トリコ 一夏がトリコの世界に行って料理人になって帰ってきたお話   作:ZUNEZUNE

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グルメ18 食林寺!

IS学園は——夏休みに入った。

春十達専用機持ち達は、一夏に食堂に集合させられた。

いざ集まってみるとそこには御馳走の山がある。

 

「おい一夏…なんだこれ」

 

春十は驚嘆してポカーンとしている。食堂に呼ばれたから御馳走してくれるのかと期待はしていたがここまでとは思っていなかった。香ばしい匂いが辺りを漂う。

 

「春十兄、強くなりたい?」

 

「あ、ああ…」

 

「なら!食すべき!」

 

そう言って一夏は皿を春十に差し出した。

チャーハン、カレー、スパゲッティ、デザート、ピザ。それはもう爆盛りで用意されている。

 

「グルメ細胞の効果は、美味しい物を食べれば食べるほど強くなる!だから沢山食ってくれ!」

 

「だからといってこの量は…」

 

「仕方ないでしょ、俺しばらくグルメ世界に帰るから」

 

「「「帰る!!??」」」

 

その言葉に大きく反応したのは春十、箒、鈴の三人。

 

「安心しろ…帰ってくるよ、夏休みが終わったら」

 

「結構帰るね、どうしてそんな長く?」

 

シャルの質問に一夏は答える。

 

「これから敵もどんどん強くなっていく、だから俺も修行しようかと思ってな」

 

「そうなのか…」

 

すると一夏は装置で向こうの世界へと繋がる門を開ける。白い光が食堂を照らす。

 

「じゃあ何かあったら束さん通じて連絡してくれ、直ぐに戻ってくる」

 

こうして一夏は一旦グルメ世界へと帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お久しぶりですマンサム会長」

 

「おぉ!帰って来たんだな一夏!」

 

一夏はマンサムの所へ寄る。

そこでビオトープが襲われたことを知った。

 

「えぇ!?ビオトープが!?」

 

「安心せい、何とか防衛したわい」

 

「それは良かった…ところで誰が?」

 

「ララとポニーだ、二人ともお前に会いたがっていたぞ」

 

ララは四天王ココの娘だ。父から受け継いだその毒能力で大活躍中。

ポニーは何とあの四天王ゼブラの娘。ちなみにゼブラが結婚すると言ったとき周りは天変地異のように大騒ぎした。父親譲りの暴れん坊な性格。しかし一応女の子なのでゼブラよりかは常識がある方である。

 

「ははは…いつか顔を見せますよ。所でリンカに連絡できますか?」

 

「できるが…どうするんだ?」

 

「食林寺で…修行します」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人間界最大の樹海「ロストフォレスト」。

総面積は3000万平方メートルという超巨大な樹海。一度入ったら二度と出てこられない森だ。

リンカと一夏はその森にある「食林寺」へと向かって歩いている。

 

「凄いわねロストフォレスト…本当に広い…」

 

「ああ、確かに入ったら二度と出てこられないなこれ」

 

その広さと大きさに呆れながらも目的地へと向かう。

しかしかれこれ2時間は歩いているのに一向に食林寺は見えない。当然と言っちゃ当然だが。

 

「そう言えばトリコさんは何てアドバイスしたの…?」

 

「お父さんなら『食への感謝を忘れるな』ってさ…」

 

「俺も師匠も同じ事言ってた…」

 

二人は溜息を吐く。それらしい助言が無いからだ。

そして合掌とかうんたらかんたら言ってたような…

 

「やってみるか…?」

 

「まぁやれることは…」

 

半信半疑だがやってみることにした。

手を合わせ、一礼する。すると…

 

「のうわぁ!?」

 

先程まで木しか生えていない筈の場所に寺の入り口が現れる。

和風溢れるその塀と門、そして名前が書かれた看板があった。

そうこここそが…「食林寺」。

食への感謝を絶やさない「作法の寺」だ。

 

「お待ちしておりました。一夏君にリンカさん」

 

そして長い階段の上には、食儀と書かれた胴着を来ている男が現れた。

頭に布を巻いており、優しそうな青年だった。

 

「僕はこの食林寺の師範…『シュウ』と申します」

 

その男は、かつてトリコと小松が食林寺を訪れたとき、「食儀」の修行を任された元師範代だった。

そして元師範「珍 鎮々」の跡を継ぎ、現在は食林寺の師範を任されている。

 

「しょ、食林寺の師範…!?」

 

師範と言うのだからもっとゴツいのを想像していたが、意外に細い身体をしていた。

 

「はい、二人のことはマンサム氏とトリコさんから聞いています。『殺す気で鍛えろ』——と」

 

((こ、殺す気…))

 

「最初に忠告しますね、この寺は常に食への感謝を常に思っていないと襲いかかってきます(・・・・・・・・・)。なので気をつけて下さいね」

 

「つ、常に!?」

 

いきなりハードルが高くなるので驚く二人。常に感謝とか難しいにも程がある。

 

「大丈夫、慣れれば呼吸のように意識しなくてもできるようになりますから」

 

こうして、一夏とリンカコンビの厳しい修行の日々が始まったという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方IS世界では…

 

「「「…」」」

 

専用機(女性)組は目を疑わずにはいられなかった。

何故なら、あの山のようにあった一夏の飯を、春十は数時間で平らげてしまったのだから。

しかも休憩も入れず、次から次へと口に入れていった。

以前には見られなかった異常な食欲。これがグルメ細胞か…

 

「まってろよぉ一夏…ゲフッ、すぐにお前を追い越してやるからな!」

 

ゲップをしながらも、弟への闘志を熱く燃やすのであった。

 

 




家族とシェーキーズに行ったら、僕達の後に学生さん達が団体で入店してきました。彼らに取られたらマズイと思い、急いでピザやらスパゲッティやらを食いましたよ。
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