〜博麗神社〜
「霊夢さーん!」
「ん?ってさっきの緑巫女!」
「ひ、酷いです…私には《東風谷 早苗》っていうれっきとした名前が…」
「あーはいはい、そうね」
「えっ!?そんな流さないでくださいよ!」
(あーもうなんかダルい。 どうしよ)
そう思っているとちょうどいい所にきた奴が
「あれ?早苗さんじゃないですか」
「えっ、あっ!居候さん!」
「えっ!?ちょっ!居候って…あっそう言えば俺名乗ってねぇわ…まぁいいやーこれを機に覚えてもらったら。俺の名前は…」
「こいつは居候の《博麗 妖斗》よ」
「霊夢お前までか!俺を居候扱いするのは!」
「えっだってホントのことじゃない」
「えぇ…」
私と妖斗で言い合いをしていると声をかけられる。
「あ、あのー今回は神社のご挨拶の件で…」
あっ…そう言えばこいつ、守矢神社?の巫女だったぁ!
「そう言えば!んで?同業者ってどういうこと!?なに?私の神社潰そうとしてるの!?」
「えっ?あ、いやそういうことじゃないんですが…」
「じゃぁアンタのところの神と話をさせなさい!」
「えぇっ!?そんな唐突に言われても」
「いいから!このままじゃ私の神社が駄目になっちゃうし」
「んー…分かりました。では案内します…」
「よし」
その時だった。
「なら、私も行こう」
「「母さん(麗華さん)!?」」
普段あまり出歩かない麗華が今日は行くと言ったのだこれもかなり珍しい。
「わかりました。では 、皆さんついてきて下さい」
そう言うと早苗は鳥居の方へと歩いていき、ゆっくりと階段を降り出した。
「…おいおい何処に行くんだ?」
すると驚き顔で早苗は後ろを振り向き
「どこって守矢神社ですが?」
「歩きでか?」
「はい、というか歩いてきましたし」
まさかの発言にみんな困惑した…
(((
「…お前ちょっとこっちに戻ってこい」
「は、はい?」
麗華の指示に早苗はゆっくりと従い帰ってくる。すると麗華は早苗を脇に抱えると…
「えっ!?あっちょっと!?」
「妖怪の山の頂上の湖でいいんだな?」
そう聞いた。
「は、はい、そうですが…それがなにか?」
と、早苗はキョトンとした顔で言うと次の瞬間、その顔が驚愕に変わった。
「よし、霊夢、妖斗ついてこい」
そう麗華は一言言うと、足に力を入れジャンプの要領で高く飛びそこから霊力を使い飛行を始めた。
流石の早苗もこれには驚愕したらしく。
「はわわわ」と青ざめていてビビってらっしゃる。
飛び始めて5分もしない内に妖怪の山の頂上が見えてきた。
〜守矢神社〜
「いやーやっぱり
「そうだねぇ…」
ドガーンっ!
「…なんかもう予想がつくんだけど」
「…奇遇だな諏訪子、お前もそう思うか?…私もだ」
「おいおい、お前ら揃いも揃ってその言い草は酷くないか?」
半ば呆れている諏訪子と神奈子に、麗華はそう言いながら近づいた。
「んで?なんで麗華が早苗を脇に抱えてるの?」
「早苗が飛べないようだったから抱えて連れて来た」
「…あっそ」
諏訪子は素っ気なくそう言いながらグデーっと後ろに倒れ縁側で寝そべった。
それとは裏腹に神奈子はグデーとしている諏訪子の隣で湯呑みを片手に麗華に質問した。
「それで?どうして霊夢まで連れて来たんだ?」
「あっそうだった…私の神社潰すき!?また参拝客減るじゃないのよ!」
「まぁまぁ…」
(…前から参拝客なんて妖怪か魔理沙ぐらいしか来てないけどな…)
と妖斗はそう隣で思った。
「んーそうだなぁ…」
「…神奈子どうする気だ?このままじゃ私の可愛い娘の収入が減るんだが…」
麗華がそういった時、神奈子と諏訪子は二人共思った…
((一番金持ってそうな
と
「…なんだその顔は…」
「それで?どうする気?」
神奈子と諏訪子に問い詰めている麗華と霊夢を見て妖斗は思った…
(こいつら借金取りみたいやな)
「…なら、博麗神社にも神奈子の分社建てればいいんじゃないの?」
諏訪子がそう提案すると麗華と霊夢は ハッ! とした。
「「それだッ!」」
「…お前らなんか親子してたからなのか似てきたな…」
「何言ってんの?母さんと私は正真正銘の親子ですー」
「…麗華お前言ってないのか?」
神奈子が苦笑いしながらそう言った。
「…言ってない。霊夢が可愛すぎて…」
「「はぁ…」」
流石の神二人もこれには溜息を着くのであった。
…
……
………
博麗神社にも神奈子の分社を設置することで和解し、これで参拝客も増えると予想した霊夢だったのだが…
〜博麗神社〜
「ああッ!もう!なんで参拝客来ないのッ!?来るのは魔理沙と妖怪ぐらいだし!しかもアイツらお賽銭入れていかないしッ!」
ウガァッーと霊夢が声を荒らげていると
コツコツコツと石段を上がってくる音が聞こえた。
(あら?誰か来たわね!これはもしかして参拝客!?)
そう思いながら掃除をしつつ石段を見るとそこには背の高い若い男が石段を上がってきていた。
(…里では見たことない顔ね…外来人かしら?)
霊夢がそう思っていると、こちらに気づいたのか若い男はゆっくりと霊夢へと近づいてきた。
「やぁ、君が霊夢さんで合ってるかな?」
そう言うと男はゆっくりと微笑んだ…
(…こいつ、なんで私の名前を…)
霊夢がそう思い警戒していると…
「あっ君のことは里で聞いたんだよ。後はここに禍津神が居るって聞いてね」
「…禍津神って…母さんのこと?」
霊夢がそういうと男は驚き顔を見せた。
「えっ母さん?ってことは、娘!?禍津神の!?」
「…ま、まぁ一応そうだけど…」
「そうだったのか…だからリスクが狙った訳だ…」
「アンタ…なんでその名前を…まさかッ!」
リスク、その名はかつて霊夢を殺しかけた奴の名だ。それが出てくるということは…
「あっ!ちょっ!?待って欲しい!君は勘違いをしている!僕は秋人の味方側の魔法使いさ」
「えっ?味方側?」
霊夢が驚いていると、若い男は名を名乗った。
「すまないね…まだ名を名乗っていなかったよ。僕の名は《リオン・ビンセント》
かつて《最兇》と呼ばれた六人の一人だよ」
そうリオンが自己紹介した時だった
「なんだ?どうした、霊、夢…」
「やぁ禍津神久しいね」
「お、お前はリオン!?なんでここに居るんだ!?」
麗華はあのリオンが幻想郷に居ること自体驚いていた。
「いやぁ〜秋人がここに居るって聞いてね、それでここへ来たんだけど…
「だろ?秋人は昔っから自然が好きだからな」
「そうだねぇ〜あっ!秋人の所まで案内してもらってもいい?久々に会いたいんだよね」
「そうだな、秋人の所まで案内する、ついてきてくれ」
「はいよ〜」
麗華はそう言うといつもの様に一気にジャンプして飛行を始めた。それに続いてリオンも同じように…はせずにフワッとゆっくり浮き飛行を始めた。
「霊夢!ちょっとリオンを秋人の家まで送ってくる!後は任せたぞ!」
「はーい!いってらっしゃーい!」
麗華は飛びながら霊夢にそう伝える。
「さてリオン、行こうか」
「だね」
麗華はリオンを案内する為に妖怪の山にある《九天の滝》まで飛行を始めた。
〜妖怪の山・九天の滝近く〜
「ふぅ…さてこの辺りからは歩くとしよう。飛んでいては結界のせいで進めんからな」
麗華がそう言うとリオンは少し苦笑いしながら
「相も変わらず秋人はよくこんな複雑な結界を張ってるもんだ」
「なんだ?流石は《世界最兇のマジックキャスター》様、秋人の組んでいる結界がいくつあるのか分かるのか?」
「まぁねぇ〜にしてもこの量の結界を張るのは流石だと思うよ…こんな芸当は秋人にしか出来ないね」
その言葉に驚き、麗華は聞いてみた。
「なんだ?そんなにアイツの結界の張り方は凄いのか?」
「あぁ凄いよ…僕が真似出来ない程にね」
「へぇ…あの秋人がねぇ」
二人は隣には小川の流れ、木漏れ日がさす小道を歩いて行く。
するとふと前に日傘した広い道が見えた途端麗華は歩みを止めた。
「ん?禍津神、どうしたんだい?」
気になりリオンも歩みを止めた。
「さて、リオン来た道を戻るぞ」
その言葉にリオンは驚いた
「…は?」
「いいから戻るぞ」
「えっ?あ、うん」
リオンは黙って麗華について行く。すると先程真っ直ぐ通ったはずの道が途切れ目の前に屋敷が現れた。
「…全く、そういう事か」
リオンは理解した。
そう、この旧橘邸への行き方は無数の結界の合間を縫って作られた道を通ることになる。無論そこには人間嫌いの秋人だからこそ張ってある《人祓いの結界》や《無限ループ》はたまた、白蛇による《迷いの結界》なんかもある。
その中で道は一度入ったら来た道を戻ると屋敷に着くように結界が張ってるのであった。
無論そのまま広い道に出ればまた戻されるだけだが、その地点から後ろを見たとしても《幻想の結界》により屋敷の姿を見ることは出来ないのである。また白蛇と面識のある者だけが結界を超え通れると言う点もあり旧橘邸への行き方は、その複雑さ故、初見であってはわかる事が出来ず迷いの竹林を制した妹紅でさえも迷うほどだ。
「全く結界が4つ張ってある上に式の眷属が周りに沢山住み着いていて入った者の報告が式にいく仕組みか…全く手が込んでるねぇ」
「まぁ秋人だからこそかもしれんな」
「そうだねぇ〜秋人は昔っからよくわからない方法を使って結界やら物やらを作ってるからねぇ〜」
「そうだな…っとそろそろ門が見えてくるな」
二人が門へと近づくと一人の銀髪メイドがそこにいた。
そうLostだ。
「お待ちしておりました、麗華様、リオン様。旦那様がお待ちです。どうぞこちらへ」
丁寧にお辞儀をし、案内をする
「ほへぇ…またこれはいい家に住んでるねぇ」
「だよな、今度私と霊夢の家も改築してもらおうかと思ってる」
麗華が冗談交じりにそう言った。
玄関を抜けすぐ右の縁側を通り秋人が待つ部屋へと向かう。
Lostは部屋の前でピタッと止まるとゆっくりと障子を開けた。
「失礼致します。お二人をお連れしました」
「おう、ご苦労さん。すまんが茶を持ってきてやってくれ」
「承知致しました」
そう言うとLostは足早に部屋を去った。
「いやぁ〜久しいね秋人」
「全くだ、さっき白蛇から禍津がお前を連れて家に向かってると聞いて嘘かと思ったがどうやら本当の様だ」
「全くいつの間にこんないい所に移住したのさ」
「まぁと言っても数年前だがな」
「なんだ、来てまだ日が浅いのか〜」
「だな」
ハッハハと笑う秋人とリオンをよそに麗華は話している間にLostが持ってきた茶をゆっくりと飲んでいた。
「あ〜で、本題だが…」
秋人が真剣な顔になるとリオンは察したかのように
「知ってる、奴らのことでしょ?」
「…お前のところにも来たか」
「来たよ〜うちにリスクだったけど」
リオンがそう言うと秋人は驚いた…
「は?お前のところにもリスクが?」
「あぁ、殺したけど」
「へっ?殺した?」
「えっ?うん…というか自分で罠踏んで死んだ」
「「えぇ…」」
流石の秋人と麗華もこれには苦笑いしていた。そして内心二人とも思った…
((あいつバカだろ…))
「んーあとはアステラだけども…」
「なんか分かったか?」
「んー確証はないけど多分近々仕掛けてくるもしれんな」
「なに?」
リオンがそう言うと秋人は難しい顔をした。
「…でもやつの事だ先に幻想郷にバレないように入って罠を仕掛けてそうだけどね」
「…有り得るな」
「…」
「まっ!取り敢えずは僕が結界と罠なんかを仕掛けておくよ」
「すまんな、助かる」
「いやいいよ、気にしないでくれ」
そう話している時だった。
バンッ!
障子を開ける大きなことがしたかと思えば
「あ、本当にリオンがいる…」
死神が来た。
「あっシエルじゃないか、久しいね」
「ん、久しぶりリオン元気してた?」
「うん、してたしてた」
「にしても昔から変わってないねリオンは」
「アハハ、まぁねぇ〜ここに数億年は実験室に篭って魔術の開発やら世界の理なんかの研究をしてたから」
「なるほど…だからか」
昔話をしているリオンに秋人が言った。
「そう言えばお前住むところどうするんだ?」
「あーどうしようか…」
リオンは顎に手を当て悩んでいると
「なら、紅魔館とかはどうだ?リオンが居るとパチュリーが喜ぶだろ」
と麗華が一言言った。
「あーそれいいな、ならリオン紅魔館まで案内する」
「おっ、助かるよー」
リオンは微笑みながらそう言った。
「紫〜居るかー?」
秋人が呼ぶとフォーンと言う音がしてスキマが秋人の後ろに開いたと同時に紫が秋人に抱きついた。
「んー秋人どうしたの?」
秋人の首元に腕を回し、大きいたわわを背中に押し付けながらそう言った。
「おや?秋人そっちの女性は奥さんかい?」
「あぁ、嫁の紫だよ」
「ほう、よろしく紫さん」
リオンがそう言うと紫は器用に秋人の首元に腕を回しながら右手で口元を扇子で隠すと
「ふふふ、よろしくあそばせ」
と言った。
「紫、紅魔館までスキマを開いてくれないか?」
「いいわよ、そのくらいお安い御用よ」
紫は扇子で口元を隠したまんま左手をスっと振る。
フォーン
するとスキマが開いた。
「さて、リオン紅魔館まで送るからついてきてくれ」
そう言うと秋人は玄関へと行き靴を取ってくるとスキマをリオンを連れ抜けた。
どうも皆さんおはこんにちばんわ作者です。
今回も見て下さりありがとうございます。
今回にしてやっと六人目が揃いましたがいかがだったでしょうか?
これからはより戦闘が増えてくるところが多くなると思いますのでご期待をッ!
っと〜次回もお楽しみに〜