トリコ 一夏がトリコの世界に行って料理人になって帰ってきたお話 作:ZUNEZUNE
「ここは一般人立ち入り禁止だよ……って料理人一夏に美食屋のリンカ、コロナじゃねぇか!!」
「フェスの依頼でマグマカレーを採りに来ました。通してもらえますかね?」
「どうぞどうぞ!お連れの方々も大丈夫ですよ!フェス応援してますからねー!!」
大きな関所にいる気さくな門番の声援を受けながら、一夏たちはドーイド火山へと1歩踏み出す。自分たち以外に登山者は殆どいない、目の前には山頂へと続く道だけがあった。
「マグマカレーはな、説明した通りマグマのように噴き出すカレールーだ。だから手に入れるためにはマグマの温度にも耐えられる入れ物が必要だ」
「そんなのあるのか?」
マグマの温度は基本的に800~1200℃、火山によってバラツキがあるが超高温というには変わりない。そんなものを入れられてかつ保存もできるケースがあるかどうか春十たちは不安なのだ。
そこで一夏はリュックからある物を取り出す。今まで春十たちが見てきたグルメケースとはデザインも大きさも異なり、まるで1つの機械のようであった。
「そのためにこの特殊チタン合金グルメケースを買っておいた!!グルメ界にある『チタンクラブ』の骨格を加工して作ったもので、高かったが奮発した買ったんだよ!」
「それ確か5000万するやつよね?アンタにしては珍しいじゃない」
「「「ごせッ……!?」」」
「ああ、自分のご褒美にな。前々から買いたいとは思っていたんだ~!マグマカレーのような超高温食材専用のグルメケース、このサイズの奴すぐに売り切れるからな」
果たして5000万もする入れ物がそんなペースで売り切れるのか、IS組の金銭感覚では一夏の買い物感覚も理解できなかった。
ちなみにそのグルメケースを買った場所は「グルメタウン」の「グルメデパート」、グルメケースの他にもメルク包丁や栗坊鍋など、他の高級調理道具なども売っている場所である。
ちなみにグルメ界に生息するチタンクラブ、本来グルメ界の生物の素材など市場には出回らないが、それはグルメ界にも行ける美食屋たちの活躍によるものだ。
一行が登り始めてから数時間、周囲の気温はどんどん上がっており汗をかいてない人間は1人もいない。
「あっついわねぇ……!」
「なんか……カレーの匂いもしてきたよ」
「山頂に近づいてきている証拠だ!ふんばれよ!」
「お、一夏!なんかあるぞ!」
全員がその熱さに疲労していると、その中春十が何かを見つけて指を指す。そこには周りには草も生えていないのに沢山の黄色い花や野菜が生えている。
「『チーズコスモス』に『黒色らっきょう』、どれもカレーによくあう食材だな。皆ありったけ採っていけ!」
チーズコスモスは花弁1枚1枚が美味しいチーズのコスモス、黒色らっきょうはその名の通り黒いらっきょう、他にもカレーのトッピングにはぴったりな食材があった。次々とその食材を採取し、一行はその先にと移動を再開する。
すると、前方を歩いていた一夏、リンカ、コロナ、が同時に立ち止まった。
「どうした3人共……?」
「……来るぞ!」
瞬間、前方の坂に幾つもの凸凹ができたと思いきや、そこから大量の猛獣が飛び出してきた。巨大な豚で群れを成して一夏たちの方へ走り出していく。その勢いはまるで土砂崩れのようであった。
ピッグクライミング〈哺乳獣類〉捕獲レベル34
「ピッグクライミングだ!山頂近くに生息して獲物が来ると一斉に突撃する獰猛な豚!!」
「あー!醜い!!」
泥だらけの姿で突撃してくる姿が気に入らないのか、コロナは鳥肌を立たせて罵詈雑言をぶつける。しかし他の者にとっては醜いというより恐ろしいに近い。
「そう言えばピッグクライミングのトンカツは絶品だったな、カレーによく合いそうだ。頼めるかコロナ?」
「うぅ……触れるのは嫌ですけど他ならぬ一夏様の頼みならば……」
そう言うとコロナは嫌々とした顔で前へ出て迫りくるピッグクライミングの群れに対面する。すると彼女の色鮮やかな髪が一気に靡いたと思いきや、突進してきた豚の群れは全て転倒し倒れてしまう。
「な、何だ!?何が起きたんだ!?」
「コロナの
「コロナの触覚が届く範囲で叶う猛獣はいないわ。名付けてコロナゾーン及びダイニングキッチン――!!」
「まぁ、こんな美しくもなく品性も無い豚に自慢の髪で触れるのは少々嫌ですけどね」
こうして一行はドーイド火山の更に上へと歩いていく。
その先に、とんでもない猛獣がいることも知らずに。
入間基地の航空祭に行ってきました!ブルーインパルスめっちゃかっこよかったです!