おぉ、リィンよ。憑依されてしまうとは情けない   作:ハニカム

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前回の後書きに反して本文全部ボス戦の為、ネタは少な目。
戦闘シーンは難しい。

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第4話 ないわぁ ボスってないわぁ

アイゼンガルド連峰終点。

ユミル渓谷道に続く場所では、少し広くスペースを取っている場所がある。

俺はここを造った奴に声を大にして言いたい。

何故、大きくスペースを取ったのか?と。

 

いや分かる。

そりゃあ、RPGにボスが居なかったらストーリーが良くても物足りないゲームになることだろうさ。

ドラクエシリーズで言えば、

 

「よく来たな、勇者。この魔王の力を思い知らせてやろう。」

 

が、

 

「よく来たな、勇者。この魔o・・・・・ごめんなさいぃぃぃ!!痛いの嫌なんですぅぅぅ!隠居しますから、許してくださいぃぃぃぃ!!!」

 

「は?」となること間違いなしだろう。

もっと言うならば、王様の元に初めて勇者が来た時に

 

「よく来たな勇者。・・・・・・・・勇者?魔王が居ないのに何故勇者?」

 

こっちが聞きたいとなるくらいだ。

 

でもさ、何回も言ってる通り俺にとっては現実だからさ、ボスに対しては色々言いたいわけさ。

初ボスから《魔煌兵》とか、無理ゲーなんじゃないか、とか。

もっと別に戦う理由があるだろ、とか。

 

でももうそれはいいや。

もうすぐ俺、死ぬんで。(諦めの極地)

 

だってレベル1でボスって、100回くらい挑んで1回倒せたたら善戦ってレベルじゃないですかぁ!

クリったら死ぬ。

パーティーいないから蘇生もできない。

ボスがそもそも堅い。

 

\(^o^)/

 

 

「何してんのよ、アンタは。」

 

「伸びだよ、伸び。体そんなに動かしてないからさ・・・。それにしても、もうここまで来れたのか。」

 

「?来たことあるの?」

 

「昔、ユン老師に連れられてな。強かったよ、あの人は。単純な力だけじゃなくて、不思議な人だった。」

 

 

まあ嘘というか、俺自身は会ったこと無いんだけどね。

まあ、あれだ。

アルゼイドの人外(ヴィクター)と斬りあって、楽しかったと言ってる時点で何かが外れた人なんだろう。

・・・・・・あぁ、ヤバイな。

ユン老師とヴィクターさんが剣を持って浜辺で、「まて~」「イヤ~ン」をやってる光景を想像してしまったじゃないか。

 

 

「ふ~~ん。まあ、今は関係ないわね。じゃあもう進んでっ、!?」

 

 

色々と合っていたセリーヌの言葉の途中、上の崖から大きな振動が俺たちを襲う。

振動は1回だけではなく、どんどんと大きくなっていた。

 

つまりは『あれ』だよ。

はぁ~、来ちゃったか。

もしかしたらと思ってたんだけどな~。

兎に角、

 

上からくるぞ、気を付けろ!

 

 

「あれは・・・・そんな・・・・・。」

 

「知っているのか、セリ電。」

 

「セリ電?・・・いえ、兎に角あれは、『魔煌兵』。暗黒時代に作られた魔導のゴーレムよ。」

 

 

雄たけびを上げながら近づく様は正に強者。

関節には紫に光る玉が入れられており、右手には曲刀が握られている。

魔煌兵は崖から飛び降りると、周囲に雪と風をまき散らしながら広場に着地した。

 

いや~、実際に見るとすんごい迫力・・・・・・・・・、これと戦うのかぁ。

なんか弱そうにみえてきたぞぉ。(白目)

 

 

「逃げなさい!人間が、それも1人で勝てる相手じゃないわ。」

 

 

セリーヌ、その言葉をイスラ=ザミエル様の前で言えるのかね?

あの方に比べたらこいつなんてザコですよ、ザコ。

レベル1が言うなって?

 

( ;∀;)

 

それにさ、この先にユミルがあるんですよ。

なんか俺を狙っている的なことをクロチルダさんが言ってたけど確定じゃないからね。

 

「やーめた。逃げ腰の奴倒しても面白くない。こいつより下に見える街を襲おう。」

 

なんてことになったら、取り返しがつかない。

 

 

「やるしかないか・・・・・。」

 

「本気?」

 

「本気だ。ここでこいつを倒さないと、ユミルにも被害が及ぶ。それに、俺だって生半可な気持ちで皆と再び会うなんて言ってない。だからどっち道、こいつは倒さないといけない。」

 

 

だから、ただのニート、逝きま~~~す!!。

 

俺は一気に相手の懐に入る気持ちで地面を蹴るが惜しいかな、数秒早く魔煌兵が振り上げた曲刀が振り下ろされる。

 

直撃はまずいですよ、回避、回避!

 

無理矢理加速していた体を足で止めると、そのまま右に回避する。

曲刀が地面に接する振動が感じられたのと同時に魔煌兵へとダッシュするが、突然、土煙が切り裂かれ、俺に真横から曲刀が接近してくる。

咄嗟に剣を構え、曲刀を受けるが、

 

重いぃぃぃ!一撃が重すぎるぅぅぅ!やっぱり受けるのは無理、無謀!

だが!

 

曲刀を何とか跳ね除け、漸く魔煌兵の懐まであと少しという所で、俺の体に不意に衝撃が走る。

吹き飛ばされ転がる中、刀を地面に刺すことで何とかそれ以上後退するのを阻止する。

そして、さっきの衝撃は何なのかと魔煌兵を見てみると、左手に紫色の焔を出し、それをこちらに向けて放っていた。

 

ウゾダドンドコドーン!射撃兵器!?射撃兵器ナンデ!?お前そんなの持ってなかっただろ!?

 

兎に角、前へと進もうとする俺だが魔煌兵は追い打ちをかけるように曲刀を逆に持ち、地面へ突き刺そうとする。

『グランドクラック』だ。

しかしこの技は広範囲である代わりに曲刀に近いところでは衝撃波が届かないので、ある意味チャンス攻撃なのだ。

 

んな訳あるか、バカ!だと?

正解です。

んな訳ないんです。

バカなんです。

でもね~、体が止まってれないんだよ。

何故か攻撃準備完了の敵に走るバカ。

 

もちろん、余だよ。

 

そんな中、ついに曲刀が地面に突き刺さる。

その直前に曲刀の真下に着いた俺は曲刀に向かって飛び掛かる。

曲刀と俺が交差してすぐ後に、凄まじい音と体が浮く感覚に襲われるが構わず、魔煌兵の右指に刀を走らせる。

が、しかし、

 

浮いたのに驚いて捕えきれなかったぁぁぁ!!

切り傷はついてるのに、曲刀落とさないとか、空気読めよぉ。

つうかさっきのトンデモ仮説、当たってたのか。(困惑)

周り酷いよ。

土煙で周り殆ど見えないけど、確実に地面の破片とか周囲に飛び散ってるよ。

 

・・・・・・あれ?

いままで、跳んだ何したってやってたけど、なんで俺の体は疲れてないんだ?

 

・・・・・・・・・あ、ヤバイ。

これ気付いちゃいけない系の奴じゃね?

のび太が毎年小学5年生なのをツッコんじゃいけないように、これが火事場の馬鹿力だとしたら、冷静になってる今の状況は・・・・・・、心なしかさっきより疲れてるような。

・・・・・・・・・ヤバイぃぃぃぃぃぃ!!!

 

魔煌兵の右腕に着地すると、雷電よろしく刀を腕に斬りつけながら頭の方に向かうが、敵の装甲が固すぎるのか技量が足りないのか(多分両方)、傷ができる程度だ。

煩わしく思ったのか魔煌兵が左手で俺を叩こうとするが、俺はその場で飛び、直接頭を狙う。

四の型《紅葉切り》。

刀を鞘に入れ、斬る準備は完了を完了するが、

 

 

「左手退けぇぇぇぇぇ!!!」

 

 

たまたま左手が首を隠すような位置にあったため、魔煌兵の左手に刀が当たってしまう。

手首から斜めに刀が入る。

俺は地面へ着地したがそのまま滑り、無理矢理体の向きを変えて魔煌兵の方を見る。

感覚通り、魔煌兵の左手は地面に落ちるが、本命の首には僅かも傷は見られない。

つまりは仕留めそこなった・・・・。

俺は一旦距離を取り、セリーヌの横へ《疾風》の時の様に移動する。

 

 

「凄い・・・・・。」

 

 

そうだよね、セリーヌ。

アイツの装甲固すぎて凄いよね。

それでも左手斬った俺のことをもっと褒めてくれていいのよ?

はい、すいません、調子乗りました。

この程度、普通のことですよね~。

 

でも、本当に固すぎだろ。

結構真剣に斬ったつもりだったんだけどなぁ。

あぁ~、『グランドクラック』もう一度かぁ。

 

その時、

 

 

「―――くらえ。」

 

 

という声と共に緑色の塊が魔煌兵に放たれる。

すぐに声のした方を見ると、白いコートを羽織った金髪の男が《ARCUS》を構えていた。

後ろには黒髪と金髪の少女が見える。

 

やったぁぁぁぁ!!

勝ったぁぁぁ!!

第2部完!

トヴァルさん、トヴァルさんじゃないか。

後ろにはエリゼさんやアルフィン殿下も見えるが、今はあれ、やっちゃってください!

 

 

「リィン!アイツをもう少し後ろにやれないか?」

 

 

おっと?

これは予想外だが・・・・あぁ、なるほど。

少し崖と離れすぎてるんですね。

なら、丁度試したいことがあったんですよ。

幸い、魔煌兵もさっきのアーツでこちらに注意は向けてないし・・・やるか。

 

 

蒼き焔よ、我が剣に集え。走れ・・・・蒼焔!!

 

「リ、リィン?」

 

「大丈夫だ。少しやり方を変えるが、問題ない!」

 

 

刀に蒼い焔を纏わせ、魔煌兵に向かう。

リィンのSクラ、《蒼焔ノ太刀》だが、そのままという訳ではない。

原作でも3撃で、今回も3撃だが、原作は近接型。

今回は遠距離型と分けて判断している。

では何が違うかと言うと、斬る方法。

原作では敵に接近して斬っていたため単体攻撃だったが、今回は斬撃波を飛ばすため広範囲攻撃に。

尚且つ、その場で3つの斬撃波を出すわけではなく、《疾風》の時の加速で場所を変えながら放つので、カウンターにも強いという。

名付けて《蒼焔ノ太刀 改》。

 

忘れてはならない。

今はただの妄想だということを。

上手く行けば新技として、悪ければ黒歴史となるこの技だが、上手くいって欲しいなぁ。

近距離であれと斬りあうのだけは御免こうむりたい。

 

いつものような爆音と突風が俺を襲うが、何とか成功したらしい。

魔煌兵との距離が縮まったように感じる。

それに周りが少しスローモーションになっているようだ。

なら、と俺は刀を振るい、足に力を入れた。

光景が変わる。

刀を振る。

光景が変わる。

刀を・・・・。

 

スローモーションが終わると、3つの蒼い斬撃が魔煌兵を襲う。

その時、魔煌兵の頭近くにいた俺はそのまま斬るのを諦め、頭に向かって刀を突き刺す。

体重の乗った重い一撃が魔煌兵に入る。

注意を向けていなかったことで奇襲のようになった《蒼焔ノ太刀 改》で体制を崩しそうになった魔煌兵に追い打ちの突きが入った為、完全に体制を崩し倒れる魔煌兵。

その前に離脱していた俺は唖然としているトヴァルに目配せをする。

 

何故に唖然としてるんですか?

ああ、《蒼焔ノ太刀》ですか。

成功か失敗か、五分五分だったのでちょっとうれしいんですよ。

 

 

「え、あ!・・・・じゃあ、行くぜ。アークス、駆動!!」

 

 

発動まで時間があるって?

大丈夫。

あの人アーツお化けだから。

発動時間1/2っていう化け物だから。

A級遊撃士1位も目じゃないから。

あ、もう発動するみたい。

 

 

「くらえ――――エクス・クルセイド!!」

 

 

魔煌兵を中心として十字に光の線が入る。

線はどんどん大きくなって行き、何故そうなるんだというくらいの十字架になった。

十字架は光を増していき、そして爆発。

その衝撃で、もろかったのか崖が崩れ、魔煌兵はそのまま崖下へ消えて行った。

 

ここから這い上がってくるとかどんだけだよ。

兎に角、ボス戦終了。

疲れた、眠い。

でも、ここで寝たら皆に迷惑だろうし、もう少し起きて、

 

 

「兄様!」

 

 

エリゼが俺に向かって走ってくる。

どうしたらいいのか分からなかったが、とりあえずその身を受け止める。

 

 

「怪我はありませんか?リィン兄様!こんなボロボロで・・・。」

 

「ああ、大丈夫さ・・・・。すぐに・・・良く・・・・・。」

 

 

あぁ、瞼が重い。

このまま、少し・・・・。

 

リィンの意識は、深く沈んで行った。




今回のネタ一覧

上からくるぞ、気を付けろ!
デスクリムゾンネタ。
コンバット越前もこのネタも、もはや知らない人はいない程有名なネタ。
お前の体はどうなっている?

知っているのか、セリ電
MGS2ネタ。
雷電のスピンオフはカッコイイけど、メタルギアじゃ・・・。

ただのニート、逝きま~~~す!!
ガンダムネタ。
二次小説だとよく使われる。
新人声優『蒼月昇』。
一体、『何谷 徹』さんなんだろうか?

ウゾダ・・・
ニンジャライダーブレイド(カオス)ネタ。
説明は特にない。

もちろん、余だよ
Fateネタ。
ネロ!
何故お前は我がカルデアに来てくれないんだ。
ブライドは来てくれてるのに・・・。

第2部完!
ジョジョネタ。
本来は第3部完だが、この小説がそこまで行くのに何年かかるやら。(行けるのか?)
その前に4部が出てくれるのを願うばかり。

《蒼焔ノ太刀 改》という何のひねりもない技名だよ。
本文中の3連撃の後に豪蒼炎撃(豪炎撃をの炎を蒼焔に変えただけ)に派生可能。
実質4撃。

UA3000越え、ありがとうございます。。
同時にお気に入り100突破もありがとうございます。

次回はユミルから。
予告?

???「受けよ!《ユミ斗剛掌波》!!」

リィン「お、落ち着け???(人)!手を振り上げるな!!」

???「ならば、《ユミ斗究極奥義 断己相殺拳》!!」

リィン「それレイの技ぁぁぁ!!」
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