トリコ 一夏がトリコの世界に行って料理人になって帰ってきたお話   作:ZUNEZUNE

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祝!1周年!


グルメ52 温泉街!

「ついたぞ!ここがドーイド火山の入り口がある『ステナ温泉街』だ!」

 

赤い大地に湧き出る温泉、立ち上るのは無数の煙。入り口から一本の坂道を渡ってその先にあるのは大きな火山であった。ドーイド火山のマグマカレーの価値発見のおかげで発展してできたこの温泉街、浴衣を着た観光客などで溢れかえっている。

メンバーの一夏、リンカ、コロナ、春十、簪、鈴がそこに訪れていた。全員準備は万端でリュックガパンパンになっている。

 

「凄い人ね~」

 

「このステナ温泉街は人間界にある健康目的の観光地としては指折り、癒しの国ライフと人気度が並んできているわ」

 

「ライフは健康、美容に特化したところだがこのステナは温泉だけ。寧ろ温泉街ではナンバー1だ」

 

ちなみにこのステナ温泉街はライフ同様、コロナの父であるサニーが良く訪れる場所でもあった。美容効果のある温泉が有名でそういう観光スポットとしての知名度もある、女性にも人気がありまさに完璧としか言いようのない温泉街であった。

 

「一夏、少し寄って見ようぜ!」

 

「まぁ仕事前の英気を養うには良いかもな、少し回ろう!」

 

そう言って一行はマグマカレーゲットの前の観光をしだす。出店やお土産が多く並んでおり、沢山の人で賑わっていた。すると春十があるものを見つける。タマゴの殻を見立てて作られたその店の奥には、沢山の黒い卵が並べられており、看板には「湯竜温卵」と書かれていた。

 

「お!やっぱりあった温泉卵!」

 

「へいらっしゃい!ドーイド火山付近に生息している『ユブネリザート』の卵を温泉卵にしたものだよ!一個300円!!買った買った!」

 

早速全員分買い、その黒い卵を頬張っていく。すると中から綺麗な黄身が飛び出してきた。黄金色に光っており、そしてなんと殻も食べることができた。

 

「うーん、この濃厚な黄身の味わい……これ他に味付けされてる?」

 

「お、良く分かったな!このステナ温泉街には茹でると食材を美味しくできる不思議な温泉があるんだ!」

 

「卵も美味しいけど……この食べられる黒い殻、このパリパリという触感と共に程よい塩味が感じられる……」

 

「他にも美肌効果ばっちしの温泉水と美容水を混ぜ合わせて作った化粧水も売ってるぜ!」

 

「一夏様一夏様!!」

 

するとコロナは待ってましたと言わんばかりに目を輝かせてピョンピョン跳ねながら一夏の方を見る。

 

「はいはい後でな」

 

しかし化粧水なんてものは後でもいいのでスルー。そして一行はさらに奥へと進み、やがて屋台ゾーンからいくつもの温泉の場所へと到着。様々な種類の温泉がそこに存在していた。

 

「『美肌温泉』『コラーゲンの湯』……あの『潤い温泉』なんて混浴ですわよ一夏様!」

 

「いや、どうせなら火山行って汗かきまくった後に入ろうぜ……」

 

混浴という言葉を聞いて何とか誤魔化す一夏、するとリンカが顔をマグマのように真っ赤にしてコロナに掴みかかった。

 

「あんたぁ!モラルを大事にしなさいよモラルを!」

 

「貴方みたいな下品で醜い女性にモラルを説かれたくないですわ。もう少し自分のご身分を自覚なさってから言ってくださいな」

 

「何ですってぇ!?」

 

今にも爆発しそうな一触即発の雰囲気となり、リンカとコロナは睨み合うが他の面々はそれを傍観しているだけであった。

 

「あの2人、どういう関係なの……?」

 

「リンカとコロナは従姉妹なんだ。師匠のコンビの奥さんのお兄さんの子供」

 

「……一夏目線で説明されると遠く感じるんんだけど」

 

ちなみに一夏とコロナが知り合ったのはリンカが紹介したのがきっかけで、リンカも「こうなるんだったら紹介するんじゃなかった」と若干後悔している。

そうこうしている間に2人の喧嘩が徐々にヒートアップ、流石にこんなところでコテと触覚をフル活用している喧嘩をされたらたまったもんじゃないので、一夏が間に入って何とか宥める。

 

「まぁまぁ!後の温泉を楽しみにすればそれほど今回の旅に力が入るもんさ!な!?」

 

「……私は温泉に興味はないかな。ただマグマカレーの味が知りたいだけで」

 

「ま、貴方みたいな獣のような人には分からないでしょうね」

 

「ムキー!!」

 

「やめろって!」

 

再びいがみ合う2人を何とか落ち着かせ、一行は更に奥へと進んでいく。すると温泉施設がどんどん少なくなっていき、目の前に大きな関所がそびえたっている。周りには美食屋や冒険家などがゾロゾロと集まっていた。

 

「ここがドーイド火山への入り口だ。一般人は当然立ち入り禁止だが、まぁリンカとコロナがいるから俺たちでも通れるだろ」

 

「一夏様こそランキング入りを果たしたプロの料理人ですわ!つまり私と2人っきりで対等な立場ということ!」

 

「何で私を除いているのよ!」

 

「ははは……兎にも角にも厳しい旅になるぞ!!」

 

そう言って一行は受付を澄ませ、その関所を通っていざドーイド火山へと向かった。




この作品も1周年を迎えました!これも皆様の応援あってのことです!本当にありがとうございます。これからもこの作品をお願いします!

1周年ということなので宣伝
なろうでも執筆活動中、寧ろこっちがメインなので是非ご覧ください!
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