呟き程度のはずなのにそこ声には恐ろしく地獄でも生ぬるいような殺気の篭った声が周囲に響き渡った

 

「おい愚民ども。テメェら今なんてった?俺の嫁に手ぇ出すだぁ?舐めてんじゃねぇぞコラ」

 

心臓を触接握り締められているような感覚が奴らを襲い防衛隊は恐怖の顔で満ちていた。そんな中秋人の殺気の篭った威圧を感じ取ったのか「もうやめろッ!」と上から声が聞こえてきた。

すると途端に防衛隊の兵達が「依姫様ッ!サグメ様ッ!」と叫ぶ

 

「依姫にサグメだと?久しい名を聞いたな」

俺がそう言っているあいだにサグメと依姫は月面におり立ち俺の前へと立った。

「久しぶりだな、橘 秋人」

 

「、、あぁ久しいなだがとりあえずそこを退け俺の優曇華を性的な目でしかか見てないクズを始末するから身柄を引き渡せ」

5割程の殺気を放ち防衛隊の隊長らしき奴を見る

「ヒィッ!!」

 

「、、なに?お前なにをした?」

サグメはその男に事情を聞いた。すると奴の額からは脂汗か流れ青い顔になった。そんな時だった

「れ、鈴仙?」

「ふぁい!?」

突如として依姫に話しかけられ動揺する優曇華

「あ、貴女、、鈴仙?」

「えぇっとーその、、はい、鈴仙です、、」

優曇華は少し動揺しながらもそう答えた。

「や、やっぱり鈴仙かッ!」

「、、はいそうです依姫様、、」

(、、なんだあの会話)

俺がそう思ったのもつかの間再度サグメは隊長らしき男に事情を聞き、遂に奴が喋った。自分がいった言葉を、、そしてそれを聞いたサグメも少し顔を強ばらせた。

 

(秋人、、もしこの兵士をお前に引き渡さなかったらどうするつもりだ?)

「ちなみにだが、もしその兵士をこの場で引き渡さなかったら…この場でLost達に指示を出して交渉材料になりそうなサグメと依姫だけを残してあとは皆殺しだ」

「、、やはりか」

サグメはそう言って少し警戒態勢に入った。

 

「そうだが?何が問題あるか?」

俺が平然とそう答えるとサグメの後ろの兵士達は「狂ってる、、ッ!」と小声で話していた。

「狂ってると思うならそう思えばいい。常に俺はそうしてきたからな、さて?その男は俺に身柄を引き渡すか?それともここの兵士全員道連れか、、お前に選ばせてやろう」

そう言って俺はあの隊長らしき男を指さした。すると奴は気持ち悪い引き笑いをしながら言った。

 

「ど、どうせ死ぬのなら全員道連れだ!!!お前らだけのうのうと生きているのが気に食わん!」

「「「「「!?!?」」」」」

 

周りの兵達は目を見開き、間を一つ開けた後それぞれが「ふざけんなッ!死ぬならテメェ1人で死にやがれッ!」と声が上がっている。

(本当に人間と言う生き物はクズしか居ないんだな)

 

俺は奴に近付き腰から右手でREXを取り出すと奴の額に銃口を当てる。

「ま、待ってくれッ!俺を殺す前に先に部下を殺せ!」

奴はそうほざいた。そして言われた周りの兵士は青ざめた顔でこちらを向いた。

 

「、、一つ言っておくが俺は何もお前に選択権をやっただけで絶対に殺るとは言っていない。すなわち俺はお前にカマかけたわけだ。まぁどうせ優曇華に手出すくらいのクズの事だから道連れにすると踏んではいたがまさかここまでクズとはなぁ」

そう言って眉間に照準を再度合わせREXのハンマーを倒す。

 

「ま、ま、待ってくれ!いやッ!待ってください!お願いしますな、なんでも致しますから!!」

奴はそう言って俺に土下座をしてきた。俺は少しニヤッと笑いを許したような顔を作りハンマーを持ってトリガーを引きハンマーダウンさせた後ホルスターへとしまう素振りを見せる。その素振りを見てか奴の顔は笑顔になるがそれも一変恐怖へと変わるであろう。

 

「仕方ねぇなそこまで言うなら、、」

「あ、ありがとうございます。ありがとうございます」

「なんて、、言うと思ってたのか?」ニヤ

「え?」

 

すかさず俺はホルスター直そうとしていたREXのトリガーガードに人差し指を通し銃を回転させると同時にハンマーを倒しグリップの握ると共にトリガーを引く

 

トリップショット

 

この技は本来ダブルアクションのリボルバーではなくシングルアクションのSAAのようなリボルバーなどで使われている技だ。

ホルスターに直すと見せかけてハンマーを倒しトリガーを引く、通常敵が油断した時にやる技だが煽りにも使える。

トリップショットを使い357マグナム弾を奴の眉間にぶち込む。

 

 

一瞬の出来事に周りは呆然とし反応が遅れる。隣にいたLostでさえも呆然としていた。まだまだ教えることがありそうだ

「さて、あのクズは死んだ。サグメ、俺はこの場に交渉をしに来た断ればどうなるかわかってるよな?」

サグメの顔は強ばり、こちらを睨むようにして交渉に応じると言った。

 

〜月の都・宮殿内〜

俺が宮殿に入るとそこには頭が高そうな男が玉座に座っていた。

「それで?この月の都に神速の死神殿が何用じゃ?」

「あぁそうだなここには3つ要件があってきた」

「ほう?その要件とはなんじゃ?」

「1つ、お前らが作った蓬莱の薬の原本の回収。これは最優先事項だ

2つ、永琳や優曇華、輝夜達月の捕虜対象の撤廃とこれ以上追跡しないことだ。

3つ、お前らが既に月に封印された墜神を復活させ戦力にしようとしていることは知っている。今回はそれを潰しに来た。

まぁ以上この3点だな」

 

「、、そうか、、もう既にバレておったか、、」

そう言って玉座に座っていた老人はそう答えた。

「さて、俺は言うこと言ったしさっさと蓬莱の薬の原本をよこせ」

「、、やむを得ん、、奴に原本を渡しなさい」

「お父様!良いのですか!?」

すると隣の金髪で帽子を被った女が口を挟んだ。

「、、よい。我は我の前にいる死神に月面で暴れて欲しくないからの、、もし暴れられたら止められる者はおらんからの」

「よくわかってんじゃねぇか」

「で、でしたらこの扇子で!」

女はそう言って扇子を持ち出した。

「止めんか!それでも返されて我らが滅びるのがオチじゃ」

「で、ですが、、」

「もう諦めるのじゃ、、狙われたら最後逃げられることは出来ん。じゃろ?死神殿」

「あぁそうだな、今までそんな奴は取り逃したことは無いな」

「、、、、分かりました、、」

「うむ、ではアレを持ってこい」

「「ハッ!」」

老人がそう言うと周りの兵が取りに行った。

 

 

数分後兵達が小さな木箱に入ったInfinity Mana Cycleを持ってきた。俺は確認のために箱を受け取ると取り出した。

すると中からは布に包まれた状態の小さな小瓶があり、中には黄緑色の液体が入っていた。

「、、確認した、どうもご苦労さん。あ、それと俺の嫁の追跡やめろよ」

俺がそう言うと老人は少し睨んだような顔で「、、わかっておる」とだけ答えた。

その言葉を聞き俺は宮殿を後にした。

 

 

 

 

〜月の都・封印ノ神殿〜

宮殿を後にしたあとギリシャのパルテノン神殿を思わせるような神殿へと足を運んだ。

「、、ここに来るのは久しいな」

「、、旦那様我々はどうしましょう」

Lostが優曇華の護衛をしつつ質問した

「そうだな、、とりあえずお前らは一度スキマのポイントまで下がれ」

「ハッ!」

「優曇華、お前も一緒に行け。ここから先は危険だからな」

「、、わかったわ。秋人もくれぐれも気をつけて」

「あぁ気をつけるよ。さぁ行け」

優曇華とLostをスキマ近くの防衛線へと帰すと俺は封印の解除を始める。

 

封印ノ神殿の床に刻まれた魔法陣に自分の血を数滴垂らし、腰をかがめ魔法陣に両手を置く。

「ふぅーよし、始めるか」

魔法陣に霊力と魔力を適量に混ぜたものを流す。すると魔法陣の刻まれた溝の各所に血が浸透しやがて血は魔法陣を形成する。血の浸透により魔法陣と魔法陣に書かれたルーン文字が浮き上がる。

 

そして詠唱を始める

 

《かつて我に仕えし者よ、我の申し出に答えろ。今日お前の封印を解く!再度我に従えッ!World Breakerここに目覚めよ!》

 

魔法陣がより一層赤黒い色に染まり始める。そしてそれはやがて血を求め奈落から這い上がってくる。突如として魔法陣の赤黒さが抜け先程の魔法陣に戻ると同時にその魔法陣の上に身長がやや高めの1人の男が立っていた。そいつは俺を見るなり手を腰の前と後ろにやりお辞儀をする。

 

「お久しぶりです。師匠」

「あぁ久しいな、全く待たせてすまなかったな。少々色々とあってな」

「いえ、よろしいのですよ。どっちにしろ貴方様が私の封印を解いてくださると思っておりましたし」

「ほほう?まぁいいだろう。とりあえずは俺の家へ帰るぞ」

「了解です」

俺らは封印ノ神殿を後にした。

 

 

〜月面・幻想郷との境界〜

「帰ってきたぞ〜」

俺は軽く手を振りながら優曇華に近寄る。

「あっ!やっと来た!途中で赤黒い何かが神殿から出てくるし心配したんだから!」

優曇華が俺に抱き着いてくる。

「お、おう。心配させたな」

若干泣きそうになってる優曇華を慰めながら幻想郷に帰ろうとすると俺の部下、いや弟子だな、が目の前に現れ俺に抱きついていた優曇華がバッと俺の懐を離れ皆と戦闘態勢に入る。

 

「はいはい、その辺にしとけ一応言っとくがコイツは俺の弟子だな。とりあえず武器を下ろせ敵じゃない」

すると俺の隣では両腕をあげた弟子が「あ、アハハ頼むから撃たないでくださいよ」

すると優曇華は突如としてまた懐へと戻ってきた、、

「、、そ、そうわかったわ」

「、、とりあえず帰るぞ。コイツのことは家で話す。紫ッ!スキマを頼む」

俺がそう言うと紫がスキマから出てきた。

「えぇ了解したわ」

そう言ってスキマを更に開き幻想郷と繋げた。

 

「よし、帰るぞ」

「「「「「」」」」」コク

 

皆が頷き俺らは幻想郷へと帰った。無事に第二時月面戦争は勃発することなく終わりを迎えた




皆さんどうもこんにちはこんばんは〜作者です。
今回は月の都をフルでお送りしました。いかがだったでしょうか?ここから更に秋人の弟子のことなどが分かっていくので次回もよろしくお願いします。
また今回でキャラ設定を外したストーリー50話を行きました!いつも見てくださりありがとうございます。
では今回の話を見てくださりありがとうございました。
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