とある居酒屋さんは人気らしい。   作:Re.

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太陽の子がまた来ました。

 

「おい!こっちにもビール頼む!」

 

ざわざわと賑わう店内。フラウたちは忙しそうに行ったり来たりしていた。

 

『おう!待ってくれな!!』

 

「焼き鳥いいか?」

 

「かしこまりました。タレと塩はどちらで?」

 

 

やっと客も減ってきた頃フラウとウェイターは一息ついていた。

 

『なんで、こんなに多いんだ?忙しくて過労死しそうだぜ。』

 

 

「海賊がよく来てるようですね。店長安心してください。今日中には始末しときますから。」

 

 

『待て待て待て待て!!始末はすんな!なんかレベルが上がってきてねぇか?』

 

 

表情一つ変えないウェイターにフラウは冗談か判断出来ないでいた。

 

 

「いえ、店長の害となる害虫は今すぐ駆除してきます。」

 

 

『……よーし!!!仕事するぞー!!あー忙しいな!!でも客がいるとウレシイナ!!さぁ、お前も手伝ってくれ!!』

 

「?。はい、任せてください。」

 

 

よし、これから弱音は吐かない。と心に決めたフラウだったが、その時座っている海賊の会話に耳に入ってきた。

 

 

「おいおいおい!聞いたかぁ!?白ひげがまたシマ増やしたってよ!」

「はっ!!良くやるぜ。そのうち始末してしまいましょうよボス!」

「…流石にそれは無理だろ。なんせ四皇だぜ?」

「HAHAHA!!俺様にできねぇ事はねぇに決まってんだろ!!あんなクズども俺様がちょちょいとゴミ箱に捨ててやんよ!」

 

 

_______カチャ

 

小さなロックを外すような音とともに頭の後ろに何かが当たる感覚でボスと呼ばれた男は振り返った。

 

『悪ぃな。お前らの話がよく聞こえなかったんだが。もう1回言ってはくれねぇか?』

 

「ヒッ!!!」

振り向いた鼻先には黒く光る拳銃。

 

 

「て、テメェ!ボスに喧嘩売る気か!?

タダですむと思って、ぐぁ!!!」

 

 

喋った男の頭に酒ビンがぶつかった。ガラスが割れる音とともに男は血を流しながら倒れる。

 

 

「店長の話を遮らないでくださいよ。クズが。」

 

 

ウェイターの静かな怒りに周りの海賊共は腰を抜かして座り込んだ。

 

 

『で、白ひげを…どうすんだっけ?』

 

 

「な、何もしねぇ!!ホントだ!ちょっと調子に乗っただけなんだよ!俺が勝てるなんて思ってねぇさ!!だからソレを下ろしてくれよ!!

 

『そうかー。そりゃ良かった。じゃあな。』

 

フラウは引き金を引いた。

 

 

 

「あ、ひ、ひぃ!!」

 

弾は男の顔を薄く切り裂いて後ろの椅子に刺さった。

 

 

『…これぐらいでビビってるやつがくだんねぇこと口にするなよ。おら、さっさとお前らの船長連れてこの島から出ていきな。』

 

 

船長は我先にと扉を開けた。

 

 

「うわっ!!テメェ危ねぇだろうが!!」

 

入ってきた客にぶつかりそうになるも最初の態度は見ても取れない。

 

「あ、あぁ。わ、悪いな…」

 

 

『あれ?エースか?』

 

フードを被る男にフラウは声をかけた。

 

「おう!久しぶりだな!!フラウ!今ここ開いてっか?みんなお前の顔が見たくて寄ったんだよ。」

 

 

「ひ、火拳のエース!!し、白ひげ!!!うわぁぁぁ!」

 

 

遂に保っていたプライドも消えたようで男は逃げ去っていった。

 

 

「?。なんだ?アイツ。」

 

不思議そうにエースが首を傾げた。

 

 

『さっき白ひげを馬鹿にしてた馬鹿野郎さ。脅してやったからもう言えねぇさ。』

 

 

「ふーん。まぁ、フラウが絞めてくれたならいいか。じゃ、みんな入ってこいよ!!」

 

 

『いや、外にいんのかよ!!!?むしろ入る気満々だろお前ら!!』

 

 

てっきり船に待たせているものかと思っていたフラウは配慮もなく店の前で待っている白ひげのクルーを想像してため息を吐いた。

 

 

 

このフラウの居酒屋店は天井は高く白ひげは入ることが出来るが1度にクルー全員が入るほど広くはない。

 

白ひげの船は大御所なのだ。

 

 

よって、幹部勢が来て楽しむことになる。

 

 

「グララララ!!邪魔するぜェ小僧!」

「おめェさんも変わってないねぇ。」

 

「久しぶりだよぃ。」

 

「コックとしてフラウの飯は楽しみだぜ!」

 

「失礼する。」

「僕、少しお腹減ったなー。」

 

『エドさん、俺はナースに睨まれるのは嫌だからな。飲みすぎねぇでくれよ?お前らもうちょっと静かに入れねぇのか!』

 

 

「全く、フラウは久しぶりなのにつめてぇな!!」

 

 

全くだ!!と頷く隊長共に蹴りを入れる。

 

 

「…あまり店長をからかわないで下さいね。」

 

 

さり気なくウェイターが店長に近づく奴を牽制する。

 

 

「出たな、ウェイター!」

「ほんと、喋らせてもくれねぇよい。」

「独占欲がつえぇのさ。許してあげな。」

 

「…アンタらのは喋りじゃなくて悪ふざけだろ。」

 

 

「おぉ、エース本性表しやがったぞコイツ!!」

 

「ふっ!俺は知ってたぜ!!」

 

 

「そういや、小僧。レイリーがお前を探してるって耳にしたが?」

 

 

『……!あの人が?何か用があるのかね?』

 

 

「グララララ!!そりゃ聞いてないな!!まぁ、シャボンディに寄ってみたらいいだろうな。」

 

 

『だな。連絡ありがとな。今度行ってみよう。

さぁ、ジャンジャン頼めよ!!』

 

 

『こら、バカエース!食事中に寝るな!!』

 

 

今日訪れたのは白ひげさん。

 

フラウは何やらエースくんと仲良しな様子?

 

面倒見のいいお兄ちゃんみたいですね。

 

潜む波がもう少しでやってくる。気をつけなくては。

 

懐かしい人に会うかもしれない

 

次は誰が来るのでしょう

 

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