トリコ 一夏がトリコの世界に行って料理人になって帰ってきたお話   作:ZUNEZUNE

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タイトルですが、RXではありません。


グルメ15 太陽の子!

グルメ世界 ホテルグルメレストラン

 

街の景色が一望できる部屋にて、テープルを囲んでいる三人。

一人は本来厨房に立っているべきコック長。

もう一人は青髪の大柄な男。

最後の一人は同じ髪色の若い女性である。

そして料理人一夏に差し出された「ロイヤルマンボウ」の刺身を頬張った。

 

「くっ〜!流石ロイヤルマンボウ!甘みがそこらの魚とは段違いだ!」

 

青髪の男、トリコは幸せそうな表情を見せた。

 

「よく調理できたね一夏!」

 

その娘リンカが一夏の方を向いた。

そして一夏の師匠である小松が一夏にこう言った。

 

「おめでとう一夏君!まさかこんなに早く課題を達成するとは思っていなかった!やっぱり君には才能があるよ!」

 

「あ、ありがとうございます…」

 

その褒め言葉に照れてしまう一夏。

 

「まぁ切羽詰まった状況だったんで…『火事場の馬鹿力』ってやつですよ」

 

「そういや家族と会ったらしいな一夏、マンサム会長から聞いた」

 

「はい!自分の事も話しました。しばらく向こうに滞在しようかなと…」

 

「えぇ〜!そんなの聞いてない!」

 

ここでリンカが急に立ち上がり、一夏の両肩を掴んで彼の身体を揺らす。

その表情は少し怒っていた。

 

「すぐ帰るって言ったじゃん〜〜!」

 

「言ってない言ってない」

 

「一夏のバカ〜〜〜!!」

 

一夏は自分を揺らしまくるリンカの両手を掴み、目と目を合わせる。

その瞬間、リンカがドキッとして、頬を赤く染める。

 

「こればっかりは許してくれリンカ、あっちの世界で大変なことが起こっているんだ。俺は姉や兄、友達を放っておけない」

 

「…だけど」

 

「安心しろ、俺は必ずお前の元へ帰ってくる」

 

「…わかった」

 

顔をマジマジと見られて耐えられなくなったのか、急にモジモジし始めるリンカ。

トリコと小松はその光景を微笑ましく見ていた。

 

「そうだ一夏君、これ」

 

そんな中、小松が二つ折りにされた紙を渡してきた。

 

「何ですかこれ?」

 

「次の課題の一覧」

 

「!?」

 

その言葉に驚き、急いでその紙を広げる。

そこには、調理が難しいと言われてきた食材がズラッと書かれていた。

 

「えぇ〜〜っ!?まだ課題あるんですか!?」

 

「まだいくつもあるよ、その紙に記してある食材を全部調理してきて」

 

「うわ〜どれも難易度が高いと名高い食材ばっか…」

 

一夏はがっかりとした表情をする。

リンカもその紙を見て、一夏に同情した。

 

「なっはっは!一龍の会長(オヤジ)に修行食材の依頼渡された時を思い出すな!」

 

「あれは大変でしたね〜」

 

この空間でのんびりしていたのはトリコと小松だけだった。

 

「仕方ない…向こうで練習するか」

 

「もう!ちゃちゃっとその大変なことを解決して帰って来てよね!」

 

「なはは…努力する」

 

そう言ってリンカは一夏に抱きつく。本来なら照れてしまう一夏だが、差し出された課題に絶望してそれどころでは無かった。

すると突然、リンカの身体が一夏から引き離されるように宙に飛ぶ。

 

「えっ!?」

 

リンカは優しく置かれるが、その位置は一夏から大分離れている。

そして次に、課題が書かれた紙が一夏の手から離れた。

それは、出入り口にいた「その人物」の手に持たされる。

 

「これに書かれている…『虹色カボチャ』…」

 

その女性は、煌びやかな着物を身に纏い、ゆっくりと歩いてくる。

その長髪は緑、ピンク、白、水色など様々な色で分かれている。

 

(わたくし)、大好物ですのよ、一夏様」

 

「お、お前は…!」

 

 

「そう!私こそが地上に降臨した美の象徴!」

 

 

そして頼まれてもいないのに自己主張の激しいポーズを取る。

 

 

「父サニーが世界一美しい美食屋ならば、私は宇宙一美しい美食屋…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「コロナッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まるでスポットライトでも当てられているような雰囲気を出す「コロナ」。

その場にいる全員が「やれやれ」という顔をしていた。

 

「相変わらず父親の影響を受けた子だ…」

 

「よっ久しぶりだな松にトリコ」

 

そしてまた現れたのは、美食屋四天王の一人である美食屋「サニー」であった。

ちなみにトリコの妻であるリンの兄だから、リンカにとっての伯父である。

 

 

「伯父さん!?」

 

「サニーさん!お久しぶりです!」

 

「サニーじゃないか!どうしたんだ?」

 

(こいつ)がよぉ、一夏(なつ)がグルメホテルに帰ってきてると聞いて一目散にここに向かったから付き添い」

 

「だから俺の名前は一夏(いちか)ですってば!」

 

名前を省略されて怒る一夏。ついでに小松も「松」と略されている。

 

「当然です。一夏様いるところに私です」

 

 

 

 

 

コロナ フルコースメニュー

・オードブル(前菜)…美肌豆腐(捕獲レベル24)

・スープ…グルメ天の川の雨(捕獲レベル測定不能)

・魚料理…

・肉料理…月光豚(捕獲レベル22)

・主菜(メイン)…

・サラダ…タレイアキャロット(捕獲レベル31)

・デザート…

・ドリンク…ビッグバンコーラ(捕獲レベル52)

 

 

 

 

 

「はは…久しぶりコロナ」

 

「一夏様ぁ!」

 

彼の顔を見た瞬間、コロナはふわりと浮き上がり、一夏に抱きついた。

 

「コロナっ!?」

 

「お久しぶりです一夏様…長い間会えないから寂しくて寂しくてどうしようもございませんでした…」

 

コロナは母親に甘えるが如く、彼の胸を頭で撫でる。

 

「いやあの…離れて…?」

 

「それはなりません、一夏様が私のパートナーになるまで離しませんことよ」

 

それを見てリンカが「コテ」でコロナをひっくり返して、一夏から離した。

 

「だ〜か〜ら〜!!一夏は私のパートナーって言ってるでしょ!」

 

「あらリンカ、いましたの」

 

「最初っからいたわよ!」

 

「まったくもう、こんな品も無い女性が私の従姉妹だなんて恥ずかしい限りですわ」

 

「何ですって〜!?」

 

見ての通りの犬猿の中、この通り一夏を取り合っていた。

 

「表出なさい!決着付けようじゃないの!」

 

「こっちの台詞ですわ!」

 

そう言って二人はホテルから出てくる。きっと喧嘩でもするのだろう。

 

「相変わらずモテモテだな夏」

 

「…どうも」

 

対する一夏は、どうもハッキリしていない表情をしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IS学園の食堂にて、戻ってきた一夏は大きな看板を出入り口に取り付ける。

「織斑食堂」と書かれたそれは、大きく目立っていた。

 

「さぁ!織斑食堂!本日開店!」

 

こうして、IS学園に最強の食堂ができた。

 

 




関係無い話ですが、この間のピックアップで頼光ママ当てました。
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