トリコ 一夏がトリコの世界に行って料理人になって帰ってきたお話   作:ZUNEZUNE

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2キロやせました、この調子でダイエットダイエット。


グルメ25 コンビ!

 

突如として現れたリンカに、一夏以外の人間は驚く。GTロボのビームを触れずにはね返したからだ。

いや、触れずにというよりどこから現れたのか分からない巨大なコテでだ。

だが一夏の知り合いならばおかしくはない。あの人は多分グルメ世界の人、こっちから見れば向こうの世界は常識外れだ、と無理に納得する。

 

「どうやってここに来たんだ?」

 

「IGOが別宇宙移動装置をもう一つ作ったのよ。『コロナ』と『ポニー』と奪い合いで何とか勝って…」

 

「…マンサム会長も人が悪い」

 

一夏は笑いながら立ち上がる。

もう立つ気力もないのに、こいつの顔を見ればなぜか頑張れる。わざわざ来てくれたのに歓迎もできやしない。

 

自食作用(オートファジー)!!)

 

ここで自食作用(オートファジー)を発動すると…

 

(…!?)

 

突如として、自分の脳内にイメージが駆け巡る。

真っ黒い空間に悪魔と自分、ここまでは今までに見たことあるが、その周りには食材が絨毯のように置いてあった。

 

(何だ…今の…!?)

 

イメージはすぐ消え、疑問に思うが今は気にしないでおこう。

そして何とかエネルギーを回復して、再び食欲悪魔(ブラッド・ディアボロス)を展開した。初めて見るISに目を光らせるリンカ。

 

「何そのかっこいいの!?」

 

「ふっ…俺の新しい調理器具かな!」

 

 

一夏 フルコースメニュー

 

・オードブル(前菜)…黄金鮭入りダイヤモンドおにぎり(捕獲レベル63)

・スープ…クリーム白虎のクリームシチュー(捕獲レベル59)

・魚料理…トロルマグロの刺身――氷柱ワサビ使用(捕獲レベル42)

・肉料理…

・主菜(メイン)…

・サラダ…仙人参しりしり(捕獲レベル測定不能)

・デザート…

・ドリンク…

 

 

一夏とリンカが並んで立つ。久しぶりのコンビによる共闘だった。

 

「で、誰を倒せばいいの?」

 

「でかい虫と蜘蛛女とGTロボ」

 

来たばかりで状況が掴めないリンカに倒すべき敵を教える。それを聞いたオータムが怒り始めた。

 

「誰を倒すってぇ!?いきなり現れたガキの分際で!」

 

そう言ってリンカに跳びかかってくる。それに対しリンカは…

 

「はっ!!」

 

巨大なコテを再び空中に出し、オータムを高く叩き上げた。

 

「ぐああっ!?」

 

更に、飛ばされているオータムを別のコテが弾き飛ばす。そしてまた飛んだオータムをさっきのコテで返す。2本のコテでオータムをボールのように打ち合っていた。

 

「コテバトミントン!」

 

しばらくオータムを空中で弄び、そのまま地面へと叩きつける。

その落下地点に、一夏がとあるものを振りまいた。

 

「閻魔七味!」

 

それは調味砲(スパイスレーザー)に使っている閻魔七味だった。高温により、落下地点に火がついた。

オータムはそんな火事真っ最中のところに落ちてしまい、炎に包まれる。

 

「ぐあああああああ!!??」

 

急いでその場から離れようとするが、リンカのコテで地面に押し付けられてしまい、身動きが取れない。

 

「押し焼き!!」

 

「やめ…ろぉ…!!」

 

彼女は必死に抵抗するが、コテの力は凄まじく、ただ炎に焼かれるのを耐えるしかなった。

するとオータムが黒い光に包まれ、どこかへ消えてしまった。GTロボが逃がしたらしい。

 

『私が相手だ…!』

 

そういってロボは前へ出て、バーミンエンペラーも進む。体に穴が開いてもまだ動けていた。

 

「お腹が空いた、何か作ってよ一夏」

 

「終わったら、とびっきりのやつ作ってやるよ!」

 

 

2対2の対決が、今始まる!

 

 

「はぁ…!」

 

リンカは出した2本のコテを両手で持ち、二刀流のように振り回す。そしてバーミンエンペラーへと走りかける。

 

「いくわよ!」

 

そして3本目のコテで自分を持ち上げ、高く放り投げた。そのままバーミンエンペラーへと降下する。

 

「ピザ切り!!」

 

そのままバーミンエンペラーに2本の斬撃をくらわす。深いダメージではないが効果抜群だった。

奴の鎌が襲い掛かってきたが、それもコテで受け止める。

そして今度は小さなコテで自分の右腕を鎧のように武装し…

 

「15連…コテ釘パンチ!!」

 

その細い腕からは想像もできないほど強烈なパンチを敵に当てた。しかも、後からパンチの威力が複数やってくる。

父親トリコの必殺技「釘パンチ」だ。かつて父親から教わったものである。

胴体の風穴がパンチで更に広がる。流石のバーミンエンペラーも限界なのか、動きが鈍くなってきた。

 

「返し飛ばし!!」

 

そして大きなコテで地面をひっくり返し、敵を空高く飛ばした。

空中の虫に向かって、リンカは足を構える。

 

「コテレッグ!!」

 

そして右足から繰り出されるコテの斬撃で、バーミンエンペラーを空中分解させた。再生できないほどバラバラに。

 

「…すげぇ」

 

その強さに見ていた春十は驚愕する。自分の想像を遥かに超えた強さだからだ。

これが一夏と組んでいた女の力…ここまでとは…

 

 

 

一方一夏とGTロボの戦いは、意外にも一夏が圧倒していた。

さっきはGTロボの方が強かったのに、それが嘘に思えるほど一夏が優勢である。

 

『馬鹿な…何だこの強さは!?』

 

「さてね!」

 

GTロボのミキサーパンチを2本の包丁で受け止め、カウンターに一太刀入れる。そして頭部からのビームをまな板シールドで防いだ。

 

無限の料理術(インフィニット・クッキング)!!満月輪切り!!」

 

丸い斬撃で、硬いGTロボの右腕を切断した。

 

『何だとっ!?』

 

「まだまだぁ!!」

 

一夏の勢いは止まらない、ずっと斬撃をロボに当てていく。

ロボの装甲が、どんどんボロボロになっていった。

 

『くっ…距離を取るしか…!』

 

そう言って後ろに引こうとするが…

 

「コテプレス!!」

 

『何っ!?』

 

参戦してきたリンカが2本のコテでGTロボを挟んで拘束した。

 

「今よ一夏!」

 

「ああ!サンキュー!!」

 

そう言ってGTロボにトドメの一撃を刺そうとしたその時…

 

 

「そこまでよ!」

 

 

女性の声で制止する。

大声を出したのはリモンだった。そしてその手には…

 

「箒!?」

 

ボロボロになった箒が掴まれている。勝負の行方はリモンが勝ったのだ。

 

「すまん…一夏…!」

 

「この子を死なせたくないなら、GTロボを放しなさい」

 

箒が人質にとられてしまった。

放すか放さないか、そんなものは決まっている。

 

「リンカ…放してやれ」

 

「…大切な人なのね?分かったわ…」

 

仕方ないのでGTロボを解放する。

リモンは箒を解放し、GTロボへと駆け寄る。

 

「作戦は終了よ、M」

 

『何だと…貴様があのまま人質をとっていれば…!』

 

「スコールの命令よ、他に優先することができたらしいわ」

 

『…ちっ!』

 

すると再び黒い光が現れ、二人を包み込む。

 

『今日は貴様の勝ちだ、織斑一夏。だが次は…命を覚悟しろ』

 

敵たちは全員撤退していった。

勝ったのか負けたのか分からないが、奴らを見逃してしまう。

 

「…次は…か」

 

こうして、IS学園学園祭は、最悪の形で終幕する。

 

 




こうやって学園祭編は終わりです。まとめかたは雑ですいません。次回からはIS原作の話から思いっきりそれる予定です。
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