トリコ 一夏がトリコの世界に行って料理人になって帰ってきたお話   作:ZUNEZUNE

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最近ドライブドライバーを買いましたマックスフレアが無いだけでワンコインで買えるとは思いもよりませんでした。


グルメ33 2匹の龍!

2匹の龍は森の奥から現れてジンギと対峙する。緑色の体にはその名の通りゴーヤのような凸凹があり、何とも言えない異形の姿をしている。

ドラゴーヤは本来グルメ世界に小鳥のように群れで行動しており、その105という捕獲レベルも向こうでは雑魚だからだ。群れの数は約1000匹、この2匹は四獣襲来時に群れからはぐれたのだ。不運にも異性同士ですぐにも繁殖しそうだったが「朱雀」によって洞窟に封印されていた。

 

「何でこいつらが外に出てるんだ…!?」

 

ドラゴーヤはジンギの姿を見た瞬間、蛇のように体をうねらせて襲い掛かってきた。ジンギはその突進をピーラーで防御するが後ろに吹っ飛ばされてしまう。

倒れたジンギに向かってもう片方のドラゴーヤが光線を放つ。咄嗟のところでそれを避けられたが爆発の風圧でまた飛ばされてしまう。

 

(流石グルメ界の猛獣…何て強さだ!これが雑魚レベルと思うと恐ろしいぜ…!)

 

するとメスのドラゴーヤの目線がジンギからずれる。その方向には一夏たちが野菜仙境に来るときにも生えていた「ハニートラップツリー」があった。そして「ミツバチコウモリ」も群がっている。

 

『ギシャアアアアアアアアアアアアアアア!!!』

 

メスはそれを見た瞬間ミツバチコウモリごとハニートラップツリーを貪りつくす。その大きな口から逃れたミツバチコウモリは森全域に響き渡るほどの鳴き声を上げる。

ミツバチコウモリの習性だ。仲間が大きな敵に襲われた時尋常じゃない程の仲間を呼ぶ。

それが例え自分たちより格上の存在でも。いわばミツバチがスズメバチを倒すときに行う蜂玉と似たようなものだった。

見る見るうちに数えきれないほどのミツバチコウモリがメスに向かってくる。しかしドラゴーヤはそれに対しビクともせずに、逆にどんどんコウモリを食べていった。

 

(野郎…卵を産むためにエネルギー蓄えてんのか!)

 

もしそうだとしたら最悪だ。ドラゴーヤの卵は鶏のような殻で覆われた感じのやつではなく鮭のいくらのように小さいのを沢山生むのだ。

そのためグルメ界で存在している群れのほとんどは一匹から生まれたいわば家族のようなものだった。その繁殖力が一番怖い。

 

「させるか!」

 

急いで止めに入るが夫がそうはさせないと噛みついてきた。

 

「ちっ!」

 

その牙をピーラーで受け止め、反撃しようとするが、オスのドラゴーヤの姿が霧に包まれた。

 

(雲隠れ樹の霧!だけど普段より数倍濃いぞ!)

 

それもそのはず、雲隠れ樹が霧を発生させる理由は他の木のためだけじゃなく、自分を隠すためでもあるのだ。

臆病な雲隠れ樹たちはドラゴーヤが解放されたことにより自己防衛のため普段より多く霧を噴き出したのだ。

ドラゴーヤの姿が完全に見えなくなってしまい、どこにいるかもわからない。すると後ろから長い尾で叩いてきた。

 

「ぐあぁっ!?」

 

四方八方の視界が失われているのと同じなのでどこから攻撃がくるかが分からない。こうしている間にも尾で叩かれまくる。

 

「くそがっ…ぐあぁあっ!?」

 

やがて長い胴体でとぐろ巻きにされ、大きく開いたオスの口が迫ってくる。もうここまでかと思ったその時――

 

『クエッーーー!!!』

 

「カカシチョウ!?」

 

野菜仙境の番人であるカカシチョウがかぎ爪でドラゴーヤの顔を攻撃、傷こそついていないが不意打ちによりとぐろ巻きが緩くなったのでその隙に抜け出す。

更にカカシチョウは空高く舞い、上空で翼を強く羽ばたいてその場の霧をある程度払ってくれた。

 

「見えるようになった…すまないカカシチョウ!」

 

『クエッーー!!』

 

すると辺りのハニートラップツリーやハチミツコウモリ、はたまた雲隠れ樹まで食い尽くしたメスのほうのドラゴーヤがカカシチョウを目に入れる。どうやら次のメニューに決めたらしい。

 

『ギシャアアアアアアアアアアアアアアア!!!!』

 

素早い身のこなしで一瞬にしてカカシチョウまで迫り、その翼に強く噛みつく。千切れはしないが血が多く出る。

 

「カカシチョウ!」

 

『クエッーー!!』

 

カカシチョウを救おうとメスにピーラーを使おうとしたがオスが目の前に立ちふさがってそれを阻止する。

 

「どけ!!カカシチョウが死んでしまう!そいつは200年間この仙境を守っていたんだぞ!」

 

怒鳴るも決してどこうとしないオスのドラゴーヤ。その間にもどんどんカカシチョウの鳴き声が弱まっていく。メスも翼を何度も噛んでいた。

 

『クエェ……』

 

「やめろぉおおおおおおおおおおおお!!!」

 

ジンギの叫びが森に響くその時…

 

 

無限の料理術(インフィニット・クッキング)!!満月輪切り!!」

 

「ポイズンキャノン!!」

 

「コテレッグ!!」

 

悪魔の口(ヘルストマック)!!」

 

 

突如上から来た攻撃がメスに命中、カカシチョウから離れた。

 

「一夏…お前ら…」

 

「大丈夫かジンギ!?」

 

「…うるせぇ!下界の人間に心配されるほどやられてねぇよ!」

 

悪態をつきながらもカカシチョウを助けてくれたことに感謝し、一夏たちと合流する。

 

「あれは…トリコさんから聞いたことがある、ドラゴーヤだ!」

 

「ああ、一点にしか弱点が無くその部位も個体差があると言われているやつだ。メスのほうは卵を産もうと食事に専念したいらしい」

 

「まさかこんなところでグルメ界の猛獣と戦うなんて…!」

 

「セシリアとシャルは大変と思うけど、その鳥を仙人たちのところまで運んでくれ!」

 

「分かりましたわ春十さん!」

 

「うん!そいつらはお願い!」

 

そう言って2人はISを起動し2人係でカカシチョウを運ぶ。あれなら何とか命だけは助かるだろう。

 

「一夏、僕なら毒であいつら倒せるかも…効くのが遅いかもしれないけど」

 

「そうだな!じゃあメスの方を春十と戦ってくれ!オスの方は俺とリンカがやる!」

 

「…分かった」

 

「頼むぞ…えぇとララさん?」

 

「貴方…一夏のお兄さんなんでしょう?後で沢山話聞かせて」

 

こうして食欲旺盛なメスのドラゴーヤと戦うのは春十とララになった。

 

「行こうぜリンカ!!食義を習得した俺たちの力を見せてやろう!」

 

「ええ!私たちの絆、見せてあげる!」

 

「…邪魔するようで悪いが、俺もいるぞ下界の人間ども!」

 

そしてオスと戦うのは一夏とリンカ、それに加えてジンギとなった。

 




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