トリコ 一夏がトリコの世界に行って料理人になって帰ってきたお話   作:ZUNEZUNE

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劇場版ウルトラマンジード見ました。
感想を後書きで書くのでネタバレ注意です。
後今回少し短めです。


グルメ19 帰還!

時は流れ、二学期。文化祭の前日。

一組の生徒達は教室を切磋琢磨に模様替えしている。

その出し物はメイド喫茶。「織斑春十ホストクラブ」「織斑春十とツイスター」「織斑春十と王様ゲーム」など他に意見は沢山上がったが春十によって全て却下された。

 

「一夏の奴、元気かな〜」

 

春十がそう溢す。一夏の姿をもう数ヶ月見ていない。

こう見てないと不安になってきた。向こうで元気でやっているか知りたい。

そもそも二学期が始まったら戻ると言ったのに一向に姿を見せてこない。向こうで死んだか、と嫌な予想をしてしまう始末だ。

すると箒が話しかけてきた。

 

「一夏の事か?」

 

「ああ、音沙汰も無いから不安で…」

 

「一夏の事だ。きっとその内帰ってくるさ」

 

「呼んだ?」

 

聞き慣れた声が耳に入る。見ると、扉からヒョコッと顔を出している一夏がいた。

 

「「一夏!!」」

 

「おう、ただいま!」

 

右手を挙げ、和やかに笑う一夏。

まさかこんなにあっさり戻ってくるとは思ってもいなかったので驚いた。

急いで彼の元へと駆け寄る。

 

「予定より遅かったじゃねぇか!」

 

「すまんすまん、修行が長引いて…」

 

「修行…」

 

よく見ると彼の顔は傷だらけだった。服も埃だらけでとても綺麗には見えない。

相当厳しい物だったのだろう。

 

「一夏!帰って来てたの!?」

 

すると隣のクラスから鈴が来る。彼女も一夏の帰りに驚いていた。

 

「ああ、待たせたな」

 

「まったくよもう…!」

 

彼の顔を見て安心したのか、鈴の顔が破顔する。

鈴も一夏の無事な帰還に喜んでいた。

 

「それで?修行の成果はどうだったのだ?」

 

「そ、それは…」

 

すると一夏の顔から溢れるように冷や汗が流れ出る。

その視線も金魚のように泳ぎ始めた。

ハッキリ言うと、一夏の修行はまだ完了していない。

トリコと小松はその才能であっという間に食儀を完璧に習得したらしいが、一夏とリンカはまだマスターできていない。改めて二人の才能には驚く。

 

「まぁ安心しろ!大分強くなったさ!それより春十兄こそ大丈夫?」

 

「俺だってお前の飯のおかげでめっちゃ強くなったさ!舐めるなよ!」

 

そう言って笑いながら対抗し合う。どうやら心配の必要は無かったらしい。

見ただけで分かった。春十の細胞レベルは格段に上がっている。細胞の才能が元々凄かったのに加え、極上の物を食べたからだろう。

 

「最近は更識会長にも稽古をつけてもらってるさ」

 

「へぇ、生徒会長に…」

 

そう言えば千冬姉が言ってた。生徒会長である彼女は学園内で一番強い——と。

あの千冬姉が絶賛するぐらいだから相当の実力の持ち主なのだろう。

 

「俺も一夏に負けてられないからな!いつかお前を超えてやるさ!」

 

「言ったなぁ!そう簡単に抜かれないぞぉ!」

 

そう言ってお互いを突っつき合う一夏と春十。

それはとても微笑ましい光景だった。兄弟の仲の良さが見て分かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、更識さん」

 

「一夏君!」

 

一夏は楯無に顔を見せる。

春十の事で礼を言いたいのだ。

 

「兄がお世話になっています。稽古をつけてもらってるって…」

 

「いいのよ、それより帰って来てたのね」

 

「はい、すいません前日に…」

 

「まったくよ、帰ってくるかどうかちょっと不安だったんだから」

 

「本当にすいません…」

 

そう言って彼女は「油断禁物」と書かれている扇子を見せてきた。

今思うと自分はとても心配されていたことを気付く一夏。そのせいか恥ずかしくなって少し顔が赤くなっている。

 

「それで…俺がいない間に何か分かりました?」

 

「そう、それを伝えたかったの」

 

そう言うと楯無が口を近づけて一夏の耳元でこう言った。

 

 

亡国機業(ファントムタスク)…それが奴らの名よ」

 

 

「ファントム…?」

 

「ええ、裏の世界に存在する秘密結社、どういう理由で暗躍するかは分からないけど、明らかにこの学園を狙っている」

 

「そいつらがこの世界に猛獣を…?」

 

その問いに楯無はゆっくりと頷く。

 

「グルメ世界…だっけ?そっちの世界の技術を使って何かをたくらんでいるのは間違いない。平行世界を自由に移動できる機械…何で奴らがそんなものを…」

 

「それについては俺も…」

 

「…まぁいいわ、今度来たらとっ捕まえてやりましょう」

 

「はい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「準備は万端ね?」

 

世界のどこかにある亡国機業(ファントムタスク)の本拠地。

その女は、自分の後ろにいる者達へそう聞いた。

全身をISで隠した者。

また、遠距離操作のロボの者。

ある者は、ケンタウロスのような体を持つ者。

またある者は、セクシーな服を着た女性。

そして、数え切れない程の猛獣の群れ。

 

「じゃあ…行ってらっしゃい」

 

そう女が言った瞬間、その場にいた全員が雄叫びを上げ、その場所へと向かう。

そして次の日、

IS学園、文化祭——

 

 




感想ですけど、とても楽しめました。(小並感)
個人的には最後の、ジャンボットとリクによる中の人ネタが笑えました。
久しぶりに見られた五月蠅いグレンファイヤーも最高です。
あと池田昌子さんによるウルトラの母にも驚いたなぁ〜メビウス以来かな? 銀河伝説の棒読み母とはえらい違いだ(笑)
我らがジャグジャグもいつも通りの怪演技してましたし、オーブネタも多くて最高!
見てない方は是非今すぐにでも見るの勧めます!
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