トリコ 一夏がトリコの世界に行って料理人になって帰ってきたお話   作:ZUNEZUNE

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三連休は草津に行きます、温泉楽しみ!


グルメ46 海神のタコ!

突如として現れたのは、グルメ界と人間界の狭間に住む海の覇者、人は複数の名でそれを呼ぶ。海神、海の悪魔、直径10mは超えるだろうその8本の触手を見た者は最後、海の底にまで引き寄せられるという。

ポセイドンオクトパス――その食事の回数は数十年に1度、それまではずっと海底に身を潜んでいるが、その時が来た瞬間奴は誰よりも凶暴なタコと化す。触手が届く範囲なら例え自分より大きな生物でもどんどん食らいつくしていく、大昔こいつによって小さな島が沈んだという伝説まであるぐらいだ。数十年分の食事を一気に済ますためその海域の生態は高確率で崩壊。目につくもの、触手で触ったものは全て捕食する、まさにポセイドン。

 

ポセイドンオクトパスは浮上すると8本の触手を鞭のようにうねらせるとそのうちの数本を島にいる一夏たちに向けて放ってきた。

 

「のわっ!?」

 

マロボシはそれを跳んで回避、他の物は空を飛んで避けた。島に直撃した触手はそのまま大地を削り、自分の口元にまで運んでいく。

 

「島を食っている…!?」

 

「…あながち伝説も間違いじゃないってことか」

 

それに加えゴリゴリという音とともに海に高い波ができている。おそらく海底に沈んでいる豊富な海の幸を海底ごと削り取って食べているに違いない。

やがてその触手は近くにいたカミノクニクジラにまで伸びていく。鯨は鳴きながら必死に抵抗するもどんどんタコの方へ引き寄せられていく。あの巨体を引っ張れるとは凄まじい怪力だ。

 

「やばいぞ!鯨が食われる!」

 

「させるかぁ!!」

 

それを見ていた一夏、リンカ、ポニーの3人はタコへと突撃、各々の切断技を奴に向かって一斉に放った。

 

無限の料理術(インフィニット・クッキング)!!高山分け!!!」

 

「コテレッグ!!」

 

「ボイスカッタァアア!!!」

 

3つの斬撃によって鯨に巻き付いている触手を斬ることに成功したが、何とトカゲの尻尾のようにすぐに生えて治ってしまった。

 

「ちっ!」

 

するとポセイドンオクトパスの目がカミノクニクジラから一夏たちへと移る。どうやら一夏たちを倒すことにしたらしい。飛んでる3人に次々と触手が伸びていく。

 

「コテ釘パンチ!!コテレッグ!!コテシールド!!!」

 

「竜巻みじん切り!!高山分け!!まな板シールド!!」

 

「ボイスマシンガン!!ボイスカッター!!音壁!!!」

 

迫りくる触手を攻撃で退かしたり防いだりするもその勢いが無くなる気配は無く、それどころか触手の連打にどんどん体力が削られていき押されている始末だ。

 

「調子に乗ってんじゃねぇええぞぉおおおおおおおおおお!!!!」

 

するとそこで苛立ちが最高潮に達したのかポニーは周囲の触手を無理やり払いのけ、そのまま音玉をポセイドンオクトパスの上空に発射する。

放たれた音玉は内部で何度も反響し合い威力とサイズをどんどん大きくしていく。

 

「落ちろ!!音の雷鳴!!サンダーノイ――!!!」

 

「待て!そんなの撃つと近くのカミノクニクジラにまで当たるぞ!!」

 

「…ちぃ!!」

 

そのままポセイドンオクトパスに降り注ごうとしたが咄嗟の一夏の警告により中止させ、サンダーノイズを消した。

 

「落ち着け一夏!奴が触手を動かす直前を見極めるんだ!」

 

「箒…そうか!」

 

ここで箒に言われたアドバイスを活かし、3人はタコの触手の動きを完全に観察、そして伸びてくる直前にどう軌道を描くかを予測、先ほどまでの怒涛の連打を次々と躱していく。

 

「これならいける!」

 

しかし現実はそう甘くはなく、ポセイドンオクトパスは一旦全身を海に沈めた後、墨を大量に放出、周りの海をどんどん黒く染めていく。

しまった!これじゃあ直前まで触手の動きが読めない。その通りで黒い海の中からいきなり触手が迫ってきたため避け切れず激突、3人とも地面に叩き落とされてしまった。

 

「ぐっ…この!」

 

しかしすぐに起き上がり再びポセイドンオクトパスと対峙する。するとIS組の箒たちもISを展開させてそのタコへと突撃していく。

 

「私たちが相手よ!」

 

そう言って各々の武器で太い触手に立ち向かっていくが、先ほどの一夏たちと同じように少しは善戦するもすぐにその触手によって弾かれてしまう。

 

「きゃっ!?」

 

「くっ…何て強さだ!」

 

すると次にポセイドンオクトパスに動きが入る。タコは8本の触手を全て島の大地に付け、そのまま何と上陸してきたではないか。

 

「上がって歩いた…タコが…!!」

 

まるで蜘蛛の足のように触手を一歩前へ出し、ゆっくりとこちらに向かってくる。その大きさは見上げない限り全身を拝めない程の巨体で、そのサイズは最初から分かっていたがこちらと同じ舞台に上がられるとその大きさがより鮮明に分かった。

するとタコは口部分をこちらに向けて、弾状に捏ねられた墨をこちらに飛ばしてきた。

 

「遠距離攻撃まで!?」

 

急いで一夏たちはその場を離れて墨弾を回避、するとポセイドンオクトパスは何度も墨を発射してきた。

 

「まな板シールド!!」

 

墨弾が当たったところはどんどん黒く染まっており、綺麗な景色だったはずのヘブンオーシャンは見る見るうちに黒色に浸食されていく。

すると鼻の奥を急に異臭が襲い掛かってきた。

 

「だぁ!この墨くさっ!」

 

思わず涙を流してしまう程の激臭が墨から発せられる。一番嗅覚が強いリンカは鼻を両手で押さえながらゴロゴロとのたうち回ってしまう。

そしてさっき奴が海中に身を隠すためにバラまいた墨も異臭を出し、そこらに魚の死骸がどんどん浮かび上がってくる。

 

「やばい!このままだとカミノクニクジラどころかヘブンオーシャンの生態系がぐちゃぐちゃになる!」

 

「はやく何とかしないと!」

 

カミノクニクジラどころかヘブンオーシャンの運命まで任された一行、果たして一夏たちはポセイドンオクトパスを倒しヘブンオーシャンを守り、無事ミカエルフィッシュを捕まえることができるだろうか。




最近地震や台風やらで大変なことになっていますね、北海道民の皆様はどうか頑張って明日を生きてください!
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