トリコ 一夏がトリコの世界に行って料理人になって帰ってきたお話 作:ZUNEZUNE
サクラコウモリ〈哺乳獣類〉 捕獲レベル42
弾丸雀〈鳥獣類〉 捕獲レベル42
学園上空を飛び回る怪鳥達を、紅椿の超スピードを使って斬り裂いていく箒。次々と怪鳥の群れが小さくなっていた。
「はっ!」
そして上から、地にいる猛獣を「雨月」によるレーザーで狙撃する。
専用機持ちの中で、猛獣の撃破数№1は今のところ箒だ。その勢いは止まることを知らない。
しかしそれは猛獣も同じ、どんどん倒していったがその数は一向に減らない。数え切れない程の猛獣が送られてきてるのだ。
(くっ…!これじゃあ埒が明かないぞ…!)
ここで箒は一度地面に降り、地上戦で猛獣を捌く。地面でも箒の攻撃は止まらない。
地上戦においても紅椿の性能は群を抜いている。するとそんな時…
“芳醇な死の香り——ミストテイスティング!"
すると辺りに紫色の霧が突如として現れる。
箒と猛獣を包み込んだ霧は、いつの間にか辺りに充満していた。
「!?」
箒は直感的にそれに対し攻撃的な感覚を察知、その場から離れる。
すると、紫色の霧を吸った猛獣たちがどんどん倒れていった。どいつも血を吹いて苦しそうに死んでいく。
「何だこれは…!?」
「あら残念…もう少しで死を楽に味わえたのに」
すると奥から誰か現れる。その女性は両目の下に紫色の痣があり、妖艶な雰囲気を出すセクシーな女性だった。生物を殺す毒ガスの中を悠然と歩いていた。
「何だ貴様は…!」
「私は『リモン』、元美食會ソムリエールのリモン」
「ビショクカイ…?」
箒は知らないのも無理はない。
美食會、かつてグルメ世界にて名を轟かせていた悪の組織。全てのグルメ食材の独占を企んでいた者達だ。今は解体された筈の美食會、その一員がそこにいた。
「…まさか貴様が猛獣を解き放ったのか!?」
「だったら…?」
ニヤリと笑い、わざとらしく肩をすくめる。
彼女の挑発に、箒は威風堂々とこう言った。
「貴様を倒す!これ以上学園は襲わせない!」
「いいわ、
「エルグ…?」
一方一夏は、ケンタウロスのような見た目をした男、エルグと対峙している。
「…私は美食會第1支部支部長だった男だ」
「美食會…!?」
一夏は驚愕する。箒とは違って美食會は昔存在していた悪の組織、そして数十年前に無くなったものだと知っていたからだ。一夏はトリコと小松達から聞いていたのだ。
「数十年前、クッキングフェスにて私は
「死んだ『らしい』…?」
「ああ!」
すると急にエルグが跳びかかってきた。一夏はそれを包丁で受け止める。しかし蹄による蹴りは強烈で少し押された。
エルグは馬の下半身による超スピードで一夏の周りを周回し、幾度も蹄によるキックをしてくる。
「はっ!」
ここで一夏は2本の包丁で斬撃を飛ばす。エルグの体を4等分に斬り裂いた。
エルグの死体が、その場に散らかる。
(…呆気ないような…)
あまりの速さで勝ったため、この圧勝に疑問を覚える。仮にも元美食會支部長がこんなに弱いだろうか…?分身とかの偽物かと思ったが、斬った感触も手に残っている。
その疑問の答えはすぐに出た。
「なっ…!?」
切り分けられたエルグの死体が再生して蘇ったのだ。しかもただの蘇生じゃない。
4等分にされた死体が
「どうなってんだ…!?」
「驚いたか?これが私の力…」
美食會第1支部支部長エルグの下半身は、かつてグルメ世界のエリア8に君臨していた「馬王ヘラクレス」の子供のものだった。永遠の命を持つと言われるヘラクと同化に成功したエルグは、異名の通り不老不死となる。しかもバラバラに斬り裂いた場合、一つ一つの破片が
「さっき言った通り数十年前の私はクッキングフェスで倒された…しかしあの時の私は、フェスへと向かう前に自分のコピーを作っていたのだ…それが私」
クッキングフェスを襲ったエルグ…いやエルグ達は、
「…クローンみたいなものか?」
「ああ、皆強さは変わらない…つまり!」
すると4人のエルグが一斉に襲いかかってきた!
「何っ!?」
素早い敵が4人に増えた。計八つの蹄が一夏を襲う。4人のコンビは凄まじいものである。当然だ。同一人物なのだから。
増えたエルグによる猛攻を、ひたすら耐える一夏。
(くっ…死なない相手だって…!?どうやって倒せば良いんだ…!?)
その頃セシリアは…
「ブルー・ティアーズ!」
順調に猛獣たちを倒していく。周りにいた群れが今となっては数える程しかいない。
そして6機のビットのミサイル・レーザーにより最後の猛獣も倒した。
「良し!何とか掃討できましたわ!」
ここで一息つく。休んでいる暇は無いと言われそうだが、さっきからずっと戦ってばっかりなので仕方ない。
「急いで春十さんの所に…」
春十は今謎のISに襲われている。速く助けに行かねば…
そう思い、飛び去ろうとした瞬間、背後に気配を感じる。
「何者!?」
すぐに後ろを振り返り、ビットを構えるが誰もいない。
確かに気配を感じたはずだけど、姿が見えない。
「一体どうなっていま——」
この時セシリアがもっと速く気付けていれば良かった。しかし気付けなかった。
自分の後ろにいた「そいつ」は、圧倒的な素早さで跳び、自分の真上にいると…
「そいつ」が放つビームが、セシリアに直撃する。
「きゃああああ!!??」
凄まじい一撃、先の戦いのダメージもあっただろうが、一撃でセシリアを倒した。
ISが解除され、地面に倒れ込むセシリア。自分を任した相手も見られなかった。
そして彼女の側に、鳥のような足跡ができていた——
最近どんな感じに書こうか行き詰まっている気がしてならない…