トリコ 一夏がトリコの世界に行って料理人になって帰ってきたお話 作:ZUNEZUNE
「ふぅ…他にはいないわね?」
海の猛獣たちを一掃した鈴、自慢の龍砲でどんどん蹴散らした。
誰かの援護に向かおうと空を飛びながら下を見る。すると誰か倒れているのが見えた。
「セシリア!?」
それはブルー・ティアーズが解除されているセシリア。彼女の周りには猛獣たちが群がっていた。セシリアを狙っているに違いない。
「あんた達!どきなさい!!」
鈴は急いで降下、セシリアを狙っていた猛獣たちを双天牙月で切り裂いた。
猛獣を全て倒し、何とかセシリアを保護する。
「セシリア!一体どうしたのよ!」
「ん…鈴…さん?」
目が覚めると、セシリアは慌てて鈴に警告する。
「鈴さん…と、鳥人間に…ご注意を…!」
「…鳥人間?」
あまり聞きなれない単語に違和感を持つ鈴。まぁあんなに多種多様の猛獣がいたら鳥人間がいてもおかしくはない。
だが、その鳥人間はなんとセシリアを倒したらしい。そんなに強いやつがいるのか。
「春十も襲われている…どうにかしないと!」
「ぐぁああ!?」
一夏は押されていた。その鳥人間、いやGTロボに。
GTロボが構えると、体から何かが放たれた。
『ピーラーショット…』
相手を削り飛ばす体毛を何度も撃ち、一夏に反撃の隙を与えない。
ロボの声は女性の声だ。どこかで聞いたことのあるような声だが、今はそんなこと考えている暇はない。
「
包丁で何度も斬撃を当てるが、その表面に傷すら付かない。
「
ここで一粒一粒が鋭利な形をしている砂糖「研磨砂糖」を
対するGTロボも、顔を開いてレーザーを発射する。
二つのレーザーが衝突し、互いを押し合う。するとGTロボのレーザーが打ち勝ち一夏へと向かう。
「まな板シールド!!」
それを盾で防いだが、その時の隙でGTロボに接近されてしまった。
『ミキサーパンチ』
超回転する拳をもろに受けてしまう一夏。吹っ飛ばされるもすぐに体勢を立て直す。
再び
しかしGTロボはレーザーを受け流すように避け、また一夏に近づく。そして至近距離からピーラーショットを多く放った。
「はっ!せいやっ!」
一夏は二本の包丁でそれを捌いて回避する。そしてGTロボのミキサーパンチも包丁で受け止めた。
「お前は誰だ!何故こんなことをする!」
『織斑一夏…貴様は私が殺す!』
(俺のことを知っている!?)
GTロボの操縦者は問いに答えず、ただ一夏に対しての殺意を見せつけた。
一夏から離れたロボは、再びピーラーショットを放つ。一夏はそれを走りながら包丁で捌く。
「グルメ世界の住人か!?それともこっちの世界か!?」
『答える義理は無い!』
するとGTロボはレーザーを炸裂弾のように撃つ。
「うぐあっ!?」
流石の一夏もそれは捌ききれずにレーザーに被弾してしまう。それで空中を舞ったところをGTロボの踵落としで地面に墜落させられた。
「がはっ…!」
そして倒れている一夏を高速で降下して踏みつける。
圧倒的な強さ、まだ習得途中とはいえ食義を使っている一夏を押していた。
『弱い…弱すぎるぞ…』
倒れている一夏をなぶり続けるGTロボ。流石にエネルギーが無くなる。しかし避けられない。
GTロボの重い蹴りが、一夏を吹っ飛ばした。
一方春十は、バーミンエンペラーと互角に勝負している。
体格上はバーミンエンペラーが圧倒的だが、その分死角を突ける春十。
「ここだっ!!」
雪片で相手の装甲を削っていると…
「のわっ!」
遠いところからオータムが撃った毒弾が目の前を通ったので動きが止まる。
その時にバーミンエンペラーが鎌で切り裂いた。
地面に落ちる春十。バーミンエンペラーは蜘蛛の糸で春十を拘束する。そして何度も何度も鎌で切ってきた。
「くっ…おおっ!」
春十は鎌の一撃を何とか雪片で受け止め、蜘蛛の糸を切り空を飛んで避難する。
そして飛んでくるオータムの毒弾。
「逃がさねぇぜ!!」
「しつこい!」
オータムを厄介に思い彼女に向かって飛んだが、バーミンエンペラーの巨体に遮られてしまう。
するとバーミンエンペラーが誰かに撃たれた。シャルとラウラだ。
「シャル!ラウラ!」
「僕たちも…加勢するよ…」
「嫁を助けるのも…夫の仕事だからな」
二人はボロボロの状態でも何とか立ち上がり、バーミンエンペラーに敵意の目線を向ける。それに答えるように奴は二人に近づいた。
ラウラは虫の周りを飛び周り、シャルは銃撃で援護する。二人の連携にバーミンエンペラーは鬱陶しがっていた。
「やめろ!今のお前らじゃ無理だ!」
そう言っている間にラウラが地面に叩きつけられた。
「ぐああっ!!」
そしてシャルはその巨大な脚で蹴られてしまう。
「ああっ!」
あっという間にやられてしまう二人。バーミンエンペラーが二人にトドメを刺そうとした。
「させるかぁあ!!」
それを何とか阻止する春十。
しかしすぐに蹴散らされ、今の一撃で百式も解除されてしまう。
「はっはっは!終わりだな!」
オータムが高笑いする中、バーミンエンペラーがゆっくりと春十に近づく。
すると、遠くから何かが飛ばされてきた。
「一…夏!?」
「は、春十兄…!」
それはボロボロになった一夏である。そして同じ方向からGTロボも現れた。
「ちっ!邪魔すんなМ!」
『さっさと任務を完了するぞ』
すると倒れている二人にバーミンエンペラーとGTロボの二体がやってくる。
そしてバーミンエンペラーは鎌で、ロボは頭を開いてビームを撃つ準備をする。
万事休す、二人ともそれに対抗することができない。
「一夏…すまん、またお前を守れなかった」
「春十兄…こっちこそごめん」
GTロボの光が死のカウントダウンのように強くなっていく。死を覚悟し、お互いの手を握った。
『終わりだ…織斑一夏!!織斑春十!!』
ビームが発射され、二人に向かう。
諦めてビームを受けようとしたその時…
「返し飛ばし!!」
巨大な「コテ」が、そのビームをはじき返した。
『何っ!?』
はね返されたビームは、バーミンエンペラーに被弾。奴の胴体に風穴を空ける。
虫は奇声を上げながら苦しみ始める。どうやら胴体に再生能力は無いらしい。
『…誰だ!』
邪魔されて怒ったGTロボは辺りを見渡す。するとさっきまでそこにいなかったはずの女が、一夏たちの前に立っていた。
綺麗な青色の髪にその長身の体。彼女が手を動かすと突如として現れたコテもそれに連動する。
一夏はその女を知っている。知っているとかいうレベルじゃない。俺の大切な人だ。
「リンカ…何でここに…」
「一夏のご飯が食べたくなった…それだけの理由で来ちゃダメ?」
リンカ フルコースメニュー
・オードブル(前菜)…ダイヤモンドおにぎり(捕獲レベル63)
・スープ…クリーム白虎(捕獲レベル59)
・魚料理…トロルマグロ(捕獲レベル42)
・肉料理…
・主菜(メイン)…
・サラダ…仙人参――野菜仙人の遺産(捕獲レベル測定不能)
・デザート…
・ドリンク…
世界一の美食屋トリコの娘にして、一夏のコンビである「リンカ」がIS世界にやってきた!
ようやくリンカ出せた。早く出したいなぁと思ってました。